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AI検索・AI活用

LLMOとは?AI検索に自社が載るためにやること・やらなくていいこと

LLMOとは、ChatGPTやGoogleのAIによる概要の回答に自社が載るようにする取り組みです。LLMO対策として小さな会社が最初にやる5つのこと、llms.txtなどやらなくていいこと、AIO・GEOとの違い、Search Consoleでの効果の確かめ方を、GoogleとOpenAIの公式情報をもとに解説します。

目次(28)

LLMO(エルエルエムオー)とは、ChatGPTやGoogleのAIによる概要などが質問に答えるときに、自社のサイトや会社名が答えの中に出てくるようにする取り組みのことです。Large Language Model Optimization の略で、日本語では「大規模言語モデル最適化」と訳されます。同じ意味でAIO、GEO、AEOとも呼ばれ、公的に決まった定義はありません。

先に結論を言うと、小さな会社やお店がLLMOのために特別なことを始める必要は、ほとんどありません。Googleは2026年5月に公開した公式ガイドで、AIの検索にも通常のSEOの基本が有効だと説明し、AEOやGEOの名前で勧められている「ハック」の多くは効果がないと書いています。やることは、検索に載る状態を確かめる、AIの読み取りを止めていないか確かめる、大事な内容を文字で書く、会社情報をそろえる、自分にしか書けないことを書く、の5つです。

この記事では、Google、OpenAI、Microsoftなどの公式情報をもとに、やること、やらなくていいこと、まだ分からないことを切り分けます。支援サービスを勧めるための記事ではないので、「やらなくていい」と言えることは、そのまま書きます。

本記事の情報について: Googleや各AIサービスの仕様は、2026年11月3日時点で公式ページを確認した内容です。AIの検索は仕様の変更が多いため、設定を変える前にはリンク先の最新の説明もあわせて確かめてください。

LLMOとは、AIの回答に自社の情報が載るようにする取り組み

LLMOとは、生成AIが作る回答の中に、自社のページや名前が出るように情報を整えることです。LLMは、ChatGPTやGeminiなどの土台になっている、大量の文章から学習したAIのモデルを指す言葉です。

もともと、人が情報を探すときは、検索して、並んだページを開いて読むのが普通でした。いまは、GoogleのAIによる概要が検索結果の上に要約を出したり、ChatGPTに質問して答えをそのまま読んだりする人が増えています。Googleも、生成AI機能のための最適化ガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)の冒頭で、情報を探すために生成AIの体験へ向かう人が増えていると書いています。そこで「AIの答えの中に、自社も出てくるようにしたい」という考えが広まり、LLMOという言葉が使われるようになりました。

話題になっている理由のひとつは、検索からの訪問が減る場面が出てきたことです。Ahrefsの日本の調査(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、知りたいことを調べる検索の1位のクリック率は、2026年6月時点で、AIによる概要が出ない場合に31.7%、出た場合に9.0%でした。同社は、答えが画面の中で読めることなどを理由に挙げています。ただし、これはSEOツールの会社の調査で、この種類の検索だけの数字です。お店を探す検索や、会社名を入れた検索は事情が違います。また、GoogleのAI機能のガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)は、AIによる概要は通常の検索結果に付け足す価値があると判断された場合にだけ出る、と説明しています。自分のお客さんが使う言葉で出ているかは、実際に検索して確かめる必要があります。

AIO・GEO・AEOとの違いは、ほぼ呼び名だけ

LLMO、AIO、GEO、AEOは、呼び方は違っても指している中身はほぼ同じです。どれも公的な用語ではなく、意味の厳密な使い分けに実益はありません。見積もりや提案書で別の言葉が出てきても、新しい別の対策が必要だと考えなくて構いません。

呼び方元の言葉主な使われ方
LLMOLarge Language Model Optimization日本の支援会社の解説でよく使われる言い方
AIOAI OptimizationAIへの最適化全般。GoogleのAI Overviews(AIによる概要)の略としても使われるので混ざりやすい
GEOGenerative Engine Optimization2023年に発表された研究論文で名付けられた言い方。Microsoftもこの言葉を使っている
AEOAnswer Engine Optimization答えを返す仕組みへの最適化という言い方

Googleのガイドは、AEOやGEOという用語がオンラインでよく使われると紹介したうえで、「提案されている『ハック』の多くは効果がなく、Google 検索の実際の仕組みによってもサポートされていません」と書いています。言葉そのものを否定しているのではなく、その名前で広まっている小手先の方法に注意をうながしている、と読むのが自然です。

