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ロングテールキーワードとは|探し方と選び方を実例で解説

ロングテールキーワードとは、検索数は少ないものの、探している人の目的がはっきりした言葉のことです。外壁塗装を例にした実際の検索数で考え方を示し、小さなサイトが狙うべき理由、注意点、無料でできる探し方、狙うかどうかの判断、1記事にまとめるか分けるかまで解説します。

目次(30)

ロングテールキーワードとは、1つひとつの検索数は少ないものの、探している人の目的がはっきりした検索語のことです。「外壁塗装」のように多くの人が検索する言葉は、大手のサイトが上位を占めていて、立ち上げたばかりのサイトが割って入るのは簡単ではありません。一方、「外壁塗装 何年ごと」のように悩みが具体的な言葉は、検索数こそ少ないものの、答えるべき内容がはっきりしていて、小さなサイトでも上位を狙える余地があります。この記事では、外壁塗装を例に実際の検索数を示しながら、ロングテールキーワードの考え方、小さなサイトが狙うべき理由と注意点、無料でできる探し方、狙うかどうかの判断のしかた、1記事にまとめるか分けるかまでを順に解説します。

ロングテールキーワードとは、検索数は少ないが目的がはっきりした言葉

ロングテールキーワードは、月の検索数が少なく、検索した人の悩みや目的が具体的な言葉です。反対に、検索数が多く意味の広い言葉は「ビッグキーワード」、その中間は「ミドルキーワード」と呼ばれます。

名前の由来は、検索数を多い順に並べたグラフの形です。少数の言葉に検索が集中する「頭」の部分に続いて、検索数の少ない言葉が細く長い「しっぽ(テール)」のように続きます。1つひとつは細くても、しっぽの言葉は数が非常に多いのが特徴です。Googleで検索の仕組みに携わるPandu Nayak氏は、2022年のGoogleのブログ記事(外部サイト・新しいタブで開きます)で「毎日目にする検索の15%は、まったく新しいもの」と書いています。人が検索に使う言葉は、それだけ多様だということです。

実際の検索数で見ると、イメージがつかみやすくなります。下の図は、「外壁塗装」とそれを含む言葉の、日本でのGoogleの月間検索数の推計です。

外壁塗装を含む9つの検索語の月間検索数を棒グラフで比べた図。外壁塗装は60,500回、助成金は12,100回、費用は1,300回、何年ごとは880回、時期は390回、業者の選び方は260回、雨の日は210回、色の選び方は40回、費用30坪は20回

数字は、SEO用のデータを提供するDataForSEOのDataForSEO Labs API(外部サイト・新しいタブで開きます)で、2026年10月に当サイトが取得した推計値です(日本・日本語、Google広告のデータをもとにした月間の平均検索数)。あくまで推計なので、実際の検索数とは差があります。それでも、「外壁塗装」の6万回に対して、「外壁塗装 費用 30坪」は月20回ほどと、言葉が具体的になるほど検索数が大きく減る様子が分かります。

ビッグ・ミドル・ロングテールを分ける公式の基準はありません。解説記事では「月1,000回未満をロングテール」とする目安がよく使われますが、業種やサイトの規模によって感覚は変わります。地域の小さなお店にとっては月100回の言葉でも十分大きな需要ですし、全国向けの大きなサイトなら月1,000回でも細い言葉に感じるでしょう。

呼び方検索数のイメージ言葉の例検索した人の目的
ビッグキーワード非常に多い外壁塗装広い。情報を集めたい人も、業者を探す人も混ざる
ミドルキーワード中くらい外壁塗装 費用ある程度しぼられているが、まだ幅がある
ロングテールキーワード少ない外壁塗装 何年ごと、外壁塗装 雨の日具体的。何に答えればよいかがはっきりしている

