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被リンクとは|小さな会社・お店が自然に増やす方法と避けたい買い方

被リンクとは、ほかのサイトから自分のサイトへ張られたリンクのことです。SEOに効く理由、取引先・業界団体・地域の情報サイトなど小さな会社やお店が本業の中で得られる被リンク10例と依頼文の例、買ってはいけない理由、Search Consoleでの確かめ方、身に覚えのないリンクへの対処まで、Google公式の説明をもとに解説します。

目次(32)

被リンクとは、ほかの人のサイトから、あなたのサイトへ張られたリンクのことです。取引先のホームページにある「お取引先一覧」から自社のサイトへ飛べるようになっていれば、それは1本の被リンクです。Googleはリンクをたどって新しいページを見つけ、リンクをページの関連性を判断する手がかりの1つとして使っています。そのため被リンクは昔から「SEOに効くもの」と言われてきましたが、同時に、お金で買う、自作自演で増やすといったやり方はGoogleのスパムに関するポリシーではっきり禁じられています。この記事では、被リンクの意味と効き方をGoogleの公式ドキュメントに沿って整理したうえで、従業員数名の会社や個人のお店が、本業の付き合いの中で無理なく得られる被リンクの具体例10個と依頼文の例、紹介されやすいページの作り方、避けたい増やし方、Search Consoleでの確かめ方、身に覚えのないリンクを見つけたときの対処まで、順番に解説します。

被リンクとは、ほかのサイトから自分のサイトへ張られたリンク

被リンクは、自分以外の誰かのサイトに置かれていて、クリックすると自分のサイトに移動するリンクです。「バックリンク」「外部からのリンク」と呼ばれることもあります。張るかどうか、どこに張るかを決めるのは相手側で、自分では直接つけられないのが最大の特徴です。

似た言葉と並べると、違いがはっきりします。

種類リンクがある場所リンク先例
被リンク他人のサイト自分のサイト取引先の「お取引先一覧」から自社サイトへのリンク
発リンク(外部リンク)自分のサイト他人のサイト記事の根拠として、公的機関のページへ張るリンク
内部リンク自分のサイト自分のサイトの別のページ料金のページから、施工事例のページへのリンク

取引先・業界団体・地域の情報サイトなど他人のサイトから自分のサイトへ向かう被リンク、自分のサイトの中のページ同士をつなぐ内部リンク、自分のサイトから公的機関など他人のサイトへ向かう発リンクの3つの向きを示した図

「外部リンク」という言葉は、人によって「自分から外へ出ていくリンク」の意味でも「外から入ってくるリンク」の意味でも使われます。混乱しやすいので、この記事では外から入ってくるものを「被リンク」、自分から外へ出ていくものを「発リンク」と呼び分けます。

内部リンクは自分の判断ですぐに張れますが、被リンクは相手が「紹介したい」と思ったときにしか増えません。だからこそ、検索エンジンにとっても「ほかの人がこのページを紹介している」という外からの目線として意味を持ちます。内部リンクの張り方は内部リンクとはで詳しく解説しています。

状況別の読み分け早見表

この記事は長いので、今の状況に近いところから読み始めてください。

当てはまる状況次に読むところ
被リンクがなぜ大事なのか、まず意味を知りたい「被リンクがSEOに効く理由」
自社でも今日から取り組める増やし方を知りたい「小さな会社・お店が本業の中で得られる被リンク10例」と「依頼文の例」
業者から「被リンクを増やします」という営業が来た「やってはいけない被リンクの増やし方」
自分のサイトに被リンクがあるのか確かめたい「自分の被リンクを確かめる方法」
知らないサイトからのリンクが急に増えて不安「身に覚えのない被リンクを見つけたとき」
そもそも紹介されるような記事がまだない「紹介したくなるページの作り方」

被リンクがSEOに効く理由

被リンクが効く理由は、Googleがリンクを「新しいページを見つける道」と「ページの関連性を判断する手がかり」の2つに使っているからです。Google検索セントラルのリンクに関するおすすめの方法(外部サイト・新しいタブで開きます)は、Googleがページの関連性を判断し、新しく読みに行くページを見つけるための手がかりとしてリンクを使う、と説明しています。

