本文へスキップ
DX推進

パンくずリストとは|必要かの判断と付け方・検索結果での表示

パンくずリストとは何か、小さな会社やお店のサイトに必要かの判断、良い付け方と悪い付け方、WordPress・Wixでの付け方、サーチコンソールでの確かめ方を解説します。2025年1月からスマートフォンの検索結果に出なくなった変更も、Googleの公式情報を根拠に整理します。

目次(35)

パンくずリストとは、いま見ているページがサイトの中のどこにあるかを、「ホーム > サービス > 外壁塗装」のように上の階層から順に並べて示す案内です。並んだ名前はそれぞれリンクになっていて、押すと一つ上の一覧や、トップページへすぐに戻れます。

ホームページやブログのページが増えてくると、検索から直接記事やサービスのページに来た人は、そのサイトに他にどんなページがあるのかが分かりません。パンくずリストは、そうした人に「ここはこのサイトのこの場所です」と伝え、近くのページへ移る入口を作ります。Googleも、パンくずリストをページ同士の関係を知る手がかりとして使っています。

ただし、どのサイトにも必要なわけではありません。トップページと数ページだけのサイトなら、無くても困りません。また、パンくずリストを付けたからといって、検索の順位が上がるわけでもありません。2025年1月からは、スマートフォンの検索結果に表示されなくなるという変化もありました。

この記事では、本業の合間に自社のホームページやブログを運営している方に向けて、パンくずリストの意味、付けたほうがよいサイトの見分け方、良い付け方と悪い付け方、WordPressやWixでの付け方、Googleに伝わっているかの確かめ方を、Googleの公式ドキュメントを根拠に順番に説明します。

パンくずリストとは、いま見ているページの「サイトの中の住所」

パンくずリストは、トップページからいま見ているページまでの道すじを、階層の順に並べたリンクの列です。Googleのパンくずリストの構造化データ(外部サイト・新しいタブで開きます)のドキュメントは、ページに表示されるパンくずリストは「そのページがサイト階層内のどこに位置するかを示して」おり、ユーザーがサイトを理解し移動するのに役立つと説明しています。

たとえば外壁塗装店のサイトで、シリコン塗装の説明ページを開いたとします。そのページの上に「ホーム > サービス > 外壁塗装 > シリコン塗装」と出ていれば、読んでいる人は、このページが「サービス」の中の「外壁塗装」の一部だと一目で分かります。フッ素塗装と比べたくなったら「外壁塗装」を押して一覧に戻り、会社のことを知りたくなったら「ホーム」を押せば済みます。

外壁塗装店のサイトを例に、画面に出るパンくずリスト「ホーム > サービス > 外壁塗装 > シリコン塗装」と、サイトの階層の木の形を並べた図。パンくずリストに並ぶのは、ホームからいまのページまでの道すじだけ

上の図のように、パンくずリストに並ぶのは、ホームからいま見ているページまでの一本の道すじだけです。同じ階層にある「屋根塗装」や「施工事例」は並びません。サイト全体の地図ではなく、「いまいる場所と、そこまでの道」だけを示すのがパンくずリストの役割です。

名前の由来は童話のパンくず

パンくずリストという名前は、グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』で、森の中で帰り道が分かるようにパンくずを落としながら歩いた場面に由来するといわれています。英語でも breadcrumb(パンくず)と呼ばれ、Googleの構造化データでは「BreadcrumbList」という名前で扱われています。

画面では、本文の上に横一列で出ることが多い

パンくずリストは、ページの見出しや本文のすぐ上に、横一列で小さく表示されるのが一般的です。ウェブの標準を定めているW3Cが、誰にでも使いやすいページの作り方として公開している手引き「Breadcrumb Pattern(外部サイト・新しいタブで開きます)」も、パンくずリストを「現在のページの親ページへのリンクを階層の順に並べたもの」と定義し、主な内容の上に横に置かれることが多いと説明しています。

