E-E-A-Tとは|小さな会社・お店が「経験」と「信頼」を記事で示す方法
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)とは何かを、Googleの公式説明にもとづいてやさしく解説します。ランキング要因ではないという意味、よくある誤解、工務店・飲食店・士業・美容室・教室・ネットショップが本業の経験と信頼を記事やページで示す具体例、チェックリストまでまとめました。

目次(29)
E-E-A-T(イー・イー・エー・ティー)とは、Googleが「信頼できる良い情報かどうか」を見分けるときの考え方で、経験(Experience)・専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trust)の頭文字です。4つのうち一番大切なのは信頼性で、残りの3つは信頼性を支える材料という関係にあります。
SEOの解説を読むと「E-E-A-Tを高めないと上位に出ない」「監修者を付けよう」「被リンクを集めよう」といった話が並びます。けれども、それは大きな会社やメディア向けの話であることが多く、一人から数人で営む会社やお店がそのまま真似をするのは大変です。しかもGoogle自身は「E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありません」と説明しています。
では、小さな会社やお店は何をすればよいのでしょうか。答えは意外と身近にあります。毎日の仕事の中にある「実際にやったこと」「実際に見たこと」を、記事やページに書き出すことです。この記事では、Googleの公式の説明を確かめながら、E-E-A-Tの意味、よくある誤解、そして業種ごとに本業の経験と信頼を見せる書き方を具体的に紹介します。
E-E-A-Tとは?4つの要素と「信頼」が中心にある理由
E-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性の4つで「信頼できる情報か」を考える枠組みで、中心にあるのは信頼性です。Googleが検索結果の品質を確かめるために作った「検索品質評価ガイドライン」に書かれている考え方で、2025年9月11日版では、4つを次のように説明しています(英語の原文をやさしく言い換えています)。
| 要素 | ガイドラインでの意味 | 小さな会社・お店での例 |
|---|---|---|
| 経験(Experience) | 書き手が、その話題について実際に体験したことがあるか | リフォームの記事を、実際に工事をしている職人が書いている |
| 専門性(Expertise) | 書き手が、その話題に必要な知識や技術を持っているか | 税金の記事を、税理士が書いている |
| 権威性(Authoritativeness) | 書き手やサイトが、その話題で「まずここを見よう」と思われる情報源か | お店の今日の入荷情報は、そのお店のSNSが一番確かな情報源になり得る |
| 信頼性(Trust) | ページが正確で、正直で、安全で、頼りになるか | 料金・条件・連絡先がはっきり書かれ、内容に誤りがない |
ガイドラインは「E-E-A-Tの中で最も大切なのは信頼性」とはっきり書いています。理由として挙げているのは、信頼できないページは、どれほど経験や専門性や権威があるように見えてもE-E-A-Tが低い、という点です。たとえば詐欺の手口にどれほど詳しい人でも、詐欺のページが信頼できるとは言えません。
もう一つ大事なのは、必要な信頼の種類や量はページによって違う、という説明です。ガイドラインは例として、ネットショップには安全な支払いの仕組みと頼りになるお客様対応が必要で、商品の口コミは売るためだけでなく買う人の判断を助けるために正直に書かれているべきだ、と挙げています。逆に、人を傷つけるおそれのない娯楽のための投稿なら、それほど高い信頼は求められないとも書いています。
つまり、E-E-A-Tは「全部の項目で満点を取る」ためのものではありません。自分の業種と記事の内容に合った形で、読む人が安心できる材料をそろえることが大切です。Googleの自己評価のページも、信頼性以外の項目は信頼性の一因になるものの、必ずしもすべてで優れている必要はないと説明しています。