1. Googleにページを見つけてもらう道になる

立ち上げたばかりのサイトは、Googleがまだその存在を知らないことがあります。SEOスターターガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)によれば、Googleは新しいページの多くをリンクをたどって見つけています。すでにGoogleがよく見に来ている取引先や業界団体のページから自社サイトへリンクがあれば、そこをたどって自社サイトが見つかる道が1本増えます。

もちろん、自分でSearch Consoleにサイトマップを送ることでも見つけてもらえるので、被リンクがないと検索に出ないわけではありません。被リンクは「見つけてもらう道の1つ」と考えてください。登録の確かめ方はサーチコンソールの使い方で解説しています。

2. 「ほかの人が紹介している」という評価の手がかりになる

Googleのランキング システム ガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)は、ページ同士がどのようにリンクしているかを理解する複数のシステムを使い、ページの内容や、検索に役立つページを判断していると説明しています。その中心の1つが、サービス開始当初から使われているPageRankです。

ただしSEOスターターガイドは、PageRankが多数あるランキングの手がかりの1つにすぎないことも示しています。被リンクがあるから必ず上位になる、という単純な仕組みではありません。

3. 地図の検索結果では「知名度」の材料になる

お店や事務所のように地域で探されるビジネスでは、被リンクはGoogleマップや地図付きの検索結果にも関係します。Googleビジネスプロフィール ヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)は、ローカル検索の順位を決める要素の1つである「知名度」について、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づくと説明しています。地域の情報サイトや商工会のページに載ることは、通常の検索だけでなく地図の検索結果にも効く可能性があります。地図枠での対策の全体像はローカルSEO対策のやり方にまとめています。

4. 検索とは別に、紹介元から人が来る

見落とされがちですが、被リンクのいちばん確実な効果は、リンクをクリックした人がそのまま来てくれることです。業界団体の会員一覧から来た人は「その業界の会社を探している人」ですし、取引先の紹介ページから来た人は「その取引先が信頼している会社」として見てくれます。検索順位への効き方は目に見えませんが、紹介元からの訪問はアクセス解析で数字として確かめられます。

数より「関係のあるサイトから、自然に」

ここまでの理由から、被リンクは数を集めればよいものではありません。本業と関係のある相手が、自分の判断で紹介してくれたリンクほど、読者にとっても検索エンジンにとっても意味があります。逆に、本業と関係のないサイトから大量に張られたリンクや、お金で手に入れたリンクは、後で説明するとおりGoogleのポリシー違反になりえます。

小さな会社やお店が目指すのは、「関係のある10か所から紹介されている状態」です。100本、1,000本という数字を追う必要はありません。

被リンクがなくても、まず中身で上位は狙える

立ち上げたばかりで被リンクが1本もなくても、悲観しなくて大丈夫です。地域名と業種を組み合わせた検索や、細かい悩みの検索(たとえば「外壁塗装 雨の日 工事」のような検索)では、競合が少なく、中身の濃いページがそのまま上位に出ることもあります。被リンクは「良い中身を、より多くの人に見つけてもらうための後押し」で、中身の代わりにはなりません。順位が付かない原因の切り分けはブログで集客できない原因と直し方を参考にしてください。

小さな会社・お店が本業の中で得られる被リンク10例

小さな会社やお店がいちばん被リンクを得やすいのは、すでにある付き合いの中です。新しく何かを始めるより、取引先・加盟団体・地域とのつながりを「ウェブ上でも見える形」にしてもらうほうが、早くて確実です。