区切りには「>」や「/」がよく使われます。左端は「ホーム」や「トップ」、右端はいま見ているページの名前です。右端のいまのページは、すでにそのページにいるので、リンクにしないのが一般的です。

3つの種類と、小さな会社・お店が使うのは「位置型」

パンくずリストには、作り方の考え方によって3つの種類があるとよく説明されます。

種類何を並べるか例小さな会社・お店での使い方
位置型(階層型)サイトの階層の中で、そのページがある場所ホーム > サービス > 外壁塗装基本はこれ。ほとんどのテーマやプラグインが作るのもこの型
属性型商品の色・大きさ・価格帯など、絞り込みに使った条件ホーム > 靴 > 黒 > 25cm商品の数が多いネットショップで、絞り込みを多く使う場合だけ
履歴型(パス型)その人がたどってきたページの順番ホーム > 料金 > 施工事例 > 会社案内使わない。人によって中身が変わり、ブラウザの「戻る」と同じになる

小さな会社やお店のサイトで使うのは、ほぼ位置型だけと考えて構いません。WordPressのテーマやSEOプラグイン、ホームページ作成サービスが出すパンくずリストも、ほとんどが位置型です。この記事でも、ここから先は位置型のパンくずリストについて説明します。

状況別の読み分け早見表

パンくずリストについて知りたいことは、サイトの状態によって違います。当てはまる状況から、読む場所を選んでください。

当てはまる状況次に読むセクション・アクション
パンくずリストを付けると何が良くなるのか知りたい「パンくずリストがあると何が変わるか」を読む
自分のサイトに付ける必要があるのか分からない「付けたほうがよいサイト、無くても困らないサイト」で2つの問いに当てはめる
すでにあるが、並び方や名前がこれで良いのか不安「良い付け方と、よくある失敗」を読む
自分のサイトに付いているか、Googleに伝わっているかを確かめたい「自分のサイトにあるかを確かめる方法」を読む
WordPressやWixで付けたい、制作会社に頼みたい「使っている仕組みごとの付け方」を読む
スマートフォンで検索したら、自分のサイトのパンくずリストが出ていない「検索結果での見え方は、2025年1月から変わった」を読む

パンくずリストがあると何が変わるか

パンくずリストの効果は、サイトを読む人にとっての効果と、Googleにとっての効果の2つに分けて考えると分かりやすくなります。そして、よく言われる「順位が上がる」という効果は、分けて考える必要があります。

読む人は、迷わずに一つ上の一覧へ戻れる

いちばん大きな効果は、サイトを読む人が迷わなくなることです。検索から来る人の多くは、トップページではなく、記事やサービスの個別のページにいきなり入ってきます。その人にとっては、そのページがサイトの入口です。

パンくずリストがあれば、その人は「このページはブログの中の、補助金のカテゴリーの記事なんだな」と分かり、同じカテゴリーの別の記事を見たければ一つ上の一覧を押すだけで移れます。パンくずリストが無いと、トップページに戻ってメニューから探し直すか、そのまま帰ってしまうかのどちらかになりがちです。

Googleには、ページ同士の関係が伝わる

Googleは、ページに張られたリンクをたどって、サイトの中のページを見つけ、ページ同士の関係を理解します。パンくずリストは、すべての個別のページから、その上の一覧のページとトップページへ、決まった形でリンクを張ることになります。そのため、どの一覧にどのページが属しているかという関係が、Googleにも読み取りやすくなります。

さらに、パンくずリストを構造化データ(ページの内容を検索エンジンが読み取れる決まった形で書いたもの)でも伝えておくと、Googleはその情報を検索結果づくりに使います。パンくずリストの構造化データ(外部サイト・新しいタブで開きます)のドキュメントは、Google検索ではページの本文内のパンくずリストのマークアップを、検索結果内の情報を分類する際に使うとしています。構造化データの全体像と、ほかにどの型を入れる価値があるかは、構造化データとはで解説しています。