「載る」には2つの形がある

AIの回答に載るといっても、形は2つあります。この2つを分けておくと、あとで効果を確かめるときに迷いません。

1つめは、出典として載る形です。回答の横や下に、参考にしたページへのリンクが出ます。読んだ人がリンクを押せば、サイトに訪問してもらえます。Googleの生成AI機能やChatGPTの検索は、この形でページへのリンクを示します。

2つめは、回答の文章の中に名前が挙がる形です。「◯◯市で評判のいい外壁塗装の会社は?」とAIに聞いたときに、会社名が候補として書かれる場合です。リンクが押されなくても、会社名を覚えてもらえれば、あとで名前で検索してもらえるかもしれません。ただし、こちらは自社サイトだけでなく、ほかのサイトでどう書かれているかにも左右されます。

通常のSEOと同じところ、違うところ

LLMOの土台は通常のSEOと同じで、違うのは結果の見え方と測り方です。Googleの最適化ガイドは「生成 AI 検索でも引き続き SEO は有効ですか?」という問いに「手短に言えば、有効です」と答えています。

理由は仕組みにあります。同じガイドによると、Googleの生成AI機能は、通常の検索の順位付けの仕組みを使って検索の登録情報から関連するページを取り出し、そのページを確かめながら回答を作ります。さらに、質問に関連する別の言葉でも同時に検索して、情報を集めることがあります。つまり、Googleの検索に登録されていないページや、検索で読み取れないページは、AIの回答の材料にもなりにくい、ということです。

比べるところ通常のSEOLLMO
土台検索に登録され、中身を読めること同じ
よいとされる中身読者の役に立ち、信頼でき、独自の内容があること同じ
結果の見え方順位がついたリンクの一覧文章の中のリンクや名前。聞くたびに答えが変わることがある
読んだ人の動きページを開いて読む答えだけ読んで終わることもある
相手主にGoogleとBingAIのサービスごとに読む先が違う
測り方順位、表示回数、クリック数で見える一部しか見えない

実務で意識を変えるところは、下の3つの行です。相手が増えたので、Google以外の読み取りも止めていないかを確かめる必要があります。また、クリックされない読まれ方があるので、ページを開かなくても正しく伝わるように、会社名やサービスの説明をはっきり書いておく価値が上がります。そして、数字で全部は確かめられないと知ったうえで判断する必要があります。

AIサービスごとに、自社の情報が届く道は違う

AIのサービスは、それぞれ別の方法でウェブの情報を読んでいます。Googleは自社の検索の登録情報を使い、ChatGPTは専用のプログラムで読み、Microsoft CopilotはBingの登録情報を使います。

下の図は、主なサービスが答えの材料を読むところと、サイトの持ち主が確かめる場所を並べたものです。

AIサービスごとに、答えの材料を読むところと、サイトの持ち主が確かめる場所を並べた図

Googleの場合、AIによる概要やAIモードにページが出るには、検索に登録されていて、検索結果に説明文を表示できる状態で、検索の技術要件を満たしている必要があります。GoogleのAI機能のガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)は「これ以外に追加の技術要件はありません」と書いています。これに加えて、最適化ガイドは、Search Consoleの設定でサイトが検索の生成AI機能に含まれていることも条件に挙げています。初期設定では含まれているので、変えていなければ心配いりません。

ChatGPTの検索については、OpenAIのクローラーの説明(外部サイト・新しいタブで開きます)が、OAI-SearchBotというプログラムを止めたサイトは、ChatGPTの検索の回答に表示されないと説明しています。ただし、サイト名を探すためのリンクとしては出る場合があるそうです。

Microsoft Copilotについては、MicrosoftのAI検索向けのコンテンツの解説(外部サイト・新しいタブで開きます)が、CopilotなどはBingの検索の登録情報を土台にしていると説明しています。Google向けの対策だけをしてBingに登録していないサイトは、ここで抜け落ちることがあります。

PerplexityはPerplexityBot、ClaudeはClaude-SearchBotが検索のための読み取りを担当しています。Perplexityの説明(外部サイト・新しいタブで開きます)とAnthropicの説明(外部サイト・新しいタブで開きます)は、どちらも止めると検索の回答に出にくくなる趣旨のことを書いています。