状況別の読み分け早見表
今の状況に近いところから読み始めてください。
| 当てはまる状況 | 次に読むところ |
|---|---|
| E-E-A-Tが順位にどう関係するのかを知りたい | 「GoogleはE-E-A-Tをどう使っているか」 |
| 「監修者を付けないとだめ」と言われて迷っている | 「よくある誤解と、Googleの実際の説明」 |
| 自分の業種で何を書けば経験が伝わるか知りたい | 「小さな会社・お店が示せる『経験』業種別の例」 |
| サイトのどこに何を載せればよいか知りたい | 「信頼性を示すページと書き方」 |
| 自分のサイトが今どう見えるか確かめたい | 「自分のサイトのE-E-A-Tを確かめる方法」 |
| AIで下書きした記事を公開してよいか迷っている | 「AIで下書きするときに人が足す部分」 |
| 公開する前に点検したい | 「E-E-A-Tのチェックリスト」 |
GoogleはE-E-A-Tをどう使っているか
E-E-A-Tは、Googleが評価者に検索結果の良しあしを判定してもらうときの「ものさし」で、1つ1つのページの順位を直接決める点数ではありません。ここを正しく知っておくと、ネットでよく見る極端な助言に振り回されずに済みます。
検索品質評価者と評価ガイドライン
Googleは、「検索品質評価者」と呼ばれる人たちに、実際の検索結果を見て良しあしを判定してもらっています。その判定の手引きが「検索品質評価ガイドライン」で、2025年9月11日版は182ページあります。E-E-A-Tは、この手引きの中でページの品質を判定するときの考え方として出てきます。
Googleの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」というページは、評価者の役割を飲食店で客が記入するアンケートのようなものとたとえています。そのうえで、評価者はページの掲載順位を制御できず、評価者のデータが直接ランキングの仕組みに使われることもない、と書いています。評価者の判定は、検索の仕組みがうまく働いているかを確かめるために使われる、ということです。
「ランキング要因ではない」の意味
同じページで、Googleは「E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではありません」と明記しています。SEOスターターガイドでも、「E-E-A-Tをランキング要因と考える」という誤解に対して「いいえ、そのようなことはありません」と答えています。
では、まったく関係がないのかというと、そうではありません。同じページは続けて、E-E-A-Tが優れているコンテンツを見分けられる要素の組み合わせを使うことは有効だ、と説明しています。「E-E-A-T点」という1つの数字があるわけではなく、経験や信頼が感じられる中身を作れば、それを見分ける仕組みに拾われやすくなる、と考えるのが正確です。
この違いは実務でも大きな意味を持ちます。「E-E-A-T対策」として著者紹介の欄だけを足しても、記事の中身が一般論のままなら、読む人にとっての価値は変わりません。逆に、著者欄が簡単でも、現場で撮った写真や実際の金額、失敗した例が書かれた記事は、読む人に「この人は本当にやっている」と伝わります。
2022年12月に「経験」が加わった
もともとは専門性・権威性・信頼性の3つで「E-A-T」と呼ばれていました。Googleは2022年12月15日のブログで、ここに経験のEを加えて「E-E-A-T」にしたと発表しています。製品を実際に使った、その場所を実際に訪れた、といった実体験がコンテンツに含まれているかも見るようにした、という変更です。
同じブログには、経験と専門性の使い分けの例があります。確定申告書の正しい書き方を知りたいなら会計の専門家が書いた情報が向いていて、確定申告ソフトの評価を知りたいなら実際に使った人たちの話し合いが役に立つ、という例です。小さな会社やお店にとって、この「経験」の追加は追い風です。資格や知名度で大手にかなわなくても、毎日の仕事で積み重ねた体験は、その人にしか書けないからです。