リンクの張り方そのものが、Googleがページを見つけたり、関係を理解したりする手がかりになることは、内部リンクとはで詳しく説明しています。パンくずリストは、全ページに自動で入る内部リンクの一つです。

検索結果での見え方は、2025年1月から変わった

以前は、Googleの検索結果で、ページのタイトルの上にサイト名と「› サービス › 外壁塗装」のような階層が並んで表示されていました。これがパンくずリストの表示です。検索した人は、そのページがサイトのどこにあるかを、クリックする前に知ることができました。

この表示は、2025年1月にスマートフォンで終わりました。Googleの公式ブログ「モバイル版の検索結果に表示される URL 要素をシンプル化(外部サイト・新しいタブで開きます)」(2025年1月23日)は、Google検索を使えるすべての地域と言語で、モバイルの検索結果にパンくずリストを表示しないようにする変更を始めたと発表しました。理由は、小さな画面では要素が途中で切れてしまい、モバイルで検索する人の役に立たないと分かったためと説明されています。

検索に使う機器2025年1月より前2025年1月から
パソコンサイト名とパンくずリストが表示される変わらず表示される
スマートフォンサイト名とパンくずリストが表示されるドメインだけが表示される

同じブログは、モバイル版では表示されるURLがドメインのみになる一方、パソコン版の検索結果には引き続き表示されると書いています。そして、パンくずリストのマークアップを使っている場合は何もする必要はなく、パソコン版の検索結果用に今後も使える、サーチコンソールのパンくずリストのレポートも引き続き使える、と案内しています。

つまり、スマートフォンで自分のサイトを検索してパンくずリストが出ていなくても、設定の間違いではありません。すでに入れているパンくずリストを消す必要もありません。小さな会社やお店のサイトは、スマートフォンから見られることが多いので、検索結果の見た目よりも、ページに来た人の道案内としての役割のほうが、いまは大切だと考えてください。

付けるだけで順位が上がるわけではない

パンくずリストの解説には、「付けるとSEOの評価が上がる」「上位に表示されやすくなる」と書かれたものがあります。しかし、Googleの公式ドキュメントがパンくずリストについて説明しているのは、ページの位置を示して利用者の理解と移動を助けること、検索結果の情報を分類する際に使うことです。付ければ順位が上がるとは書いていません。

GoogleのSEO スターター ガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)は、サイトの構造について、数千以上のURLを含むようなサイトでは、サイトの構造がGoogleによるクロールとインデックス登録の動作に影響すると説明しています。クロールとはGoogleのプログラムがページを読みに来ること、インデックス登録とは検索に載せる候補として登録されることです。一方で、サイトが整理されていなくても、おそらくそのままの状態で検索エンジンが把握してくれる、とも書いています。

小さな会社やお店のサイトにとって、パンくずリストは順位を押し上げる道具ではなく、来た人を迷わせず、サイトの形をGoogleに分かりやすく伝えるための土台です。検索から人が来るかどうかは、ページの中身が、検索した人の知りたいことに答えているかで決まります。

付けたほうがよいサイト、無くても困らないサイト

パンくずリストが役に立つのは、ページが階層に分かれているサイトです。階層とは、「サービス」の一覧の下に「外壁塗装」「屋根塗装」のページがある、「ブログ」の一覧の下に記事が何十本もある、という親子の関係のことです。親子の関係が無いサイトでは、パンくずリストに並べるものがありません。

パンくずリストを付けたほうがよいかを、ネットショップで商品をカテゴリに分けているか、サービス紹介・施工事例・ブログ記事が一覧の下に何ページも並んでいるか、の2つの問いで分けた図

上の問いから順に当てはめてください。

ネットショップで商品をカテゴリに分けているなら、付ける

ネットショップは、パンくずリストがいちばん役立つサイトです。商品ページには、検索や広告から直接来る人が多く、その人が「同じ種類の他の商品も見たい」と思ったときに、カテゴリーの一覧へ1回で戻れることが大切だからです。ネットショップで最初に整えたいことの全体は、ECサイトのSEO対策で、サイト構造とパンくずリストの確認を含めて順番に説明しています。