リンク元どんなページに載るかきっかけ・頼み方向いている業種の例
1. 取引先・仕入先取引先一覧、協力会社一覧、取扱店一覧掲載の有無を聞き、載せてもらえるか相談する工務店、製造業、卸・小売
2. メーカー・本部正規取扱店、認定施工店、加盟店の一覧認定や加盟の手続き時に、サイトのURLを伝える販売店、施工店、教室・フランチャイズ
3. 商工会・商工会議所会員紹介、会員企業検索会員向けの掲載案内に申し込む地域の事業者全般
4. 業界団体・組合会員名簿、会員事業所一覧名簿の掲載項目にURLがあれば記入する士業、建設業、医療・介護
5. 地域の情報サイト・自治体の紹介地域の店舗紹介、移住・創業支援の事例紹介掲載募集に応募する、取材依頼に応じる飲食、小売、宿泊、教室
6. 取材記事・地域メディア地元紙のウェブ版、フリーペーパーのサイト新しい取り組みや季節の話題を知らせる飲食、小売、地域サービス
7. 寄稿・講師・登壇イベント告知、講師紹介、寄稿記事の著者欄講師や寄稿を引き受けるとき、紹介文にURLを入れてもらう士業、コンサル、教室、専門職
8. お客様の導入事例・紹介お客様のブログや「依頼した会社」紹介納品後のお礼の際に、紹介してもらえるか聞く制作、施工、BtoBサービス
9. イベントの共催・協賛共催者・協力団体の一覧共催・協力の段階で掲載をお願いする地域密着の業種全般
10. 引用される自社の資料ほかの人の記事の出典欄料金表・調査結果など、引用したくなる資料を公開する業種を問わない

このうち9番の協賛は、お金を払って載せてもらう形になることがあります。その場合の扱いは「やってはいけない被リンクの増やし方」で説明します。

1〜2. 取引先・メーカーの一覧に載せてもらう

もっとも身近な被リンクは、取引先のサイトにある「協力会社一覧」「取扱店一覧」です。メーカーの正規取扱店や認定施工店の一覧も同じです。すでに社名だけが載っていてリンクがない、古いURLのままになっている、というケースはよくあるので、まず取引先のサイトで自社名を探してみてください。

社名が載っているのにリンクがなければ、「サイトを新しくしたので、よろしければリンクを付けていただけますか」と頼むのが自然です。相手にとっても、一覧から取引先へ移動できるほうが訪問者に親切なので、断られることは多くありません。

3〜4. 商工会・業界団体の会員ページに載る

商工会・商工会議所や業界団体の中には、会員企業の紹介ページや会員検索を用意しているところがあります。会員であっても、自分から申し込まないと掲載されない仕組みのところもあるので、会報や事務局からの案内を確かめてください。掲載項目にホームページのURL欄があれば必ず記入しましょう。

会員紹介は、同じ業界や同じ地域の事業者を探している人が見るページです。そこから来る訪問者は、そのまま問い合わせにつながりやすい人たちです。

5〜6. 地域の情報サイトや取材記事に載る

自治体の創業支援の事例紹介、地域のお店を紹介する情報サイト、地元紙やフリーペーパーのウェブ版も、地域のビジネスにとって大事な被リンクの入口です。新メニュー、新しいサービス、地域の行事への参加など、地元の人に伝える価値のある話題ができたときに、情報提供の窓口へ知らせてみてください。

取材記事にリンクが付くかどうかは媒体の方針で決まり、こちらから強く求めるものではありません。リンクが付かなくても、店名で検索する人が増えるきっかけになります。

7. 講師・寄稿・登壇の紹介欄に載る

専門知識を持つ士業やコンサルタント、教室の先生なら、セミナーの講師や業界誌への寄稿を引き受けたときに、プロフィール欄へ自社サイトのURLを載せてもらえることがあります。講師紹介のページは本業との関係がはっきりしているので、自然な被リンクの典型です。

ただし、リンクを付けてもらうことだけを目的に、関係のないサイトへ記事を大量に寄稿するやり方は勧められません。Googleのスパムに関するポリシーは、作為的なアンカーテキストを含むゲスト投稿への支払いを、リンクスパムの例に挙げています。

