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ドメインパワーとは|調べ方・上げ方と、小さなサイトの数字の見方

ドメインパワーとは、SEOツールがサイト全体の強さを点数にした目安で、Googleの公式の数字ではありません。無料の調べ方、ツールで数字が違う理由、「30〜50が目安」をうのみにしない理由を、5つの検索での実測をもとに解説します。数字が低い小さなサイトの次の一手、避けたい買い方もまとめました。

目次(31)

ドメインパワーとは、SEOツールの会社が、サイト全体の強さを主に被リンク(ほかのサイトから張られたリンク)の情報から点数にした目安です。Googleが公開している数字ではありません。自分のサイトを調べて1桁や10台の数字が出ると不安になりますが、その数字だけで「このサイトは検索で勝てない」と決まるわけではありません。Googleは検索順位を基本的にページごとに判断していて、ツールの会社も自分の数字を「ほかのサイトと比べて使う相対的なもの」と説明しています。この記事では、ドメインパワーの意味、無料で調べる手順、ツールごとに数字が違う理由、よく見かける「30〜50が目安」をそのまま信じないほうがよい理由を整理します。あわせて2026年11月3日に5つの検索結果で実際に測った結果を示し、数字が低い小さな会社やお店が次に何をすればよいかまで解説します。

ドメインパワーとは、ツールがサイト全体の強さを点数にした目安

ドメインパワーは、サイト全体がどれくらい強いかを表す言葉で、実際の数字はSEOツールの会社がそれぞれ独自に計算しています。

「ドメイン」は、インターネット上の住所にあたる部分です。https://www.example.co.jp/service/ というページなら、example.co.jp がドメインにあたります。ドメインパワーは、この住所全体についた点数だと考えてください。ページ1枚ごとの強さではなく、サイト全体の話です。

「ドメインパワー」という名前の公式な指標があるわけではありません。日本のSEOの現場で広く使われている呼び方で、実際に画面に出てくるのは、Ahrefs(エイチレフス)の「Domain Rating(DR)」、Moz(モズ)の「Domain Authority(DA)」、Semrush(セムラッシュ)の「Authority Score」といった各社の指標です。どれも100点を上限とする点数ですが、計算のしかたはそれぞれ違います。

たとえばAhrefsのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)は、DRを「サイトの被リンクの強さを、同社のデータの中のほかのサイトと比べて100点満点で示したもの」と説明しています。点数の中身は、リンクしてくれているサイトの数と、そのサイト自身の強さです。つまりドメインパワーの正体は、多くの場合「どんなサイトから、どれくらい紹介されているか」を点数に置き換えたものです。

Googleはこの数字を使っているのか

AhrefsやMozが出している点数そのものを、Googleは使っていません。Mozの解説(外部サイト・新しいタブで開きます)は、DAはGoogleの順位の要因ではなく検索結果に影響しないと明記しています。

ただし、「Googleはサイト全体をまったく見ていない」とまでは言えません。Googleのランキング システム ガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)は、Googleの仕組みは基本的にページ単位で働くように作られていて、個々のページの順位を判断している、と説明しています。そのうえで、サイト全体に関する手がかりもページの理解に使っていると書いています。

このガイドの続きが、読者にとっていちばん大事なところです。サイト全体によい手がかりがあっても、そのサイトのすべての内容がいつも上位になるわけではありません。逆に、サイト全体に悪い手がかりがあっても、すべてが低く評価されるわけでもありません、と書かれています。

整理すると次のようになります。

よくある言い方実際のところ確かめた先
ドメインパワーはGoogleの公式の評価点だ違う。ツールの会社が独自に作った点数Moz、Ahrefsの説明
Googleはサイト全体を一切見ていない言い切れない。サイト全体の手がかりも使うと書かれているGoogleのランキング システム ガイド
サイトが強ければ全部のページが上位になる違う。基本はページ単位で判断されるGoogleのランキング システム ガイド