YMYL(お金や健康にかかわる話題)は基準が上がる
健康、お金、安全、社会の暮らしに大きくかかわる話題を、Googleは「Your Money or Your Life」の略でYMYLと呼びます。こうした話題では、E-E-A-Tに当てはまる良いコンテンツが特に重視されます。
税理士や社会保険労務士などの士業、整体や歯科などの体に関わる仕事、保険や不動産のように大きなお金が動く仕事は、YMYLに入る記事を書くことが多くなります。こうした業種では、経験談だけで言い切らず、資格を持つ人が書く・確かめる、法律や公的機関の一次情報に当たる、といった備えがいっそう大切です。
書き方でも気をつけたい点があります。「必ず良くなる」「誰でも節税できる」のような言い切りは避け、どんな条件のときに当てはまり、どんな場合は当てはまらないかを書きます。体や税金のことは人によって事情が違うので、記事の最後に「くわしくはご相談ください」と、個別に確かめる窓口を示しておくと、読む人が誤った判断をするのを防げます。間違った情報が人の健康やお金に害を与えかねない話題だからこそ、正確さを最優先にします。
よくある誤解と、Googleの実際の説明
E-E-A-Tについては、ネット上に誤解が多く出回っています。どれも「順位を上げるための小手先の作業」として広まったもので、Googleの説明と照らし合わせると、ずれていることが分かります。
| よくある誤解 | Googleの説明 | どうすればよいか |
|---|---|---|
| E-E-A-Tの点数を上げれば順位が上がる | E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではない | 点数を気にするより、読む人が安心できる中身を増やす |
| 長い記事ほど評価が高い | 優先される文字数の設定は存在しない | 必要なことを過不足なく書く。水増しはしない |
| 有名な監修者の名前を載せれば上がる | 正確な著者情報をすすめる一方、虚偽の著者情報は避けるよう求めている | 実際に書いた人・確かめた人の名前と経歴を正直に載せる |
| AIで書いた記事は必ず順位が下がる | 作り方ではなく内容が評価の対象。ただし順位操作が主な目的なら違反 | AIを使っても、経験と事実の確認は人が担う |
| 全部の要素をそろえないといけない | 信頼性以外は、必ずしもすべてで優れている必要はない | 業種と記事に合う要素から手を付ける |
なかでも気をつけたいのが「監修者を付ければ上がる」という考え方です。Googleは、読む人が著者を知りたいと感じる記事では、署名などで正確な著者情報を載せることを強くすすめていますが、同時に虚偽の著者情報は避けるようにと書いています。実際には読んでいない人の名前を「監修」として並べるのは、信頼を高めるどころか損なう行為です。
文字数についても同じです。SEOスターターガイドは、上位に表示させる目的で長さだけを調節しても無意味で、決まった最小や最大の文字数は存在しないと説明しています。経験を伝えるために必要な写真の説明や金額の内訳で長くなるのはよいことですが、同じ内容の言い換えで文字数を増やすのは逆効果です。
小さな会社・お店が示せる「経験」業種別の例
小さな会社やお店がE-E-A-Tで一番示しやすいのは、毎日の仕事そのものである「経験」です。Googleの自己評価の質問にも、実際に商品やサービスを使ったり、その場所を訪れたりした経験にもとづく知識が示されているか、という項目があります。経験は「何年やっています」と書くだけでは伝わりにくく、そのときの状況・数字・判断・結果を書くことで初めて伝わります。
| 業種 | 記事に書ける経験の例 | 添えると伝わりやすいもの |
|---|---|---|
| 工務店・リフォーム | 築年数ごとに見つかった傷みの場所、工事前後の違い、追加費用が出た理由 | 施工前後の写真、費用の内訳、工期 |
| 飲食店 | 仕込みの手順、季節で変える食材の理由、アレルギーへの対応の実際 | 調理中の写真、仕入れ先の地域、営業時間の変更履歴 |
| 士業(税理士・行政書士など) | よく受ける相談の傾向、書類の不備で差し戻された例(個人が分からない形で) | 資格名と登録番号、根拠となる法律や公的機関のページ |