8. お客様に紹介してもらう

制作会社や施工会社、BtoBのサービスなら、満足してくれたお客様が自分のブログやサイトで「この会社にお願いしました」と紹介してくれることがあります。納品後のお礼の連絡の中で、「もしよろしければ」と添える程度で十分です。

ここで気をつけたいのが、値引きや贈り物と引き換えに紹介記事とリンクをお願いすることです。物やサービスと引き換えのリンクは、Googleのポリシーでリンクスパムの例に挙げられています。お礼の品を渡す場合は、紹介の条件にしないでください。

9. イベントの共催・協力団体として載る

地域のお祭り、商店街のスタンプラリー、業界の勉強会などに共催者や協力団体として関わると、告知ページに団体名とリンクが載ることがあります。主催者側に「協力団体の一覧に、サイトのURLも入れていただけますか」と伝えれば十分です。

10. 引用したくなる資料を公開する

10番だけは、付き合いではなく中身で得る被リンクです。料金表、地域の比較表、自社で集めた数字など、ほかの人が記事を書くときに「出典として使いたい」と思う資料を公開しておくと、頼まなくてもリンクが張られることがあります。作り方は次の章で詳しく説明します。

依頼文の例

取引先や団体にリンクをお願いするときは、相手の手間を減らす書き方にすると返事がもらいやすくなります。たとえば次のような文面です。

いつもお世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。 このたび当社のホームページを新しくしました。御社サイトの「協力会社一覧」に当社名を掲載いただいておりますが、もしよろしければ、当社名に下記のホームページへのリンクを付けていただけないでしょうか。 ホームページ:https://www.example.co.jp/(外部サイト・新しいタブで開きます) 掲載している文言はそのままで結構です。お手数でなければで構いませんので、ご検討いただけますと幸いです。

ポイントは3つです。1つめは、どのページのどこに載っているかを具体的に伝えること。2つめは、URLをそのまま貼り付けられる形で書くこと。3つめは、リンクの文字(アンカーテキスト)を指定しないことです。リンクの文字に狙いたいキーワードを入れてほしいと頼むのは、相手から見ても不自然ですし、Googleのポリシーが作為的なアンカーテキストへの支払いをリンクスパムの例に挙げていることにも近づきます。社名や店名のままで十分です。

1か月で取り組む順番の例(外壁塗装店の場合)

10例を一度に全部やろうとすると、本業の合間ではまず続きません。ここでは、従業員数名の外壁塗装店を例に、1か月で無理なく進める順番を考えてみます。数字や結果の約束ではなく、手を付ける順番の例として読んでください。

1週目は「すでにある掲載」を確かめる週です。取引のある塗料メーカーや問屋のサイトで自社名を検索し、施工店一覧や取扱店一覧に載っていないか、載っていればリンクが付いているか、URLが古くないかを確かめます。あわせて、加盟している商工会や塗装の業界団体の会員ページも見ておきます。ここで見つかった「載っているのにリンクがない」「URLが古い」というものは、上の依頼文でそのまま直してもらえます。

2週目は「申し込めば載る」ものを済ませる週です。商工会の会員紹介や、自治体・地域の情報サイトの事業者紹介など、自分で申し込む形の掲載をまとめて手続きします。どの掲載先にも、店名・住所・電話番号を同じ書き方でそろえて書いておくと、あとで見比べたときに迷いません。

3週目は「紹介してもらえそうな相手」に声をかける週です。足場の協力会社や、よく一緒に仕事をするリフォーム会社など、お互いの仕事を紹介し合うのが自然な相手に、協力会社として載せてもらえないか相談します。最近工事を終えたお客様には、お礼の連絡のついでに、施工の感想をご自身のブログやSNSで紹介してもらえたらうれしい、と添える程度にとどめます。

4週目は「引用されるページ」を1本作る週です。たとえば、自社の過去の見積もりから「この地域で多い塗り替えの理由」や「塗料の種類ごとの費用の目安」を表にまとめたページを公開します。ここで作ったページが、半年、1年とたつうちに、ほかの人の記事から紹介されるもとになります。