Googleの担当者であるジョン・ミューラー氏は2019年に、ドメインオーソリティは使っていないと答えたうえで、指標はできるだけ細かい単位にしようとしているものの、難しいときは少し広い単位で見ることもある、という趣旨を述べたとSearch Engine Journalの記事(外部サイト・新しいタブで開きます)が伝えています。Googleの公式の説明と同じ方向の発言です。

サイトの数字とページの数字は別のもの

ツールには、サイト全体の点数とは別に、ページ1枚ごとの点数もあります。AhrefsのURL Rating(UR)(外部サイト・新しいタブで開きます)はページごとの被リンクの強さを100点満点で示す指標で、Mozにも同じ考え方のPage Authorityがあります。

Ahrefsのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)によれば、DRはサイト全体に向けたリンクを見ていて、URは個別のページに向けたリンクを見ています。そのため、サイト全体の数字は低くても、取引先や地域の団体からよく紹介されている1ページの数字だけが高い、ということが起こります。Googleが基本的にページ単位で判断していることを考えると、「ドメインパワー」という言葉から受ける印象ほど、サイト全体の1つの点数ですべてが決まるわけではありません。

状況別の読み分け早見表

今の状況に近いところから読み始めてください。

当てはまる状況次に読むところ
自分のサイトの数字を、とにかく調べてみたい「無料で自分のサイトを調べる手順」
ツールによって数字がばらばらで混乱している「主なツールと、数字が違う理由」
「30以上ないとダメ」と言われて不安になった「『30〜50が目安』をうのみにしない理由」
数字が低いので、記事を書いても無駄か知りたい「同業サイトとの比べ方」と「数字が低いときに小さなサイトがやること」
「ドメインパワーを上げます」という営業が来た「上げ方の基本と、避けたい買い方」

高いと順位は上がるのか

数字が高いサイトほど検索順位も高い傾向はありますが、数字を上げれば順位が上がると決まっているわけではありません。

Ahrefsの無料チェッカーのページ(外部サイト・新しいタブで開きます)は、218,713のドメインを調べたところDRと検索順位の間には高い相関(片方が高いともう片方も高い関係)が見られた、と紹介しています。同時に、これは相関の調査で因果関係を証明するものではない、という但し書きを付けています。

相関があるのは自然なことです。多くの人に紹介されるサイトは、中身がしっかりしていて、長く続いていて、記事の数も多いことが多いからです。点数が順位を上げているのではなく、順位を上げる理由を持っているサイトの点数も高くなっている、という見方もできます。どちらの力がどれくらいかは、公開された情報からは分かりません。

同じページでAhrefsは、サイト全体の点数を上げることを一番の目標にすべきではないとも書いています。力を入れるべきなのは、上位に出したいページそのものに、同じ業界の信頼できるサイトからリンクをもらうことだ、という説明です。数字を売っている会社自身が、数字を追わないよう勧めていることになります。

「新しい記事がすぐ検索に出る」は小さなサイトではあまり関係ない

ドメインパワーの説明では「高いとクロール(Googleがページを読みに来ること)が増え、新しいページが早く検索に出る」とよく言われます。この話に関係するのが、Googleのクロール バジェットの最適化ガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)です。このガイドには、インターネット上で人気の高いURLほど頻繁に読みに来られる傾向があると書かれています。

ただし、このガイドの対象は、重複のないページが100万以上ある大規模サイトや、1万以上のページが毎日更新されるサイトなどです。頻繁に更新するページがそれほど多くないサイトは読む必要がなく、サイトマップを最新に保ち、Search Consoleの「ページのインデックス登録」レポート(ページが検索に登録されたかを見る画面)を定期的に確認すれば十分だとしています。数十ページ、数百ページの会社やお店のサイトが、クロールのためにドメインパワーを気にする必要はほとんどありません。