サービス紹介・施工事例・ブログ記事が、一覧の下に何ページも並んでいるなら、付けたほうがよい

会社やお店のサイトでも、サービスのページが種類ごとに分かれていたり、施工事例やブログの記事が増えてきたりしたら、付けたほうがよい段階です。目安は、一つの一覧の下に、個別のページが何ページも並ぶようになったときです。読む人が一覧と個別のページのあいだを行き来する場面が増えるほど、パンくずリストの出番も増えます。

この段階のサイトは、WordPressのテーマや、ホームページ作成サービスの設定で、パンくずリストを出せることが多いです。自分で一から作る必要はほとんどありません。

トップページと数ページだけなら、無くても困らない

トップページ、サービス紹介、料金、会社案内、お問い合わせの5ページほどで、それぞれがメニューから1回で行けるサイトには、階層がほとんどありません。この場合、パンくずリストを付けても「ホーム > 会社案内」としか並ばず、メニューと同じことしかできません。無くても困りませんし、Googleもリンクをたどってすべてのページを見つけられます。

ページが増えてきたら、そのときに付ければ十分です。ただ、これからブログや施工事例を増やしていく予定があるなら、最初からカテゴリーの分け方を決めておくと、後でパンくずリストを付けるときに迷いません。

良い付け方と、よくある失敗

パンくずリストは、付け方しだいで、かえって読む人を迷わせることがあります。ここでは、業種の例で良い付け方を見てから、よくある失敗を並べます。

外壁塗装店の例:サービスの種類で階層を作る

外壁塗装店なら、サービスのページは「どこを塗るか」で分け、その下に「何で塗るか」のページを置くと、お客様の考える順番に沿った階層になります。

  • 良い例:ホーム > サービス > 外壁塗装 > シリコン塗装
  • 良い例:ホーム > 施工事例 > 〇〇市 戸建て 外壁塗装
  • 避けたい例:ホーム > ページ > silicone(中身が分からない名前が並ぶ)
  • 避けたい例:ホーム > 外壁塗装 > 屋根塗装 > シリコン塗装(並んでいるはずの外壁と屋根を、親子のように並べている)

最後の例は、外壁塗装と屋根塗装はどちらも「サービス」の下に並ぶ兄弟のページなのに、屋根塗装が外壁塗装の子どものように並んでいます。読む人は「屋根塗装は外壁塗装の一種なのか」と混乱します。パンくずリストは親子の関係だけを並べるもので、同じ階層のページを順番に並べるものではありません。

整体院の例:お客様が探す言葉で名前を付ける

整体院なら、施術メニューを症状ごとに分けたページを作っていることが多いでしょう。このとき、パンくずリストの名前は、院の中で使っている呼び方ではなく、お客様が探すときの言葉にします。

  • 良い例:ホーム > 症状別のご案内 > 肩こり
  • 避けたい例:ホーム > メニューB > 肩こり

「メニューB」は院のスタッフには分かっても、初めて来た人には何の一覧か分かりません。パンくずリストに並ぶ名前は、それぞれが一覧のページの名前でもあるので、一覧のページの見出しと同じ、中身が分かる名前にそろえます。

税理士事務所のブログの例:カテゴリーは5つ前後に絞る

ブログ記事のパンくずリストは、「ホーム > ブログ > カテゴリー > 記事」の形になるのが一般的です。つまり、記事のパンくずリストが分かりやすいかどうかは、ほとんどカテゴリーの分け方で決まります。

税理士事務所のブログなら、「確定申告」「インボイス」「補助金・助成金」「会社設立」「事務所からのお知らせ」のように、お客様の相談の種類で分けると、記事を読んだ人が同じ悩みの別の記事へ移りやすくなります。