「学習」と「検索」は別のもの

AIに関する読み取りには、学習に使うものと、検索の答えに使うものがあります。別々に止められるので、「学習には使わせないが、答えには載りたい」という選び方ができます。

会社学習のためのプログラム検索の答えのためのプログラム
OpenAIGPTBotOAI-SearchBot
AnthropicClaudeBotClaude-SearchBot
Perplexity学習には使わないと説明PerplexityBot
GoogleGoogle-Extended(robots.txt での指定に使う名前)通常の検索のGooglebot

Googleだけ考え方が少し違います。AIによる概要やAIモードは検索の一部なので、Googleのガイドによると、読み取りの管理は通常のGooglebotの指定で行います。Google-Extendedを止めても、検索の生成AI機能の読み取りを止めることにはなりません。Geminiなど、ほかの仕組みで学習や回答の根拠に使うかどうかの指定です。検索の生成AI機能に出したくない場合は、Search Consoleの設定で除外します。止めるかどうかの考え方は、robots.txtとはの「AIのクローラーを止めるかどうかの考え方」で詳しく扱っています。

名前が挙がるかは、ほかのサイトの書かれ方にも左右される

AIの回答に会社名が挙がるかどうかは、自社サイトだけでは決まりません。Googleのガイドは、生成AI機能はブログ、動画、掲示板の議論など、ウェブ上で製品やサービスについて語られていることを表示できると書いています。

だからといって、自社の名前をあちこちに書き込む必要はありません。同じガイドは、不自然な言及を追いかけることは、一見役立ちそうでも実際にはそれほど役に立たないとしています。小さな会社にとって現実的なのは、取引先や地域の団体の紹介ページに正しい情報で載せてもらう、業界の媒体に取り上げられたら内容を確かめる、お客さんの口コミに丁寧に返信する、といった普段の仕事の延長の範囲です。

小さな会社が最初にやること5つ

小さな会社やお店が最初にやることは、次の5つです。上から順に、前のものができていないと後のものが効きにくい順番に並べています。

  1. 検索に載る状態かを確かめる
  2. AIの読み取りを止めていないか確かめる
  3. 大事な内容を文字で書く
  4. 会社情報をそろえる
  5. 自分にしか書けないことを、答えから先に書く

1. 検索に載る状態かを確かめる

最初に、自分のページがGoogleの検索に登録されているかを確かめます。登録されていないページは、AIによる概要やAIモードにも出ません。

確かめる場所はSearch Consoleです。大事なページのアドレスをURL検査に入れて、登録されているかを見ます。登録がまだの人は、サーチコンソールの使い方の手順で進めてください。Bingも使うなら、Bing Webmaster Toolsにもサイトを登録しておきます。

あわせて、Search Consoleの「設定」にある「検索の生成 AI」を一度開いてください。これは2026年8月31日に全サイトへ公開された設定で、検索の生成AI機能にサイトを含めるかどうかを選べます。Search Console ヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、初期設定は「含める」です。前の担当者や制作会社が変えていない限りそのままのはずですが、「除外する」になっていると、AIの回答には出ません。

もうひとつの落とし穴が、検索結果に説明文を出さない指定です。ページに nosnippet や極端に短い max-snippet が入っていると、検索の生成AI機能に使われる情報が制限されます。Googleは、説明文を表示できることをAIの機能に出る条件に挙げています。自分で入れた覚えがなく、制作会社にも頼んでいなければ、まず問題ありません。

2. AIの読み取りを止めていないか確かめる

次に、AIのプログラムがサイトを読めるかを確かめます。サイトのアドレスの後ろに /robots.txt を付けて開くと、読み取りの指定を見られます。次のように、検索の答えに使うプログラムの名前の下に Disallow: / と書かれていたら、そのサービスの検索の答えには出にくくなります。

User-agent: OAI-SearchBot
Disallow: /

見落としやすいのは、robots.txt 以外の場所です。GoogleのAI機能のガイドは、クロールがrobots.txtだけでなく、CDN(表示を速くするための配信サービス)やホスティングのサーバーでも許可されていることを確かめるよう書いています。サーバー会社の「海外からのアクセスを防ぐ」設定や、不正なアクセスを防ぐ設定が、読み取りのプログラムまで止めている場合があります。OpenAIとPerplexityも、公開している接続元のアドレスからの通信を許可するよう勧めています。