主なツールと、数字が違う理由

ツールごとに見ている材料と計算のしかたが違うため、同じサイトでも数字はそろいません。主なものを並べます(2026年11月3日に各社の説明を確認)。

指標の名前提供元主な材料無料で見る方法知っておきたいこと
Domain Rating(DR)Ahrefs被リンクの量と質。0〜100無料チェッカーにURLを入れるスパムリンク、流入数、ドメインの古さは計算に入れていない
Domain Authority(DA)Moz被リンクを中心とした多くの要素。1〜100無料アカウントでLink Explorerを使う順位の出やすさを予測する点数。新しいサイトは1から始まる
Authority ScoreSemrush被リンク、検索からの流入の推定、スパムの疑い。100点満点無料の確認ツールを使う2週間に1回更新(外部サイト・新しいタブで開きます)。流入も材料に入る点がDRと違う
パワーランクアクセスSEO対策ツールズ独自の採点。100点満点チェックツール(外部サイト・新しいタブで開きます)にURLを入れる未登録は1日3回、無料登録で10回。取得から1週間は同じ結果が表示され、参考値として使うよう案内されている

数字がそろわない理由は3つあります。

1つめは、持っているデータが違うことです。各社が自分でインターネットを巡回して集めたリンクの情報をもとにしているので、見つけているリンクが同じではありません。

2つめは、材料が違うことです。上の表のとおり、Ahrefsの説明ではDRは被リンクだけを見ていて、流入数やドメインの古さは入っていません。Semrushは推定の流入やスパムの疑いも計算に入れます。「うちはDRが低いのにAuthority Scoreは高い」ということが起きても、どちらかが間違っているわけではありません。

3つめは、点数の付き方です。Mozの解説(外部サイト・新しいタブで開きます)によれば、DAは20から30に上げるほうが、70から80に上げるよりずっと簡単です。上に行くほど詰まっていく作りなので、10点の差の重みは、点数の高さによって変わります。

ここから分かる使い方のルールは1つです。比べるときは必ず同じツールの数字で比べてください。 AhrefsのDRが30の自社と、MozのDAが40の競合を並べても意味がありません。

被リンクが減っていないのに数字が下がることもある

ある日数字が下がっていても、慌てる必要はありません。Ahrefsのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)は、被リンクを失っていなくてもDRが下がることがあると説明しています。ほかのサイトが多くの被リンクを得ると、全体の中での位置が押し下げられるためです。DAも同じで、Mozは競合の点数の変化や計算のしかたの更新で上下すると説明しています。

数字はサイトの健康状態を測る体温計ではなく、ほかのサイトとの比較で動く相対的な順番です。1点や2点の上下に意味を見いだす必要はありません。

無料で自分のサイトを調べる手順

自分のサイトの数字は、無料のツールにURLを入れるだけで数分で調べられます。最初は1つのツールだけで十分です。

  1. Ahrefsの無料チェッカー(外部サイト・新しいタブで開きます)を開きます。
  2. 入力欄に、自分のサイトのURLを入れて調べます。
  3. 表示された数字(DR)を、調べた日付と一緒にメモします。
  4. 同じツールで、同業のサイトを3〜5つ調べます。選び方は後の「同業サイトとの比べ方」を参考にしてください。
  5. 数字を並べて、自分がどのあたりにいるかを見ます。

別のツールで確かめたいときは、登録なしで使えるアクセスSEO対策ツールズのパワーランクチェックツールが手軽です。Mozの数字を見たい場合は、無料アカウントを作ってLink Explorerを使います。

もう少し詳しく見たいときは、自分のサイトだと確認できれば使えるAhrefs Free(外部サイト・新しいタブで開きます)(旧Ahrefs Webmaster Tools)で、どのページがどのサイトからリンクされているかを調べられます。