  • 良い例:ホーム > ブログ > インボイス > 免税事業者が登録するときの注意点
  • 避けたい例:ホーム > ブログ > 2026年10月 > 免税事業者が登録するときの注意点
  • 避けたい例:ホーム > ブログ > 未分類 > 免税事業者が登録するときの注意点

日付で分けると、パンくずリストの一つ上は「その月に書いた記事の一覧」になり、読む人の関心とつながりません。「未分類」のまま公開している記事が多いと、パンくずリストにその言葉がそのまま出てしまいます。カテゴリーを細かく作りすぎると、1本しか記事が無い一覧が増えるので、最初は5つ前後に絞り、記事が増えてから分けるほうが整理しやすくなります。

トップページの名前は「ホーム」か、会社名・店名にする

パンくずリストの左端は、トップページへのリンクです。名前は「ホーム」「トップ」のような分かりやすい言葉か、会社名・店名にします。どちらでも構いませんが、サイトの中で一つに決めて、すべてのページで同じにします。

避けたいのは、トップページの名前に、長いキャッチコピーやページのタイトルをそのまま使うことです。「〇〇市の外壁塗装・屋根塗装なら創業30年の〇〇塗装 > サービス」のように並ぶと、スマートフォンの画面では一行に収まらず、肝心のいまの場所が見えにくくなります。

よくある失敗と直し方

よくある失敗何が困るか直し方
同じ階層のページを親子のように並べる読む人がページ同士の関係を誤解する親子の関係だけを並べる。兄弟のページはメニューや関連リンクで案内する
名前が「ページ」「カテゴリー1」など中身の分からない言葉押すと何が出るのか分からない一覧のページの見出しと同じ、中身が分かる名前にする
右端のいまのページもリンクになっている押しても同じページが開くだけで、押した人が戸惑ういまのページは文字だけにする
ページによって階層の並びがばらばら同じ種類のページなのに、戻る先が違って混乱するテーマやプラグインの設定で、同じ種類のページは同じ並びになるようにする
画面には出さず、構造化データだけを入れているGoogleの決まりに合わない画面にも同じパンくずリストを出す
1つの記事を複数のカテゴリーに入れていて、並びが安定しないどの一覧に戻ればよいか分かりにくい記事ごとに主なカテゴリーを1つ決める。複数の道すじを出す場合は下の説明を参照

画面に出さずに構造化データだけを入れることについて、Googleの構造化データに関する一般的なガイドライン(外部サイト・新しいタブで開きます)は、ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないよう求めています。パンくずリストの構造化データを入れるなら、同じ内容のパンくずリストを画面にも出してください。

なお、一つのページにたどり着く道すじが本当に複数ある場合について、パンくずリストの構造化データ(外部サイト・新しいタブで開きます)のドキュメントは、ページに移動する方法がサイト内に複数ある場合は、1つのページに複数のパンくずリストを指定できるとしています。ただ、小さな会社やお店のサイトなら、主な道すじを1つに決めたほうが、読む人にも管理する人にも分かりやすくなります。

アドレスの形と、パンくずリストの並びはそろえなくてよい

パンくずリストを付けるとき、「ページのアドレス(URL)の形と同じにしなければいけない」と考える方がいますが、その必要はありません。パンくずリストの構造化データ(外部サイト・新しいタブで開きます)のドキュメントは、パンくずリストにはURL構造をそのまま反映させるのではなく、ユーザーが特定のページにたどり着くまでの一般的な経路を示すことを勧めています。

たとえば、ブログの記事のアドレスが /blog/記事の名前 のように、カテゴリーを含まない形でも、パンくずリストは「ホーム > ブログ > 補助金 > 記事」のようにカテゴリーを挟んで構いません。パンくずリストのためにアドレスを変えると、古いアドレスから新しいアドレスへの転送の設定などの手間が増えます。パンくずリストの並びは、アドレスとは別に決めてください。

自分のサイトにあるかを確かめる方法

自分のサイトにパンくずリストがあるか、それがGoogleに伝わっているかは、次の3つの方法で確かめられます。画面で見る方法は誰でもすぐできます。Googleに伝わっているかは、無料の検査ツールとサーチコンソールで確かめます。