| 美容室・サロン | 髪質ごとのカラーの色落ちの違い、施術時間の目安、家でのお手入れ | 施術前後の写真(掲載の了承を得たもの)、メニューと料金 |
| 教室・塾・習い事 | 生徒がつまずきやすい単元、上達までの期間の幅、体験授業での質問 | 授業の様子の写真、月謝と入会の条件 |
| 小売・ネットショップ | 自分で使ってみた感想、向かない使い方、返品が多かった理由 | 自分で撮った商品写真、サイズの実測値、返品の条件 |
「経験」が伝わる書き方の違い
同じ内容でも、書き方で経験の伝わり方は大きく変わります。たとえば外壁塗装の記事なら、次のような違いです。以下はどれも書き方を比べるための例文なので、実際の記事では自分の現場で見たことに置き換えてください。
- 伝わりにくい書き方:「外壁は10年ごとに塗り替えるのがおすすめです。」
- 伝わりやすい書き方:「築12年の木造住宅で足場を組んで確かめると、北側の外壁だけにコケとひび割れが出ていることがよくあります。日当たりの悪い面は乾きにくいためで、南側がまだきれいでも北側から傷みが進みます。」
後者には、いつ・どこで・何を見たか・なぜそうなるか、が入っています。これが「実際にやっている人にしか書けない」部分です。どれだけ文章が上手でも、現場を見ていない人やAIの下書きだけでは、この具体さは出てきません。
ほかの業種でも、考え方は同じです。
- 飲食店(伝わりにくい):「旬の食材を使った料理をご用意しています。」
- 飲食店(伝わりやすい):「10月から出している里芋の煮物は、毎朝届く地元の里芋を皮ごと下ゆでしてからむいています。こうすると煮崩れしにくく、ねっとりした食感が残ります。」
- 税理士(伝わりにくい):「確定申告はお早めにご準備ください。」
- 税理士(伝わりやすい):「2月に入ってからのご相談では、1年分の領収書が月ごとに分かれていないことがよくあります。月ごとの封筒に分けておくだけで、こちらでの入力の時間が短くなり、ご依頼の費用も抑えやすくなります。」
どちらも、特別な取材をしなくても、毎日の仕事を思い出せば書ける内容です。書くことが思いつかないときは、最近お客様から受けた質問を3つ書き出し、それぞれに「自分ならどう答えるか」「なぜそう答えるか」を書き足してみてください。その答えの中に、あなたにしかない経験が入っています。
失敗例や「向かない人」も経験のうち
経験を書くとき、うまくいった話だけを並べたくなります。けれども読む人が本当に知りたいのは、失敗しやすい点や、自分に合わない場合の見分け方です。ガイドラインも、売るためだけに書かれた口コミより、買う人の判断を助けるために正直に書かれた口コミを信頼できるものとしています。
「このメニューは髪が細い方には向きません」「この工法は予算が限られる場合はおすすめしません」と書けるのは、実際にお客様と向き合ってきた人だけです。自分の商品やサービスの弱点まで書くことは、売上を下げるように見えて、かえって信頼を生みます。
反対に、気をつけたいのが自分で自分をほめるだけの文章です。ガイドラインは、製品を実際に持っている人が体験を伝える口コミはとても価値があり信頼できる一方で、作っている会社自身の「うちの製品は最高です」という評価や、宣伝のためにお金を受け取った人の評価は、立場上の利害があるため同じようには信頼できない、と説明しています。自社の商品を紹介する記事なら、「おすすめです」と言い切るより、どんな人に合い、どんな人には合わないかを、実際の使われ方とあわせて書くほうが伝わります。
お客様の情報を書くときの注意
経験を書くときは、お客様の名前や住所、顔など、個人が分かる情報を勝手に載せないでください。写真や事例を載せるときは掲載の了承を取り、了承がない場合は地域を市区町村まで、年代を「40代」のように丸めるなど、本人が特定されない形にします。信頼を示すための記事で信頼を失っては元も子もありません。
専門性・権威性は本業の中で積む
専門性と権威性は、特別な作業をしなくても、本業で積み重ねてきたものを正確に書き出すことで示せます。大切なのは「盛らない」ことです。
専門性は「何を根拠に言えるのか」を書く