この順番にしているのは、手間が小さく確実なものから先に片付けるためです。1〜2週目の作業は数時間で終わることが多く、相手の返事を待つだけの3週目と、時間のかかる4週目を後ろに回しています。翌月以降は、4週目のようなページ作りを月に1本ずつ続けるだけで十分です。

紹介したくなるページの作り方

付き合いのない人からも被リンクをもらうには、ほかの人が「紹介したい」「出典として使いたい」と思うページが必要です。ブログ記事を増やすだけではなかなか起きませんが、次のようなページは引用されやすい傾向があります。

ページの種類中身の例紹介されやすい理由
料金表・費用の目安工事の種類ごとの料金表、追加費用がかかる条件費用を調べている人の記事やまとめで出典に使える
地域の比較表・一覧市内の公園の駐車場の有無、地域の補助金の一覧地元の人のブログや地域サイトが参照しやすい
自社で集めた数字よくある相談の件数の内訳、季節ごとの依頼の傾向ほかにない数字は、引用元として名前を挙げてもらえる
手順をまとめた資料申請の手順、準備物のチェックリスト「詳しくはこちら」とリンクしやすい
写真つきの事例施工前と施工後、作品やメニューの写真と説明お客様や取引先が自分のサイトで紹介しやすい

共通するのは、「その会社にしか出せない一次情報」が入っていることです。どこかで読んだ一般論をまとめただけの記事は、ほかの人がわざわざリンクする理由がありません。逆に、地域の工務店が自社の施工記録から「この地域で多い雨漏りの原因」を数字で示した記事は、同じテーマで書く人にとって貴重な出典になります。

もう1つ大事なのは、引用されたときに根拠をたどれることです。数字や制度の説明には、もとになった資料や公的機関のページへのリンクを付けておきましょう。根拠がはっきりしたページほど、ほかの人も安心して出典に使えます。中身の濃い記事を続けて作る方法はコンテンツSEOとはで解説しています。

やってはいけない被リンクの増やし方

被リンクを人為的に増やすやり方は、Googleのスパムに関するポリシーで「リンクスパム」として禁じられています。スパムに関するポリシー(外部サイト・新しいタブで開きます)は、検索順位を操作することを主な目的としてサイトとの間のリンクを作ることをリンクスパムと定義し、例として次のようなものを挙げています(要約)。

  • 順位を上げるためのリンクの売買(お金だけでなく、物やサービスと引き換えにリンクしてもらうことも含む)
  • 過剰な相互リンクや、相互リンクのためだけのページを作ること
  • 自動化されたプログラムやサービスで、自分のサイトへのリンクを作ること
  • 評価を受け渡さない設定になっていないテキスト広告や記事広告
  • 作為的なアンカーテキストを含むゲスト投稿・プレスリリースへの支払い
  • 質の低いディレクトリやブックマークサイトへの登録
  • フォーラムの投稿や署名に入れる作為的なリンク
  • リンクを操作するためだけに作った、価値の低いページ

同じページは、Googleが自動のシステムと人による審査で違反を見つけ、場合によっては「手動による対策」を行い、違反したサイトは順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあるとしています。ランキング システム ガイドでも、スパムを検出するSpamBrainというシステムが紹介されています。

本業との関係の深さと、リンクを決めたのが相手の判断かどうかの2つの軸で、取引先や団体からの紹介、関係の薄いサイトからの自然な紹介、相互リンク集や自作自演、お金や物と引き換えのリンクの4種類を分けた図

上の図は、ここまでの内容を「本業との関係の深さ」と「リンクを決めたのが相手の判断か」の2つの軸で分けたものです。目指すのは右上の「取引先や団体からの紹介」で、左上の「関係の薄いサイトからの自然な紹介」も害はありません。左下の「相互リンク集や自作自演」は避け、右下の「お金や物と引き換えのリンク」は、次に説明する印を付けてもらう前提でのみ使います。