被リンクの中身はSearch Consoleで見る

点数は結果にすぎません。何が点数のもとになっているのかは、Googleの無料ツールSearch Consoleの「リンク」レポートで見るのが確実です。Search Consoleヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)のとおり、リンク元のサイトやリンクされているページを確認できます。

ここに取引先や業界団体の名前が並んでいるかを見てください。ただし、表示されるのはリンクの全部ではなくサンプルです。登録がまだの場合はサーチコンソールの使い方を先に読んでください。

新しいサイトの数字が0や1でも、故障でも評価が悪いのでもありません。リンクの情報がまだ少ないというだけです。Mozの解説でも、新しいサイトは必ず1から始まるとされています。

「30〜50が目安」をうのみにしない理由

「30〜50あれば安心」という基準に公式の根拠は見当たらず、ツールの会社自身が絶対的な基準はないと説明しています。

「30を目指しましょう」「30〜50が目安です」という説明はよく見かけます。しかし、DRを作っているAhrefsのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)は、DRは定義上、相対的な指標なので、30や50、60、70がよいとは言えないとはっきり書いています。よいかどうかの目安は、似たサイトより高いか、同じくらいかです。

DAを作っているMoz(外部サイト・新しいタブで開きます)も同じです。誰にでも当てはまる「よい点数」や「平均の点数」はなく、DA 30はある業界では非常に高く、別の業界では低いこともある、と説明しています。

そもそも、ツールごとに点数の付き方が違う以上、どのツールの話なのかを書かない「30〜50」という数字には意味がありません。地域の工務店と全国規模の通販サイトを同じ物差しで測ることにも無理があります。

5つの検索で実際に測ってみた

言葉だけでなく数字でも確かめるため、2026年11月3日に5つの検索結果を調べました。調べた検索は「ドメインパワー」「外壁塗装 世田谷区」「整体院 開業 届出」「ホームページ 作成 費用 個人事業主」「自転車 チェーン 錆 落とし方」です。

それぞれの通常の検索結果の上位8〜9件について、DataForSEOの被リンクのデータ(外部サイト・新しいタブで開きます)からサイト全体の数字を0〜100の尺度で取り出し、順位と並べました。AhrefsやMozとは別の物差しなので、数字の大きさを「30〜50」と直接比べることはできません。見てほしいのは、同じ検索の中での並び方です。開業の手続きの検索の3位は、数字が0と返り、リンクが本当に少ないのかデータが足りないだけなのかを見分けられなかったため、図と表から外しました。地図のお店の一覧も数えていません。

次の図と表は、1回目に測った結果です。

5つの検索それぞれについて、上位のサイトの数字を0から100の線上に並べた図。丸の中が順位で、1回目の測定では、どの検索でも1位のサイトは数字がいちばん高いサイトではない

調べた検索1位のサイトの数字数字がいちばん高いサイトの順位数字がいちばん低いサイトの順位
SEO用語を調べる検索435位(69)9位(38)
地域の工事業者を探す検索713位(89)9位(10)
開業の手続きを調べる検索312位(80)6位(16)
ホームページの費用を調べる検索608位(67)4位(26)
自転車の手入れを調べる検索565位(100)6位(44)

同じ日に5つの検索を取り直すと、顔ぶれも順位も変わりました。そのことも含めて、分かったことは3つです。

  • 1回目は、5つの検索のすべてで、1位のサイトは数字がいちばん高いサイトではありませんでした。 ただし、これは測った時点の話です。取り直すと、自転車の手入れの検索では数字100の動画サービスが1位になりました。ほかの4つの検索では、取り直しても1位は最高の数字ではありませんでした。
  • 数字が低いサイトも1ページ目にいました。 1回目に数字を取れた43件のうち、5件は30未満でした(物差しが違うので、AhrefsやMozの30とは別の話です)。地域の工事業者を探す検索では、数字16の地元の施工会社の施工事例のページが5位に出ていました。
  • 数字が高いサイトが上に集まる検索もありました。 同じ地域の工事業者を探す検索の1回目は、上位3件の数字が71、70、89で、全体としても数字が高いサイトほど上に並んでいました。これだけで数字が順位を上げたとは言えませんが、「数字と順位はまったく無関係」とも言えません。