専門性は、書き手がその話題に必要な知識や技術を持っているかどうかです。ガイドラインは、家の電気配線の助言なら、電気の知識のない古民家好きより、腕のある電気工事士の話を信頼するだろう、という例を挙げています。
小さな会社やお店なら、次のような情報が専門性の裏づけになります。
- 仕事に関係する資格と、取得した年(例:一級建築士、管理栄養士、美容師免許)
- その仕事を続けてきた年数と、扱ってきた件数のおおよその数
- 記事の内容の根拠にした法律、公的機関、メーカーの説明書などの出典
資格がいらない仕事でも、専門性は示せます。たとえばパン屋なら、どこで何年修業したか、1日に焼く種類の数、小麦粉を選んだ理由。古着店なら、仕入れのために年に何回どこへ足を運ぶか、どんな基準で状態を確かめているか。こうした「仕事のやり方」の説明は、知識と技術を持っていることの何よりの証拠になります。
件数を書くときは、数えられる範囲の正確な数字にします。「多数の実績」より「年間およそ40件」のほうが伝わりますが、根拠のない数字を作るのは絶対にやめてください。数字の盛りは、信頼性を一番損なう行為です。
権威性は「ほかの人からどう紹介されているか」
権威性は、その話題で「まずここを見よう」と思われる情報源かどうかです。ガイドラインは、お店が今何を売っているかについては、そのお店のSNSのページが一番確かな情報源になり得る、という例を出しています。つまり、自分のお店や会社のことについては、あなた自身がすでに一番の権威です。
そのうえで、ほかの人からの紹介は権威性の裏づけになります。ガイドラインは評価者に、サイト自身が書いている自己紹介だけでなく、ほかの人の口コミや紹介、報道などの独立した情報も調べるよう求めています。たとえば次のようなものです。
- 商工会・業界団体の会員紹介、取引先やメーカーの取扱店一覧への掲載
- 地域の情報誌や新聞の取材記事
- Googleビジネスプロフィールなどに寄せられたお客様の口コミ
取引先や団体のサイトから紹介してもらう方法は被リンクとはで、口コミを増やす方法はローカルSEO対策のやり方で詳しく解説しています。
信頼性を示すページと書き方
信頼性は、記事の本文だけでなく、サイト全体に「誰が運営し、何を約束していて、困ったときにどう連絡できるか」が書かれているかで決まります。ガイドラインが評価者に最初に確かめるよう求めているのも、サイトに責任を持つのが誰で、記事を書いたのが誰か、という点です。
運営者情報のページ
サイトに「会社概要」「お店について」「運営者情報」のページを用意し、次の内容を載せます。
- 会社名または屋号、代表者の名前
- 所在地(お店や事務所の住所)
- 電話番号、メールアドレス、問い合わせフォーム
- 創業した年、事業の内容、資格や許可の番号(業種で必要なもの)
ガイドラインは、必要な連絡先の種類や量はサイトの種類によって違い、お金を扱うお店や銀行などでは連絡先とお客様対応の情報がきわめて重要だと書いています。自宅で一人で営む場合など、事情があって住所を載せにくいときは、市区町村までにして連絡手段を確実に用意する、といった形で、隠しているのではなく事情があることが伝わるようにします。
記事の書き手を明らかにする
記事には、書いた人の名前と、その話題に関係する経験や資格をひと言添えます。「代表 山田(塗装歴20年・一級塗装技能士)」のような短いもので十分です。Googleは、誰がコンテンツを作ったのかがはっきりしていれば、E-E-A-Tは直感的に理解されやすくなると説明しています。
ただし、先に書いたとおり、実際に関わっていない人を書き手や監修者として載せてはいけません。書き手の紹介は、読む人に「誰に聞けばよいか」を伝えるためのものです。
料金と条件をはっきり書く
料金が分からないサイトは、問い合わせる前に不安を与えます。「お見積もりはお問い合わせください」だけで終わらせず、目安の金額と、何によって金額が変わるかを書きましょう。キャンセル料、追加費用が出る条件、支払い方法も書いておくと、後のトラブルも防げます。