サイトの管理を外注している場合は、「AIの検索に使うプログラムを、robots.txt やサーバーの設定で止めていませんか」と聞くだけで構いません。

3. 大事な内容を文字で書く

AIに読んでほしい内容は、画像やPDFではなく、ページの文字で書きます。料金、対応地域、営業時間、できること・できないことが、チラシの画像やPDFの中にしかないサイトは意外と多いものです。

GoogleのAI機能のガイドは「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」としています。Microsoftの解説も、さらに具体的に、タブや開閉する部分に大事な答えを隠さないこと、中心となる情報をPDFに頼らないこと、大事な情報を画像の中だけに置かないことを挙げています。

手を付ける順番としては、お客さんがよく聞くことからで十分です。

よくある状態直し方
料金表が画像だけ同じ内容を表でページに書く。画像は残してもよい
メニューや会社案内がPDFだけ要点をページの文章にし、PDFは詳しい資料として残す
対応地域が地図の画像だけ「◯◯市、◯◯町に対応」と文字で書く
よくある質問が開閉式の部分だけ最も聞かれる数問は、開かなくても読める形にする

これはAIのためだけではありません。スマートフォンで読みにくい画像の文字が読みやすくなり、目の不自由な方の読み上げにも役立ちます。人にとって親切な直し方が、そのままAIにも読みやすい直し方になります。

4. 会社情報をそろえる

会社名、住所、電話番号、営業時間、サービス内容を、自社サイトとGoogleビジネスプロフィールで同じにします。GoogleのAI機能のガイドは、ビジネスプロフィールの情報を最新にしておくことを基本の一つに挙げています。最適化ガイドも、生成AIの回答にはローカルビジネスの情報が含まれる場合があり、ビジネスプロフィールを使うとAIの回答でも表示されやすくなる、と説明しています。

来店や訪問がある業種なら、5つの中でも優先したいところです。お店を探す質問の答えには、こうしたお店の情報が使われることがあるからです。プロフィールの整え方は、ローカルSEO対策のやり方にまとめています。

サイトの構造化データ(ページの情報を検索エンジン向けに書き添える記述)を入れている場合は、ページに書いてある内容と一致させます。Googleは「構造化データをページに表示されるテキストと一致させます」と書いています。営業時間を変えたのに構造化データだけ古い、という食い違いが起きやすいところです。どの型が必要かは、構造化データとはを見てください。

会社の呼び方もそろえておきます。正式名称、略称、店舗名がページごとに違うと、人にも機械にも同じ会社だと伝わりにくくなります。

5. 自分にしか書けないことを、答えから先に書く

最後に、ほかのサイトには書かれていない内容を、質問への答えから先に書きます。Googleはガイドの中で、独自で役に立つコンテンツを作ることが、ほかのどの提案よりも長期的に効くと考えられる、と書いています。

Googleが例に挙げているのは、「初めて住宅を購入する人向けの7つのヒント」のような誰でも書ける記事と、「検査を免除して費用を節約した理由」のように、経験に基づく見解がある記事の違いです。誰でも書ける内容は、AIがすでに答えられるので、わざわざ参考にする理由がありません。

小さな会社には、これを書ける材料があります。たとえば次のような書き換えです(架空の例です)。

誰でも書ける内容自分にしか書けない内容
外壁塗装の時期は10年が目安です海に近い◯◯地区で見てきた現場では、南面から先に色あせが出ます。確かめる場所は3つです
整体を選ぶポイント5選初回に腰の痛みで来る方に、施術の前に必ず確かめている3つの質問
ホームページを作るときの注意点見積もりで追加料金になりやすい項目と、私たちが事前に確かめる内容

書き方は、質問への答えを見出しのすぐ下に書き、そのあとに理由と例を続けます。Microsoftの解説は、はっきりした見出し、質問と答えの形、箇条書きや表が、AIに取り上げられやすい形だと説明しています。同社のAI Performanceの発表(外部サイト・新しいタブで開きます)でも、根拠となるデータや出典を示すこと、内容を新しく保つことを挙げています。

一方でGoogleは、AI向けに特別な書き方をする必要はないとしています。2社の説明は言葉が違いますが、矛盾はしません。人が読みやすいように見出しを付け、結論から書けば、AIのために別の書き方を覚える必要はない、ということです。

やらなくていいこと、急がなくていいこと

LLMO対策として紹介される方法の中には、Googleが「必要ない」とはっきり書いているものがあります。検索の話に限った説明ですが、小さな会社が先に手を付ける理由はありません。