もう1つ気をつけたいのは、投稿サービスの数字です。地域の工事業者を探す検索の3位に出ていた数字89のサイトは、誰でも書ける投稿サービスでした。この数字は書いた人の力ではなく、サービス全体の力です。大きなサービスの中の1記事が、数字どおりの強さを持っているとは限りません。

これは5つの検索を1日だけ調べた小さな確認です。検索結果は同じ日でも変わりますし、ほかの検索なら違う結果になります。言えるのは、測ったどの回でも「数字が高い順には並んでいなかった」ことと、「この物差しで30未満のサイトも1ページ目にいた」ことまでです。何点あれば上位に出るのかは、この測定からは分かりません。

同業サイトとの比べ方

数字は、自分が狙いたい言葉で実際に1ページ目に出ているサイトと比べたときに、はじめて役に立ちます。

比べる相手は、次の順番で選びます。

  1. 自分のお客様が検索しそうな言葉を3つ決めます。「地域名+業種」や「悩み+解決策」のような、具体的な言葉にします。
  2. それぞれの言葉で検索し、1ページ目に出てくるサイトのうち、自分と同じくらいの規模の会社やお店を探します。
  3. 見つかったサイトと、自分のサイトの数字を同じツールで調べます。
  4. 全国規模の大手や比較サイトは「別の土俵」として分けて考えます。

そのうえで見るのは2つです。同業と比べて自分の数字が近いか低いか。そして、狙う言葉の1ページ目に、自分と近い規模のサイトがいるかどうかです。後者のほうが大事です。同じ規模のサイトが1ページ目にいるなら、その言葉は今のサイトでも届く可能性があるからです。

同業と比べた自分の数字が近いか低いかと、狙う言葉の1ページ目に自分と近い規模のサイトがいるかの2つの軸で、今すぐ記事で狙う、言葉を細かくして狙う、記事の中身で勝負する、今は狙わないの4つに分けた図

図の4つを言葉にすると、次のとおりです。

分かれ方次の動き
数字が近く、1ページ目に近い規模のサイトがいる今すぐ記事で狙う。相手より詳しく、答えを最初に書く
数字は近いが、1ページ目に近い規模のサイトがいない言葉を細かくして狙う。地域名や具体的な悩みを足す
数字は低いが、1ページ目に近い規模のサイトがいる記事の中身で勝負する。自社の事例や数字を入れて書く
数字が低く、1ページ目に近い規模のサイトがいない今は狙わない。別の言葉を選び、紹介も増やす

外壁塗装店を例に考えてみます。「外壁塗装」だけで検索すると、全国の比較サイトが並ぶかもしれません。ここは「今は狙わない」に入ります。一方で「外壁塗装 世田谷区」のように地域名を足した検索で、自分と同じような地元の施工会社が1ページ目にいるなら、数字が低くても「記事の中身で勝負する」に入ります。施工事例のページを充実させるほうを、数字を上げる努力より先に進めてください。

比べたメモの読み方の例

架空の外壁塗装店が、「地域名+外壁塗装」で検索して比べた場合のメモの例です。数字は説明のために作ったもので、実際の測定値ではありません。

調べたサイト同じツールでの数字1ページ目での順位読み取れること
自社5圏外比べる出発点
地元の施工会社A84位数字が近いのに上位にいる。施工事例の数と書き方を見に行く
地元の施工会社B127位数字の差は小さい。地域の補助金の説明など、自社にない内容がないかを見る
全国の比較サイト701位別の土俵。同じ形のページで張り合わず、地元の情報で差を付ける