ネットで商品を売る場合は、法律で表示が決まっている事項もあります。消費者庁の案内によると、特定商取引法第11条は、通信販売の広告に販売価格と送料、代金の支払時期と方法、商品の引渡時期、返品などの契約の解除に関する事項、事業者の氏名(名称)・住所・電話番号などを表示するよう定めています。「特定商取引法に基づく表記」のページは、法律を守るためだけでなく、信頼を示すページでもあります。
出典と更新日を書く
料金の相場、制度、法律、他社の情報など、自分の経験の外にある事実を書くときは、確かめた公的機関や公式サイトのページを出典としてリンクします。Googleの自己評価の質問にも、コンテンツに明らかな事実誤認がないか、という項目があります。
制度や料金は変わるので、記事に更新した日付を入れ、内容が古くなったら書き直します。日付だけを新しくして中身を変えないのは、読む人をだますことになるのでやめましょう。
安心して使える作りにする
ガイドラインは、信頼性を「正確で、正直で、安全で、頼りになるか」と説明しています。中身の正確さや正直さに加えて、サイトを安全に使えることも信頼の一部です。ネットで支払いを受けるなら、ガイドラインがネットショップに求めているとおり、安全な支払いの仕組みと、困ったときに頼れるお客様対応を用意します。
小さな会社やお店で確かめておきたいのは、次のような点です。
- 問い合わせフォームが送れるか、送ったあとに届いたことが分かるか
- 電話番号やメールアドレスが今も使えるものか
- 閉店した店舗や終わったキャンペーンの情報が残っていないか
- 料金のページの金額が、実際の料金と同じか
どれも当たり前のことですが、古い情報が残っているサイトは意外と多いものです。読む人が「このお店、今もやっているのかな」と不安になった時点で、どれほど良い記事も読まれなくなります。半年に1回は、自分でサイト全体を見直す日を決めておくと安心です。
自分のサイトのE-E-A-Tを確かめる方法
自分のサイトのE-E-A-Tは、評価者と同じ3つの目線で見直すと確かめられます。ガイドラインは評価者に、サイトや書き手が自分について何と言っているか、ほかの人がサイトや書き手について何と言っているか、ページそのものに何が見えるか、の3つから判断するよう求めています。
| 確かめる目線 | 評価者が見るところ | 自分で確かめる方法 |
|---|---|---|
| 自分が何と言っているか | 「会社概要」「お店について」などの自己紹介のページ | 自分のサイトを初めて見る人のつもりで、誰が運営しているかが1分以内に分かるか確かめる |
| ほかの人が何と言っているか | 独立した口コミ、紹介、報道などの評判 | 店名や社名に「評判」「口コミ」を付けて検索し、何が表示されるかを見る |
| ページに何が見えるか | 本文の中身、口コミやコメント欄 | 記事を読み返し、自分にしか書けない事例や写真が1つ以上あるか数える |
3つめの目線について、ガイドラインはおもしろい例を挙げています。髪のスタイリングの腕前は、実際に髪を整えている動画を見たり、ほかの人のコメントを読んだりすれば分かる、というものです。肩書きを並べなくても、仕事ぶりそのものが見えれば経験と専門性は伝わる、ということです。施工の様子、調理の手元、教室での教え方など、仕事中の写真や動画を記事に入れることは、小さな会社やお店にとって一番手軽で強い示し方です。
2つめの目線で悪い評判が見つかったときは、隠そうとするより、事実を確かめて改善したことを伝えるほうが信頼につながります。口コミへの返信のしかたはローカルSEO対策のやり方で紹介しています。
1か月で取り組む順番の例
全部を一度にやろうとすると続きません。たとえば小さなリフォーム店なら、次の順番で取り組むと、1か月でサイト全体の印象が変わります。
- 1週目:運営者情報のページに、代表者の名前・所在地・電話番号・創業した年、建設業の許可を持っていればその番号を載せる
- 2週目:料金のページに、よくある工事3つの目安の金額と、金額が変わる条件を書く
- 3週目:アクセスの多い記事3本に、実際の施工の写真と、その現場で気づいたことを1段落ずつ書き足す
- 4週目:すべての記事に、書いた人の名前と経験年数・資格を添える
1週目と2週目はサイト全体の信頼にかかわるので、記事を書き足すより先に済ませます。3週目以降は、新しく記事を書くときにも同じやり方を続けていきます。