画面で、パソコンとスマートフォンの両方を見る

まず、自分のサイトのブログ記事や、サービスの個別のページを開き、見出しの上や下に「ホーム > …」の並びがあるかを見ます。トップページには、上の階層が無いのでパンくずリストが出ないのが普通です。必ず、階層の下にあるページで確かめてください。

テーマによっては、パソコンでは出ているのに、スマートフォンでは消えていることがあります。スマートフォンで来る人が多いサイトなら、スマートフォンでも表示されるかを確かめます。並んでいる名前を一つずつ押して、意図した一覧のページが開くかも見ておくと安心です。

リッチリザルト テストで、Googleが読み取れるかを見る

画面に出ていても、Googleに構造化データとして伝わっているとは限りません。Googleの無料の検査ツール「リッチリザルト テスト(外部サイト・新しいタブで開きます)」に、パンくずリストがあるページのアドレスを入れて調べます。結果に「パンくずリスト」の項目が出ていれば、構造化データとして入っています。

ここで「パンくずリスト」が出てこなければ、画面に表示しているだけで、構造化データは入っていない状態です。表示だけでも読む人の役には立つので、困ることはありません。パソコンの検索結果に階層を出したい、ページの関係をより確実に伝えたいという場合は、次の章の方法で構造化データも出せるようにします。

サーチコンソールの「パンくずリスト」レポートで、全体を見る

サイト全体の状態を続けて見るなら、サーチコンソール(Search Console)です。Googleがパンくずリストの構造化データを見つけると、左のメニューの「拡張機能」の中に「パンくずリスト」のレポートが出ます。リッチリザルト レポートの概要(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、レポートは「有効」と「無効」に分かれ、有効な項目は重大な問題が無くリッチリザルトとして表示できる項目、無効な項目は表示できなくなる重大な問題が1つ以上ある項目です。

「無効」に数字が出ていたら、問題の名前を押して、どのページで何が足りないかを確かめます。多いのは、必要な項目が抜けているものです。パンくずリストの構造化データ(外部サイト・新しいタブで開きます)のドキュメントは、パンくずリストには少なくとも2つの項目が必要で、それぞれに名前(name)と並び順(position)、リンク先のアドレス(item)を入れると定めています。ただし、最後の項目のリンク先は省いてよく、省いた場合はそのページ自体のアドレスが使われます。プラグインやテーマが出している場合は、自分で直すより、プラグインの更新や設定の見直し、制作会社への相談で直すほうが確実です。直したら、同じ画面から修正の確認を依頼します。

サーチコンソールをまだ使っていない場合や、メニューの場所が分からない場合は、サーチコンソールの使い方で、登録から画面の見方まで順に説明しています。

使っている仕組みごとの付け方

パンくずリストの付け方は、サイトを何で作っているかで変わります。多くの場合、自分でプログラムを書く必要はありません。

使っている仕組み付け方確かめたいこと
WordPress(パンくずリスト付きのテーマ)テーマの設定画面で表示をオンにする構造化データも出しているか、リッチリザルト テストで見る
WordPress(テーマに無い場合)SEOプラグインのパンくずリスト機能を使うテーマのファイルに表示の命令を足す作業が要ることがある
Wixエディタでパンくずリストの要素をページに追加する使っているエディタの種類によって手順が違う
制作会社に作ってもらったサイト制作会社に付けてもらう下の「頼むときに伝えること」をそのまま渡す
自分で書いたHTMLのサイト決まった書き方でリストを作る画面の表示と構造化データの両方を用意する

WordPressなら、まずテーマの設定を見る

WordPressでは、使っているテーマにパンくずリストの機能が付いていることがよくあります。管理画面の「外観」の「カスタマイズ」や、テーマ独自の設定画面に「パンくずリスト」の項目がないかを探します。テーマに機能があれば、表示をオンにするだけで全ページに出ます。