大事なのは「5を70にする」ことではありません。この例なら、数字が近い施工会社Aのページに何が書いてあって、自社に何が足りないかを確かめるほうが、次の一手がはっきりします。数字は、見に行く相手を決めるために使ってください。

サイトの段階ごとの見方

どこまで数字を気にするかは、サイトの段階によって変わります。次の表は、読者が迷わないように整理した目安で、公式の基準ではありません。

サイトの段階数字との付き合い方先にやること
記事やサービスのページがまだ少ない調べなくてもよい。低くて当たり前会社情報、サービス、料金、事例のページをそろえる
記事が増えてきたが、検索からの人が少ない同業と比べて、狙う言葉を決め直す材料にする近い規模のサイトがいる言葉に絞る
検索からの人が来始めた半年に1回ほど、同業との差を見るよく読まれているページを直し、紹介を増やす
大きな言葉でも上位を狙いたい上位のサイトとの差を、リンクの数と質で調べる本業のつながりや引用される資料で紹介を増やす

数字が低いときに小さなサイトがやること

数字が低いなら、まず勝てる言葉を選び直し、ページの中身を充実させ、本業のつながりで紹介を増やす順に進めます。自社のサイトを育てる形で進めるのが基本です。

1. 狙う言葉を絞る

数字が低い時期に、検索数の多い大きな言葉を狙う必要はありません。「地域名+業種」「具体的な悩み」のように、検索数は少なくても目的がはっきりした言葉から始めます。こうした言葉は上位のサイトが集めているリンクも少ないことが多く、中身で勝負しやすいからです。探し方と選び方はロングテールキーワードとはで詳しく解説しています。

2. 順位はページごとに見る

Googleは基本的にページ単位で判断するので、見るのもサイト全体の点数ではなくページごとの結果です。Search Consoleの検索パフォーマンスで、ページごとに「どんな言葉で表示されているか」を確かめてください。表示はあるのに順位が低いページは、中身を足すと伸びる余地があります。

3. 自分にしか書けないことを入れる

さきほどの実測で数字16の施工会社が1回目に5位に出ていたのは、施工事例という実際の仕事の記録を出していたページでした。理由を1つに決めることはできませんが、大手の比較サイトにはない情報を持っていること自体が、小さな会社の強みです。自社の料金、事例の写真、よくある質問、地域の事情など、自分の仕事から出てくる情報を入れてください。

Googleのランキング システム ガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)も、独自性の高い内容が単にそれを引用したものより上位に出るようにする仕組みがあることを説明しています。

4. 本業のつながりで紹介を増やす

取引先の協力会社一覧、業界団体の会員ページ、商工会の紹介ページなど、本業の付き合いの中で得られる紹介は、順位のためだけでなく、そこから人が来てくれる点でも役に立ちます。具体例と依頼文は被リンクとはにまとめています。

5. 検索に出ない原因を先に確かめる

数字以前に、ページが検索に登録されていない、狙う言葉が書かれていない、といった別の原因で伸びていないこともあります。順位が付かないときの切り分けはブログで集客できない原因と直し方を見てください。

6. 大きな投稿サービスに書けばよい、とは考えない

実測で見たように、投稿サービスの中の記事が上位に出ることはあります。しかし、そのサービスの数字はサービスのものです。そこで積み上げた記事や紹介は、自社の住所には残りません。問い合わせまでの道も、サービス側の画面の作りに左右されます。

投稿サービスを、知ってもらう入口として使うのはよい考えです。ただし、料金、事例、問い合わせ先など、事業の中心になるページは自社のサイトに置いて、投稿からそこへ案内する形にしてください。

上げ方の基本と、避けたい買い方

ドメインパワーを上げる基本は、本業と関係のあるサイトから自然に紹介してもらうことで、近道として売られているものは避けたほうが安全です。

Ahrefsのチェッカーのページ(外部サイト・新しいタブで開きます)の説明では、DRを上げる方法は、より多くの異なるサイトから被リンクを得ることだけです。リンクしてくれるサイトの中身も見られていて、Ahrefsのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、リンク先が少ないサイトからの1本のほうが、非常に多くのサイトにリンクしているサイトからの1本より効くことがあります。本数をただ増やせばよいわけではありません。