AIで下書きするときに人が足す部分
AIで下書きを作ること自体は問題ありません。Googleは2023年2月8日のブログで「作成方法ではなく、内容が評価の対象となります」と書き、AIや自動化を適切に使う限りガイドライン違反にはならないとしています。一方で、検索順位を操作することを主な目的にAIで記事を量産するのは、スパムに関するポリシーへの違反になるとも明記しています。
問題は、AIの下書きには「経験」が入らないことです。AIは一般的な知識はまとめられても、あなたのお店で先週あったこと、あなたが現場で見た傷み方は知りません。AIで下書きした記事は、次の部分を人が足してから公開してください。
- 実際の事例を1つ以上入れる(日付や地域、数字を、お客様が特定されない形で)
- 自分で撮った写真を入れ、何が写っているかを説明する
- 料金・期間・条件を、自分のお店の実際の数字に置き換える
- 「向かない人」「失敗しやすい点」を、自分の経験から書き足す
- 制度や他社の情報を、公式のページで確かめて出典を付ける
- 書いた人・確かめた人の名前を正直に載せる
AIを使ったことを読む人に伝えるかどうかについて、Googleは「これはどのように作成されたんだろう」と読む人が思いそうな内容では、AIや自動化の使用を伝えることが有益だとしています。ただし、著者の欄にAIと書くのはその方法としてふさわしくない、とも説明しています。AIの下書きをどう使い分けるかはAIブログ作成の始め方で、公開前の点検方法はAI文章チェックのやり方で詳しく紹介しています。
E-E-A-Tを意識した記事づくりを続けるには
E-E-A-Tは1本の記事で完成するものではなく、経験の入った記事を続けて積み上げることで、サイト全体として伝わっていくものです。続け方は大きく3つあります。
| 進め方 | 向いている人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| すべて自分で書く | 書くことが苦にならず、時間を確保できる人 | 本業が忙しい時期に止まりやすい |
| 制作会社やライターに頼む | 予算があり、取材や確認に時間を割ける人 | 経験や写真は自分で用意して渡す必要がある |
| 下書きを仕組みに任せ、経験の書き足しと確認を自分でする | 時間が限られ、自分にしか書けない部分に集中したい人 | 事例・写真・自分のお店の数字は、確認のときに必ず書き足す |
つむぎは、3つめの進め方のための道具です。作った記事は「要確認」の状態で届き、つむぎが勝手に公開することはありません。記事の詳細ページでは、本文の主張がどの出典にもとづいているかを「根拠」のタブで確かめられ、「本文」のタブの「編集」から、自分のお店の事例や数字を書き足せます。人が内容を確かめて承認するのが基本の流れです。記事の文体は、作成者プロフィールに合わせることもできます。
新しい記事の作成は1,000字あたり1クレジットで、標準的な長さ(約4,000字)なら約4クレジットです。登録時に付与される8クレジットで体験できます。詳しくはヘルプ「記事を作成する」、ヘルプ「記事を確認・編集する」、ヘルプ「クレジットの仕組み」で確認できます。
一方、まだ運営者情報のページや料金のページがない段階なら、記事を増やすより先に、そのページを整えるほうが効果的です。
よくある質問
- E-E-A-Tは何と読みますか?
- 「イー・イー・エー・ティー」と読むのが一般的です。経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trust)の頭文字で、2022年12月に経験のEが加わる前は「E-A-T」と呼ばれていました。
- E-E-A-Tを高めると検索順位は上がりますか?
- Googleは、E-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないと説明しています。一方で、E-E-A-Tが優れたコンテンツを見分けられる要素の組み合わせを使うことは有効だとしています。点数を上げる作業ではなく、経験や正確さが伝わる中身を増やすことが近道です。
- 小さなお店でも権威性は示せますか?