お金や物と引き換えのリンクには「sponsored」の印が必要

広告やスポンサーとしてお金を払い、サイトに載せてもらうこと自体は普通の商売です。スパムに関するポリシーも、広告やスポンサー目的のリンクの売買は通常の経済活動であり、リンクに rel="nofollow" または rel="sponsored" という印が付いていればポリシー違反にはならない、としています。

この印は、リンクを張る側のサイトが、ページの裏側の記述としてリンクに付けるものです。自分では付けられないので、相手にお願いすることになります。Googleのリンクの関係を Google に伝える方法(外部サイト・新しいタブで開きます)では、広告や有料の掲載には sponsored、ブログのコメント欄や掲示板など利用者が投稿したリンクには ugc、ほかに当てはまらず関連づけたくないリンクには nofollow を使うよう案内しています。イベントの協賛や有料の掲載でリンクが付く場合は、「掲載していただくリンクには sponsored の印を付けていただけますか」と相手に伝えてください。印が付いたリンクは順位の後押しにはなりにくいものの、そこから人が来てくれる効果はそのまま残ります。

相互リンクは「過剰」と「そのためだけ」が問題

取引先同士がお互いのサイトで紹介し合うことは、ごく自然なことです。ポリシーが問題にしているのは、相互リンクが過剰であることや、相互リンクのためだけのページを作ることです。「相互リンク募集」と書かれたページに業種の違う何十ものサイトが並んでいるような形は避けてください。

「被リンクを◯本つけます」という営業が来たら

「被リンクを月◯本つけて順位を上げます」という営業を受けたら、次の3点を確かめてください。

  1. どのサイトから、どんなページにリンクが付くのかを具体的に示せるか
  2. そのサイトが、自社の本業と関係のあるサイトか
  3. リンクを付ける見返りとしてお金が動くのに、sponsored などの印を付けない前提になっていないか

本数を約束するサービスは、多くの場合、本業と関係のないサイトや、リンクのために作られたサイトからリンクを張る仕組みです。お金を払って評価を受け渡すリンクを付けてもらうことは、ポリシーが挙げる「リンクの売買」そのものです。手動による対策を受けると、リンクを外してもらい、外せないものを否認し、再審査を依頼するという手間のかかる作業が必要になります。短期間で順位を上げる約束より、そのリスクのほうが大きいと考えてください。SEOを外部に頼む場合の費用の考え方はSEO対策の費用相場にまとめています。

自分の被リンクを確かめる方法

自分のサイトにどんな被リンクがあるかは、Googleの無料ツールSearch Consoleの「リンク」レポートで確かめられます。Search Consoleヘルプ「リンク レポート」(外部サイト・新しいタブで開きます)に沿って、見る場所を整理します。

  1. Search Consoleにログインし、メニューから「リンク」を開きます。
  2. 「外部リンク」の欄にある「上位のリンクされているページ」で、どのページが外から多く紹介されているかを見ます。
  3. 「上位のリンク元サイト」で、どのサイトから多くリンクされているかを見ます。取引先や団体の名前が並んでいるか確かめましょう。
  4. 「上位のリンク元テキスト」で、リンクにどんな文字が使われているかを見ます。社名や店名が中心なら自然な状態です。
  5. それぞれの表の下にある「詳細」を開くと、一覧をさらに詳しく見られます。書き出し(エクスポート)のボタンから、一覧をファイルに書き出すこともできます。

見るときに知っておきたい注意点が4つあります。

注意点内容どう受け止めるか
すべてではない表示されるのはリンクの見本(サンプル)で、全部ではない数の増減より、どこから来ているかを見る
表は1,000行まで大きなサイトでは途中で切れる小さなサイトではほぼ影響しない
印の有無は出ないsponsored や nofollow の印が付いているかは表示されない気になるリンクは相手のページで直接確かめる
消えたリンクも残る過去に見つかったリンクが残り、すでに消えたものも含まれる載っていても、今もあるとは限らない