いつ上がるかは言えません。紹介してくれる相手次第だからです。取り組むなら、数字を毎週見るのではなく、半年に1回ほど同業と比べ直す程度で十分です。Semrushのように更新が2週間に1回のツールもあり、毎日見ても動きません。

ドメインを変えるときは転送を忘れない

今あるドメインから別のドメインへ移るときに、古いURLをそのまま放置すると、それまでに得た紹介が新しいページにつながりません。Googleのサイト移転のガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)は、古いURLから新しいURLへ転送する設定をして移転することを案内していて、301などの永続的な転送でPageRank(リンクからページの重要さを測るGoogleの仕組み)が失われることはないとしています。

同じガイドは、移転の間は順位が一時的に変動することを想定するように、とも書いています。小規模から中規模のサイトでも、ほとんどのページが移るまでに数週間かかることがあります。ツールの数字も、新しいドメインのリンクの情報が集まるまでは低く出ることがあります。ドメイン変更とデザインの作り直しなどを同時に行わず、変更は1つずつ行うことも勧められています。

やってはいけない3つの近道

売り文句何が問題かどうするか
「被リンクを買ってドメインパワーを上げます」Googleのスパムに関するポリシー(外部サイト・新しいタブで開きます)が、順位を操作するためのリンクの売買をリンクスパムとしている断る。広告として載せるならリンクにsponsoredなどの印を付けてもらう
「強い中古ドメインを使えばすぐ上位に出ます」期限切れのドメインを順位の操作を主な目的に買い、価値の低い内容を載せることは同じポリシーで不正使用とされている自社の事業のドメインをそのまま育てる
「DRを◯まで上げる保証をします」順位も売上も保証の対象ではなく、点数だけを動かす話になりやすい何をして上げるのか、どのサイトからのリンクかを具体的に聞く

ポリシーに違反すると、順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりすることがあります。点数はリンクの状態を映すものです。点数だけを上げても、検索から来る人が増えるとは限りません。

営業を受けたときは、次の3つを聞いてみてください。

  • どのサイトから、どんなページにリンクが付くのかを具体的に示せますか。
  • そのサイトは自社の本業と関係がありますか。
  • ゴールは点数ですか、それとも検索からの問い合わせですか。

答えがあいまいなら、見送って問題ありません。被リンクの営業への対処は被リンクとはでも詳しく解説しています。

数字より先に見るもの

毎月見るなら、ドメインパワーよりも、Search Consoleの表示回数、順位、クリック数、そして問い合わせの数を見てください。

見るものどこで見るか分かること
表示回数Search Consoleの検索パフォーマンスどんな言葉で検索結果に出るようになったか
平均掲載順位同上狙った言葉でどのあたりにいるか
クリック数同上実際に何人がサイトに来たか
問い合わせ・予約の数自社の記録、アクセス解析事業の成果につながったか
ドメインパワー各ツール同業との差。半年に1回で十分

ドメインパワーが上がっても問い合わせが増えなければ、事業としての意味はありません。逆に、数字がずっと低いままでも、狙った言葉で見つけてもらえて問い合わせが来ているなら、それで十分です。

記事づくりを続ける時間がないとき

小さなサイトの次の一手は、数字を追うことより、勝てる言葉を選んで記事を書き続けることです。つむぎは、この作業を手伝う道具です。

Search Consoleとつなぐと、順位・表示回数・クリック率を取り込み、キーワードごとに「新規で書く」「リライトする」「タイトルだけ直す」「内部リンクを足す」「今は様子を見る」のどれがよいかを、理由をつけて提案します。提案を採用すると記事を作り、できあがった記事は「要確認」の状態で届きます。内容を確かめて承認した記事だけが公開され、つむぎが勝手に公開することはありません。