テーマに機能が無い場合は、SEOプラグインのパンくずリスト機能を使う方法があります。たとえば、Yoast SEO のパンくずリストの設定方法の案内(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、この機能は初期設定では無効で、Yoast SEO の設定画面(Settings → Advanced → Breadcrumbs)で有効にしたうえで、テーマのファイルに表示のための命令を書き足す必要があります。同じ案内は、テーマを更新すると手で書き足した部分が上書きされることがあるとも注意しています。テーマのファイルを触るのが不安なら、パンくずリストの機能を持つテーマに替えるか、制作会社に頼むほうが安全です。

Wixなら、エディタでパンくずリストの要素を置く

Wixでは、エディタでパンくずリストの要素をページに追加できます。Wix ヘルプのWix Editor: Adding and Setting Up Breadcrumbs(外部サイト・新しいタブで開きます)(英語)によると、Wix エディタでは開発者向けの機能(Dev Mode)をオンにしたうえで、要素を追加するパネルの「Menu & Anchor」の分類から「Breadcrumbs」を選び、好みのデザインをページに置きます(ヘルプの英語版の表記)。Wix Studio など別のエディタでは手順が違うので、使っているエディタのヘルプで確かめてください。

制作会社に頼むときに伝えること

制作会社に作ってもらったサイトなら、付けてもらうのがいちばん確実です。次のように伝えると、話が早く進みます。

  • トップページ以外の全ページに、パンくずリストを付けてほしい。
  • 並びは「ホーム > 一覧 > いまのページ」の形で、サービス・施工事例・ブログなど、ページの種類ごとに同じ並びにしてほしい。
  • 名前は、それぞれの一覧のページの見出しと同じにしてほしい。
  • いまのページはリンクにしないでほしい。
  • スマートフォンでも表示してほしい。
  • 同じ内容で、パンくずリストの構造化データ(BreadcrumbList)も出してほしい。

自分でHTMLを書くなら、見た目と構造化データの両方を作る

自分でHTMLを書いているサイトなら、画面に出すパンくずリストと、Googleに伝える構造化データの両方を用意します。画面に出す部分は、W3CのBreadcrumb Pattern(外部サイト・新しいタブで開きます)が、ナビゲーションの領域としてまとめて名前を付けること、いまのページを示す部分に aria-current="page" を付けること(いまのページをリンクにしない場合は省いてもよいこと)を示しています。こうしておくと、画面の読み上げソフトを使う人にも「ここはパンくずリストで、これがいまのページ」と伝わります。

構造化データの具体的な書き方は、Googleのパンくずリストの構造化データ(外部サイト・新しいタブで開きます)のドキュメントに例があります。構造化データを入れる前の判断と、ほかの型との優先順位は、構造化データとはを参考にしてください。

パンくずリストの次に見直したいこと

パンくずリストは、サイトの骨組みを整える作業です。骨組みが整ったあとに検索から人が来るかどうかは、ページの中身と、記事どうしのつながりで決まります。パンくずリストが「一つ上の一覧へ戻る道」だとすると、本文の中のリンクは「次に読むとよい記事へ進む道」です。こちらは自動では入らないので、記事ごとに考えて張る必要があります。

つむぎは、この「どの言葉で書くか、どの記事を直すか、どこにリンクを足すか」を決める作業を手伝う道具です。サーチコンソールと接続すると、過去28日分の検索データを取り込み、キーワードごとの順位・表示回数・クリック率を一覧にします。順位が4〜20位あたりの、もう少しで伸びる言葉のうち条件に合うものには、リライトや内部リンクの追加を提案します。

つむぎは、パンくずリストを作ったり、サイトに付けたりする道具ではありません。パンくずリストはテーマやプラグイン、制作会社で整え、その上で、検索で読まれる記事を増やしていく段階で使ってください。作った下書きを読んで承認するのはあなたで、承認しても記事が自動で公開されることはありません。