方法判断理由
llms.txt を置く急がなくていいGoogleは検索で使わないと明記。ほかのAIでの効果を示す公式の説明も見つからなかった
AI向けにページを細かく分割するやらなくていいGoogleは必要ないと説明。ページの理想の長さもないとしている
AI向けに文章を書き換えるやらなくていいGoogleは必要ないと説明。人に読みやすく書けばよい
構造化データをAIのために増やすやらなくていいAIの検索に特別な型はないとGoogleが説明。通常の検索のためには使う価値がある
質問の言い回しごとにページを量産するやってはいけないランキングやAIの回答の操作が主な目的なら、Googleのスパムのポリシー違反になる
自社の名前を不自然に書き込んで回るやらなくていいGoogleは実際にはそれほど役に立たないと説明。悪い印象が残るおそれもある
人に見えない文字でAIに指示を書くやってはいけない検索の操作だけを目的に人に見えない文章を置く手法は、Googleのスパムのポリシーの対象になりうる

llms.txt は、Google検索のためには不要

llms.txt は、サイトの要点をAI向けにまとめたファイルをサイトに置く、という提案です。提案のページ(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、数千のサイトが公開していて、開発者向けの説明書のサイトで広く使われています。ただし、標準として定まったものではありません。

Googleの最適化ガイドは、「Google 検索自体がこれらを使用しないため」、機械が読むためのファイルを新しく作る必要はないと書いています。2026年6月には、この注記がさらに補足されました。一方で、Googleが提供するサイトの点検ツールLighthouseには、llms.txt を確かめる項目があります。ただしその説明(外部サイト・新しいタブで開きます)でも、ファイルが無いサイトは対象外の扱いで、今のところ置くかどうかは任意とされています。

ほかのAIサービスが llms.txt を見て回答に使っているかについては、OpenAIなどの公式の説明を確認できませんでした。プログラムの作り方の説明書を公開している会社なら試す価値はあっても、地域のお店や小さな会社が今やる理由は薄い、というのがこの記事の判断です。

研究の「最大40%」は、そのまま受け取らない

LLMOの解説でよく引かれるのが、「GEOで最大40%見えやすくなる」という数字です。これはGEOの論文(外部サイト・新しいタブで開きます)(2024年のKDDという学会で採択)の結果で、出典はたしかにあります。

ただし、読むときに知っておきたい条件があります。「最大40%」は、Google検索の上位5件を読ませてGPT-3.5に答えを作らせる、研究用の仕組みでの数字です。論文は実際のサービスであるPerplexityでも試していて、そこでの最もよい結果は、測り方によって22%と37%でした。測ったのは、主に答えの中で各ページの文章がどれだけ使われたかで、売上や訪問数ではありません。

それでも参考になる点はあります。論文では、研究用の仕組みの場合、出典を示す、引用を入れる、統計の数字を入れると、答えの中で使われる量が3〜4割ほど増えました。一方、言葉を詰め込む方法はほとんど効かず、Perplexityでは1割悪くなりました。根拠を示す点はMicrosoftの説明と、言葉を詰め込まない点はGoogleのスパムのポリシーと合っています。一方、「40%増える」という数字を、自社の売上の見込みとして使うのは無理があります。

有料のLLMO対策を考える前に確かめること

LLMOの支援サービスやツールは増えていますが、ここまでの5つが終わる前に検討する必要は薄いです。検討するなら、自社の名前が比較の話題に挙がりやすい、全国向けの商品やサービスを持っている、という場合が現実的です。逆に、地域のお店で、検索にまだ載っていないページがあるなら、先に基本を直すほうが確実です。

話を聞くときは、次の質問をしてみてください。

  • どの数字で効果を判断しますか。その数字は、自分でも見られますか。
  • 同じ質問を何回、どのサービスで聞いて測りますか。答えが毎回変わることをどう扱いますか。
  • 通常のSEOの作業と重なる部分はどこですか。LLMOならではの作業は何ですか。
  • 自社の名前をほかのサイトに書き込む作業は含まれますか。
  • 成果が見えなかったときの扱いと、途中でやめるときの条件はどうなっていますか。

「必ずAIに載ります」という約束には注意してください。AIの答えは各サービスが決めるもので、外の会社が保証できるものではありません。Googleも最適化ガイドで、要件を満たしても表示は保証されないと説明し、上位表示を約束するツールに注意するよう書いています。ガイドに書いたことをすべて行う必要もない、としています。