開いてみて1件も表示されない場合も、慌てる必要はありません。立ち上げて間もないサイトや、まだ紹介されていないサイトでは珍しくないことです。上の10例から、取引先や団体の一覧に載せてもらうところから始めてください。Search Consoleの登録がまだの場合はサーチコンソールの使い方を先に読んでください。

紹介元から来た人の数を確かめる

Search Consoleのリンクレポートでわかるのは「どこからリンクされているか」で、「そこから何人来たか」はわかりません。紹介元からの訪問を数字で見たいときは、Googleアナリティクス(GA4)を使います。アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」(外部サイト・新しいタブで開きます)によれば、ほかのサイトやアプリにある広告ではないリンクからの訪問は「参照」というチャネルにまとめられます。検索結果からの訪問は「オーガニック検索」、SNSからの訪問は「オーガニック ソーシャル」と、別のチャネルに分かれます。

集客のレポートで「参照」の訪問を開き、参照元のサイト名を見ると、どの取引先や団体のページから人が来ているかがわかります。業界団体の会員ページから毎月数人でも来ているなら、その掲載は検索順位と関係なく役に立っています。逆に、リンクが張られていても訪問がまったくないページは、相手のサイトの奥のほうにあって人目に触れていない可能性があります。掲載位置を見直してもらえるか、相手に相談する材料になります。

Search Console以外にも、被リンクを調べられる有料・無料のSEOツールがあります。競合のサイトがどこから紹介されているかを調べたいときに役立ちますが、ツールごとに集計のしかたが違い、数字はそろいません。自分のサイトの確認なら、まずSearch Consoleで十分です。ツールの選び方はSEOツールの選び方で比較しています。

身に覚えのない被リンクを見つけたとき

知らない海外のサイトや、内容のないサイトからリンクが張られていても、ほとんどの場合は何もしなくて大丈夫です。リンクの否認に関するヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)は、ほとんどのサイトではこのツールを使う必要はないと明記しています。Googleは多くのリンクを自動で評価して扱っているためです。

対応が必要になるのは、次のような場合に限られます。

状況対応
知らないサイトからのリンクがあるだけ何もしない。定期的にリンクレポートを見る程度でよい
過去に業者に頼んで、お金で張ったリンクがある相手のサイトに削除か、sponsored などの印を付けるよう依頼する
Search Consoleの「手動による対策」に、サイトへの不自然なリンクの通知が届いた削除を依頼し、外せないものは否認ツールで否認し、再審査を依頼する

手動による対策が行われると、Search Consoleの「手動による対策」レポートとメッセージで知らせが届きます。手動による対策レポートのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)によれば、サイトへの不自然なリンクの対策を受けたときは、リンクの一覧を書き出してポリシー違反のリンクを探し、相手のサイトに削除や印の追加を頼み、外せないものを否認ツールで否認したうえで、再審査をリクエストします。審査には数日から数週間かかることがあります。

否認ツールには、注意点がいくつかあります。否認の一覧はテキストファイルで作り、1行に1つのURLか、domain: で始まるドメインを書きます。プロパティごとに一覧は1つで、新しい一覧を送ると前の一覧と置き換わります。反映には数週間かかることがあり、否認したリンクもリンクレポートには表示され続けます。よかれと思って関係のあるサイトからのリンクまで否認してしまうと、本来の紹介まで無視されてしまうので、通知がない段階で慌てて使うのはやめましょう。

被リンクのもとになる記事づくりを続けるには

ここまで見てきたとおり、被リンクは「頼んで載せてもらう」ものと「中身で紹介してもらう」ものの2種類があります。前者は付き合いの中で一度お願いすれば済みますが、後者は紹介したくなるページを積み上げていくしかありません。続け方は大きく3つです。

進め方向いている人気をつけたいこと
すべて自分で書く書くことが苦にならず、時間を確保できる人本業が忙しい時期に止まりやすい
制作会社やライターに頼む予算があり、内容の確認に時間を割ける人一次情報は自分で用意する必要がある
記事づくりを仕組みに任せ、確認だけ自分でする時間が限られ、判断だけ自分でしたい人自社にしかない数字や写真は、確認のときに書き足す