- 示せます。今売っている商品など、自分のお店のことについては、あなた自身が一番確かな情報源になり得ます。そのうえで、商工会や取引先のサイトでの紹介、地域の取材記事、お客様の口コミがあれば、ほかの人からの裏づけになります。
- 監修者がいないと信頼されませんか?
- 監修者は必須ではありません。税金や健康など、お金や体に大きく関わる話題では資格を持つ人の確認が大切ですが、それ以外では実際に仕事をしている人が名前と経験を添えて書くことで十分に伝わります。関わっていない人を監修者として載せるのはやめましょう。
- AIで書いた記事はE-E-A-Tが低いと判断されますか?
- Googleは、作り方ではなく内容を評価すると説明しています。ただしAIの下書きだけでは実体験が入らないため、自分の事例や写真、実際の料金などを書き足してから公開してください。順位操作が主な目的の量産はスパムのポリシーに違反します。
- YMYLとは何ですか?
- 健康、お金、安全、社会の暮らしに大きく関わる話題のことで、「Your Money or Your Life」の略です。こうした話題では、E-E-A-Tに当てはまる良いコンテンツが特に重視されます。士業や医療に近い仕事の記事は、根拠となる一次情報を必ず示してください。
E-E-A-Tのチェックリスト
記事を公開する前に、上から順に確かめてください。1〜5は記事ごとに、6〜8はサイト全体で一度確かめる項目です。
- 記事に、自分が実際に見た・やった事例が1つ以上入っている。
- 料金・期間・件数などの数字は、自分のお店の実際の数字か、出典のある数字だけになっている。
- 失敗しやすい点や、向かない人についても書いている。
- 制度・法律・他社の情報には、公的機関や公式サイトの出典を付けた。
- 書いた人の名前と、その話題に関係する経験や資格を添えた。
- 運営者情報のページに、名前・所在地・連絡先が載っている。
- 料金と、キャンセルや返品などの条件が書かれたページがある。
- 実際に関わっていない人を、書き手や監修者として載せていない。
あわせて読む
- SEOライティングの書き方:読む人に伝わる記事の書き方の基本を知りたい人向け。
- 生成AIのSEO対策:AIを使って検索で評価される記事を作る手順を知りたい人向け。
- AIブログ作成の始め方:AIの下書きと、人が担う部分の分け方を知りたい人向け。
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- ローカルSEO対策のやり方:地域のお客様の口コミとGoogleビジネスプロフィールの運用を知りたい人向け。
- ヘルプ「AI検索対応とは」:AIが答える時代の検索と、つむぎの記事づくりの考え方を知りたい人向け。
出典
- Google 検索品質評価ガイドライン(英語・2025年9月11日版)(外部サイト・新しいタブで開きます):4つの要素の定義、信頼性が最も重要であること、ページによって必要な信頼が違うこと、電気工事士やお店のSNSの例、自己紹介と第三者の評判の両方を調べること、連絡先とお客様対応の情報、YMYLの定義の裏づけ。
- Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」(外部サイト・新しいタブで開きます):E-E-A-T自体はランキングに直接影響しないこと、信頼性が最も重要であること、評価者は順位を制御できないこと、自己評価の質問、著者情報、AIの使用の開示、優先される文字数がないことの裏づけ。
- Google検索セントラル ブログ「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」(2022年12月15日)(外部サイト・新しいタブで開きます):経験の追加と、確定申告書と確定申告ソフトの例の裏づけ。
- Google検索セントラル ブログ「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」(2023年2月8日)(外部サイト・新しいタブで開きます):作成方法ではなく内容が評価されること、順位操作が目的のAI利用はスパムに関するポリシー違反であること、著者欄にAIと書くのはふさわしくないことの裏づけ。
- Google検索セントラル「SEOスターターガイド」(外部サイト・新しいタブで開きます):E-E-A-Tはランキング要因ではないこと、決まった最小・最大の文字数がないことの裏づけ。
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「通信販売」(外部サイト・新しいタブで開きます):通信販売の広告に表示が必要な事項(特定商取引法第11条)の裏づけ。
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