効果の確かめ方と、測れない部分

効果は、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート、Bing Webmaster Tools、GA4、手で質問する記録の4つを組み合わせて確かめます。どれを使っても、全部は見えません。下の図は、2026年11月3日時点で確認できた範囲をまとめたものです。

サービスごとに、サイトの持ち主が見られる数字の範囲を比べた図

Googleは「生成AIパフォーマンスレポート」で見る

Googleの生成AI機能での表示は、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで見られます。Google検索セントラルの発表(外部サイト・新しいタブで開きます)は2026年6月3日で、ヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、8月31日に世界中のすべてのサイトへ公開されました。

見られるのは、AIによる概要とAIモードでの表示回数を、ページ、国、日付、デバイスの切り口で分けた数字です。クリック数は、このレポートの項目としては説明されていません。AIの機能からのクリックは、通常のパフォーマンスレポートの数字に含まれています。また、切り口に検索された言葉は含まれていないので、「どんな質問で載ったか」は分かりません。

レポートが出てこない場合、ヘルプによると、通常はAIの機能での表示回数が十分でないことが原因です。開始して間もないサイトなら珍しいことではありません。ただし、「検索の生成 AI」の設定で除外していることが原因の場合もあるので、設定も確かめてください。

Bingは「AI Performance」で引用された回数を見る

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceでは、Copilot、BingのAIの要約、一部の提携先で、自分のサイトが出典として示された回数を見られます。2026年2月10日に試験提供として公開されました。

引用された回数、引用されたページ、AIが情報を取り出すときに使った語句の見本などが見られます。Googleのレポートと違って「どんな言葉で読まれたか」の手がかりがあるのは便利です。ただし、発表によると語句はあくまで全体の一部の見本で、数字はページの重要度や順位を示すものではありません。

ChatGPTなどは、GA4の流入元で訪問を見る

ChatGPTについては、サイトの持ち主向けに、載った回数を見られる公式の画面を確認できませんでした。見られるのは、AIから実際にサイトへ来た人の訪問です。GA4の流入元の一覧で、chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.com のような名前を探します。

ただし、これは出典のリンクを押した人だけの数字です。答えを読んで終わった人や、会社名を覚えてあとで検索した人は含まれません。スマートフォンのアプリから来た場合など、流入元が記録されないこともあります。

手で質問して、毎月同じ形で記録する

数字で見えない部分は、実際にAIに質問して確かめます。お客さんが聞きそうな質問を5つほど決めて、月に1回、同じサービスで聞き、結果を記録します。

記録すること例
質問「◯◯市で外壁塗装の相談をするなら、どこがいい?」
サービスと日付ChatGPT、2026年11月3日
自社の名前が出たか出なかった
出典に出たサイト地域の比較サイト、同業の2社
内容の誤り営業時間が古い

見るのは順位ではなく、自社が出たか、内容が正しいか、どのサイトが出典になっているかの3つです。AIの答えは聞くたびに変わることがあり、使う人の場所などにも左右されます。1回の結果で喜んだり落ち込んだりせず、数か月の傾向で見てください。OpenAIのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)も、検索の結果と出典は不完全だったり古かったりすることがあるとしています。

出典に出てくるサイトは、ヒントになります。地域の比較サイトが常に出典になっているなら、そのサイトに自社が正しく載っているかを確かめる価値があります。

状況別の読み分け早見表

いま自分がどこにいるかで、読むところが変わります。

当てはまる状況次に読むところ・やること
LLMOという言葉の意味だけ知りたい「LLMOとは」と「AIO・GEO・AEOとの違い」
サイトを作ったばかりで、検索にも出ていない「1. 検索に載る状態かを確かめる」から順に進める
検索には出るのに、ChatGPTに出てこない「2. AIの読み取りを止めていないか確かめる」と「手で質問して、毎月同じ形で記録する」
来店や訪問のお客さんを増やしたい「4. 会社情報をそろえる」を先に進める
記事は書いているが、AIの回答に載らない「5. 自分にしか書けないことを、答えから先に書く」
支援会社からLLMO対策の提案を受けた「やらなくていいこと、急がなくていいこと」と「有料のLLMO対策を考える前に確かめること」
AIに読まれたくない「『学習』と『検索』は別のもの」