つむぎは、3つめの進め方のための道具です。被リンクそのものを集めるサービスではありません。Search Consoleとつなぐと、検索のデータからキーワードごとに次にやること(新しく書く・書き直す・内部リンクを足すなど)を理由とあわせて提案し、提案を採用すると記事を作ります。できあがった記事は「要確認」の状態で届き、本文の主張がどの出典にもとづいているかを「根拠」のタブで確かめられます。内容を確かめて承認した記事だけが、自社サイトに公開されます。新しい記事の作成は標準的な長さ(約4,000字)で1本あたり約4クレジットで、登録時に付与される8クレジットで体験できます。詳しくはヘルプ「記事を作成する」とヘルプ「クレジットの仕組み」で確認できます。

一方、まだ取引先や団体の一覧に載せてもらうことすらしていない段階なら、記事づくりより先に、上の10例のうち1〜4番を今週中に済ませるほうが効果的です。

よくある質問

被リンクと外部リンクは同じ意味ですか?
人によって使い方が違います。外から自分のサイトに入ってくるリンクを外部リンクと呼ぶ人もいれば、自分のサイトから外へ出ていくリンクを外部リンクと呼ぶ人もいます。混乱を避けるなら、入ってくるものを被リンク、出ていくものを発リンクと呼び分けると確実です。
被リンクは何本あれば上位に表示されますか?
決まった本数はありません。Googleはリンクを多数ある順位の手がかりの1つとして使っており、本数だけで順位が決まるわけではありません。小さな会社やお店なら、本業と関係のある取引先や団体など、10か所ほどから紹介されている状態を目安にしてください。
被リンクを買うとどうなりますか?
Googleのスパムに関するポリシーは、順位を上げるためのリンクの売買をリンクスパムとして禁じています。違反と判断されると手動による対策を受け、順位が下がったり検索結果に出なくなったりすることがあります。広告として買う場合は、リンクにsponsoredの印を付けてもらってください。
相互リンクはしてはいけないのですか?
取引先同士がお互いを紹介し合うような自然な相互リンクは問題ありません。Googleのポリシーが禁じているのは、過剰な相互リンクや、相互リンクのためだけのページを作ることです。業種の違う多数のサイトが並ぶ相互リンク集への参加は避けてください。
SNSのプロフィールにURLを載せるのは被リンクになりますか?
SNSのプロフィールや投稿のリンクも、自分のサイトへのリンクの1つです。順位への効き方を期待するより、そこから人が来る入口として考えてください。お店や会社を知った人がサイトへ移れるよう、プロフィールにURLを載せておく価値はあります。
知らないサイトからリンクされています。否認したほうがよいですか?
ほとんどの場合、何もしなくて大丈夫です。Googleは否認ツールについて、ほとんどのサイトでは使う必要がないと明記しています。主に、サイトへの不自然なリンクについて手動による対策を受けたときなどに、削除の依頼とあわせて使うものです。

被リンクのチェックリスト

上から順に確認してください。1〜4は今週中に、5〜8は月に1回の見直しで確かめる項目です。

  • 取引先・仕入先のサイトで自社名を探し、リンクが付いているか確かめた。
  • メーカーや本部の取扱店・加盟店一覧に、正しいURLで載っているか確かめた。
  • 商工会・商工会議所や業界団体の会員紹介に、ホームページのURLを登録した。
  • リンクをお願いするときは、リンクの文字を指定せず、社名や店名のままにした。
  • 協賛や有料の掲載でリンクが付く場合は、sponsored の印を付けてもらった。
  • 本数を約束する被リンクの販売サービスを使っていない。
  • Search Consoleのリンクレポートで、リンク元のサイトとリンクの文字を確かめた。
  • 料金表や事例など、ほかの人が引用したくなるページを1つ以上公開した。

あわせて読む

出典

  • #被リンク
  • #SEO
  • #外部対策
  • #ホームページ集客

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