一方で、つむぎはドメインパワーを測る道具でも、被リンクを集めるサービスでもありません。まだ取引先や団体の一覧にも載っていない段階なら、先に被リンクとはの例から手を付けるほうが早く進みます。自社の事例や数字は、確認のときにご自身で書き足してください。

新しい記事の作成は標準的な長さ(約4,000字)で1本あたり約4クレジットで、登録時に付与される8クレジットで試せます。詳しくはヘルプ「記事を作成する」とヘルプ「クレジットの仕組み」で確認できます。

よくある質問

ドメインパワーはGoogleの公式の指標ですか?
公式の指標ではありません。AhrefsやMozなどのSEOツールの会社が、主に被リンクの情報から独自に計算した点数です。Googleはサイト全体に関する手がかりも使うと説明していますが、それをドメインパワーという点数として公開してはいません。
ドメインパワーはいくつあれば十分ですか?
誰にでも当てはまる基準はありません。Ahrefsは30や50がよいとは言えないと説明し、Mozも業界によって高い低いが変わるとしています。狙う言葉の1ページ目に出ている、自分と同じくらいの規模のサイトと、同じツールで比べてください。
数字が0や1でも検索で上位に出られますか?
狙う言葉によっては可能性があります。今回の5つの検索でも、数字が低いサイトが1ページ目に出ていました。ただし、この測定で数字を確かめられた最も低いサイトは10で、0や1のサイトが上位に出ることまでは確かめていません。地域名や具体的な悩みを足した言葉から始めてください。検索数の多い大きな言葉は、すぐには難しいと考えたほうが現実的です。
ツールによって数字が違うのはなぜですか?
持っているリンクのデータも、計算に使う材料も、点数の付き方も各社で違うからです。どちらかが間違っているわけではありません。比べるときは、自社も相手も同じツールの数字を使ってください。
ドメインパワーが急に下がりました。どうすればよいですか?
まずは慌てなくて大丈夫です。Ahrefsは被リンクが減っていなくても、ほかのサイトが被リンクを増やすと下がることがあると説明しています。Search Consoleで検索からの表示やクリックが落ちていなければ、対応は要りません。
サイトの数字が低くても、1ページだけ強くできますか?
できます。ツールにはページごとの点数もあり、サイト全体の数字が低くても、よく紹介されている1ページの点数だけが高いことがあります。Googleも基本はページ単位で判断すると説明しているので、まず大事なページの中身と紹介を充実させてください。
古いドメインを買えばドメインパワーを引き継げますか?
おすすめしません。Googleのスパムに関するポリシーは、期限切れのドメインを主に順位の操作を目的に買い、価値の低い内容を載せることを不正使用としています。自社の事業のドメインで、中身と紹介を積み上げるほうが安全です。

ドメインパワーを見るときのチェックリスト

上から順に確認してください。

  • ドメインパワーはGoogleの公式の数字ではないと理解した。
  • 1つのツールを決めて、自分のサイトの数字を日付と一緒にメモした。
  • 狙う言葉の1ページ目から、自分と同じくらいの規模のサイトを3〜5つ選んだ。
  • 比べるときは、自社も相手も同じツールの数字にした。
  • 「30〜50が目安」のような数字だけで判断していない。
  • 4つの分かれ方のどれに当てはまるかを、狙う言葉ごとに確かめた。
  • Search Consoleのリンクレポートで、取引先や団体からの紹介があるか確かめた。
  • 取引先・業界団体・商工会の一覧に、サイトのURLが載っているか確かめた。
  • リンクの購入や中古ドメインの営業を断る理由を説明できる。
  • 毎月見るのは、表示回数・順位・クリック数・問い合わせの数にした。

あわせて読む

出典

いずれも2026年11月3日に確認しました。

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