よくある質問

LLMOとSEOは、どちらを先にやるべきですか?
SEOの基本が先です。Googleの生成AI機能は検索の登録情報と順位付けの仕組みを土台にしているので、検索に載る状態を整えることが、そのままLLMOの土台になります。別々の作業と考えなくて構いません。
LLMO対策をしないと、検索から消えてしまいますか?
消えません。通常の検索結果はこれまでどおり出ます。AIによる概要も、通常の結果に付け足す価値があるとGoogleが判断した検索でだけ出るものです。ただし、知りたいことを調べる検索ではクリックが減るという調査があるので、どの言葉で出ているかは確かめておくと安心です。
llms.txt は置いたほうがいいですか?
小さな会社やお店なら急がなくて構いません。Googleは検索では使わないと明記しています。ほかのAIサービスが回答に使っているという公式の説明も確認できませんでした。プログラムの説明書を公開している会社なら試す意味はありますが、先に5つの基本を進めるほうが確実です。
構造化データを入れると、AIに載りやすくなりますか?
AIのために特別な型を入れる必要はありません。Googleは生成AIの検索に構造化データは必要ないとしています。ただし、通常の検索の見え方に役立つので、会社情報や店舗情報など基本の型を、ページの内容と一致させて入れておくのはよい判断です。
ChatGPTに自社の名前が出てきません。何を確かめればいいですか?
まず robots.txt やサーバーの設定でOAI-SearchBotを止めていないかを確かめます。次に、会社名とサービス内容がページの文字で書かれているか、ほかのサイトでも紹介されているかを見ます。質問によって答えは変わるので、聞き方を変えて何度か試してください。
AIの答えに自社の間違った情報が出たら、どうすればいいですか?
回答の出典を開いて、誤りの元を探します。自社のページやビジネスプロフィールなら、そこを直します。他社のサイトなら、運営者に修正をお願いします。直してもAIに反映されるまでには時間がかかることがあるので、少し間をあけて確かめてください。
AIの学習には使われたくないのですが、回答には載りたいです。できますか?
できます。ChatGPTなら、robots.txt でGPTBotだけを止めて、OAI-SearchBotは許可します。ClaudeならClaudeBotだけを止めます。Googleの検索の生成AIの設定は、AIのモデルの学習には影響しません。Geminiなどの学習はGoogle-Extendedの指定で管理します。

チェックリスト

上から順に確かめてください。

  • 大事なページがGoogleの検索に登録されていることを、URL検査で確かめた。
  • Search Consoleの「検索の生成 AI」の設定が「含める」になっていることを確かめた。
  • Bing Webmaster Toolsにサイトを登録した。
  • robots.txt で、OAI-SearchBotなど検索の答えに使うプログラムを止めていないことを確かめた。
  • サーバーやCDNの防御の設定で、読み取りを止めていないかを確かめた。
  • 料金、対応地域、営業時間を、画像やPDFだけでなくページの文字で書いた。
  • 会社名、住所、電話番号、営業時間が、サイトとGoogleビジネスプロフィールで同じになっている。
  • 構造化データの内容が、ページに書いてある内容と一致している。
  • お客さんがよく聞く質問に、自分の経験をもとに、答えから先に書いたページがある。
  • 質問を5つ決めて、月に1回AIに聞いて記録する準備をした。

検索にもAIにも読まれる記事を続けるには

ここまでの5つのうち、1〜4は一度整えれば大きく崩れません。続ける必要があるのは、5番目の、自分にしか書けない記事です。ただ、本業の合間に、キーワードを選び、構成を考え、下書きを書く時間を毎月取るのは簡単ではありません。

その部分を手伝うのが、つむぎです。つむぎは、業種や読者、文体をふまえて、SEOとAI検索を意識した下書きを作ります。見出しの整理や、質問に直接答える書き方を取り入れた下書きに、あなたの経験や事例を書き足して、納得した記事だけを公開できます。勝手に公開されることはありません。

なお、つむぎはAIの回答に載ることを約束するものではなく、AIの回答に載った回数を測る機能もありません。手伝えるのは、この記事で言えば5番目の記事づくりです。つむぎの考え方は、ヘルプ「AI検索対応とは」で確認できます。

まだサイトが検索に登録されていない方は、ツールより先に、この記事の1〜4を進めてください。記事を書く時間が足りないと感じたときが、検討のタイミングです。

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