登録時に付与される初回8クレジットで、新しい記事の下書きなら2本ほど試せます。自分のサイトの検索データでどんな提案が出るかを確かめたい場合は、無料で始めるから試してください。

よくある質問

パンくずリストが無いと、SEOで不利になりますか?
トップページと数ページだけのサイトなら、不利になることはほとんどありません。Googleはリンクをたどってページを見つけるので、メニューから全ページに行ければ足ります。ページが階層に分かれて増えてきたら、読む人の道案内とGoogleへのページの関係の伝達のために付けておく価値があります。
パンくずリストを付ければ、検索順位は上がりますか?
付けるだけで順位が上がるわけではありません。Googleの公式ドキュメントは、パンくずリストの役割を、ページがサイトのどこにあるかを示して理解と移動を助けること、検索結果の情報の分類に使うことと説明しています。順位は、ページの中身が検索した人の知りたいことに答えているかで決まります。
スマートフォンの検索結果に、自分のサイトのパンくずリストが出ません。設定の間違いですか?
間違いではありません。Googleは2025年1月に、モバイルの検索結果ではパンくずリストを表示せず、ドメインだけを表示するように変えました。パソコンの検索結果には引き続き表示されます。Googleは、マークアップを使っている場合は何もする必要はないと案内しています。
パンくずリストの構造化データは、入れたほうがよいですか?
階層があるサイトなら、入れておく価値があります。パソコンの検索結果での表示や、ページの関係をGoogleに伝えることに使われます。ただし、画面に出していないパンくずリストを構造化データだけで入れるのは、Googleのガイドラインに合いません。画面の表示と同じ内容で入れてください。
ブログの記事を2つのカテゴリーに入れています。パンくずリストはどうなりますか?
テーマやプラグインによって、どちらか一方のカテゴリーが選ばれることが多く、記事によって並びが変わって分かりにくくなることがあります。Googleは道すじが複数ある場合に複数のパンくずリストを指定することも認めていますが、小さなサイトなら記事ごとに主なカテゴリーを1つ決めるほうが分かりやすくなります。
パンくずリストに合わせて、ページのアドレスも変えるべきですか?
変える必要はありません。Googleは、パンくずリストにはアドレスの構造をそのまま反映させるのではなく、利用者がそのページにたどり着く一般的な道すじを示すことを勧めています。アドレスを変えると転送の設定などの手間が増えるので、パンくずリストのためだけには変えないでください。

チェックリスト

パンくずリストを整えるときに、上から順に確認してください。

  • 自分のサイトが、ページが階層に分かれているサイトかを確かめた。
  • ブログ記事やサービスの個別のページで、パンくずリストが出ているかを、パソコンとスマートフォンの両方で見た。
  • 並んでいるのが親子の関係だけで、同じ階層のページを親子のように並べていないかを確かめた。
  • 並んでいる名前が、一覧のページの見出しと同じ、中身の分かる言葉になっているかを確かめた。
  • 右端のいまのページがリンクになっていないかを確かめた。
  • リッチリザルト テストで、「パンくずリスト」が読み取れるかを確かめた。
  • サーチコンソールの「拡張機能」の「パンくずリスト」で、「無効」が出ていないかを確かめた。
  • スマートフォンの検索結果にパンくずリストが出なくても、設定の間違いではないことを知っている。

あわせて読む

  • 内部リンクとは:パンくずリスト以外の、本文中のリンクや関連記事のつなぎ方まで整えたい人向け。
  • 構造化データとは:パンくずリストのほかに、会社情報や店舗情報など、どの構造化データを入れるかを決めたい人向け。
  • ECサイトのSEO対策:ネットショップで、カテゴリーの分け方とパンくずリストを含めた土台づくりをしたい人向け。
  • サーチコンソールの使い方:サーチコンソールの登録や、レポートの見方を画面の順に知りたい人向け。

出典

  • #パンくずリスト
  • #内部リンク
  • #構造化データ
  • #SEO