状況別の読み分け早見表

今の状況に近い行から読むと、必要な部分に早くたどり着けます。

当てはまる状況次に読むセクション・アクション
言葉の数が多ければロングテールなのか知りたい「言葉の数ではなく、検索数と目的のはっきりさで決まる」を読む
なぜ小さなサイトにロングテールが向くのか知りたい「小さなサイトこそロングテールから始める理由」を読む
具体的な言葉の見つけ方を知りたい「無料でできるロングテールキーワードの探し方」で方法を選ぶ
見つけた言葉を狙うべきか迷っている「狙うかどうかを決める4つの確認」で判断する
似た言葉を1記事にまとめるか分けるか迷っている「1記事にまとめるか、分けるか」で決め方を確認する
新しく書くか、今ある記事に足すか迷っている「新しい記事にするか、今ある記事に足すか」で判断する
書いた記事の効果を確かめたい「効果の確かめ方」で見るべき数字を確認する

言葉の数ではなく、検索数と目的のはっきりさで決まる

ロングテールかどうかは、言葉の数(語数)では決まりません。「3語以上ならロングテール」と説明されることもありますが、語数が多くても検索数が多い言葉や、短くても検索数の少ない言葉があります。

先の図の「外壁塗装 助成金」は2語ですが、月12,100回と、同じ2語の「外壁塗装 費用」(1,300回)の約9倍の検索数があります。「外壁塗装 業者 選び方」は3語で260回、「外壁塗装 雨の日」は2語で210回と、語数と検索数は比例していません。語数はあくまで目安で、実際に判断するときは、次の2つを見てください。

  • 検索数が、今のサイトの力に見合う大きさか。 立ち上げたばかりのサイトなら、まずは検索数の少ない言葉のほうが上位を狙いやすくなります。
  • 検索した人の目的が、1つに絞れるか。 「外壁塗装 何年ごと」は、塗り替えの間隔を知りたいという目的がはっきりしています。目的がはっきりしているほど、何に答える記事を書けばよいかが決まります。

この2つを満たす言葉が、小さなサイトにとっての「狙えるロングテール」です。

小さなサイトこそロングテールから始める理由

小さなサイトがロングテールから始めるべき理由は、競争が比較的ゆるやかなこと、答えるべき内容が決めやすいこと、数を積み重ねると大きな流入になることの3つです。

1. 上位のページが集めているリンクが少ないことが多い

検索結果の上位に並ぶページが、ほかのサイトからどれだけリンクされているかは、競争の激しさを測る目安の1つです。先ほどと同じDataForSEOのデータで、検索結果の上位10件のページが、それぞれいくつのサイトからリンクを受けているか(平均)を見ると、次のようになっていました。

検索語月間検索数(推計)上位10件のリンク元サイト数の平均(推計)
外壁塗装60,5007.7
外壁塗装 費用1,3009.9
外壁塗装 助成金12,1002.4
外壁塗装 時期3900.6
外壁塗装 何年ごと8800.4

「何年ごと」「時期」のように悩みが具体的な言葉では、上位のページでも、ほかのサイトからのリンクをほとんど受けていません。つまり、リンクを集めた強いページでなくても、内容がよければ上位に入れている状態です。一方、「外壁塗装 費用」は検索数こそ「外壁塗装」の50分の1ほどですが、上位ページのリンク元は平均9.9と、むしろ多くなっています。お金に直結する言葉は、業者や比較サイトが力を入れるため、検索数が少なくても競争が激しいことがあるのです。検索数だけで「狙いやすい」と判断せず、後で説明するように、実際の検索結果を見て確かめる必要があります。

なお、Googleがリンクの数だけで順位を決めているわけではありません。ここでの数字は、競争の激しさをざっくりつかむための目安として使ってください。また、リンク数のデータは、DataForSEO側でそれぞれの言葉ごとに更新された時点(2025年12月〜2026年9月)のもので、2026年10月は当サイトが取得した日です。

2. 答えるべき内容が決めやすい

「外壁塗装」で検索する人は、費用を知りたい人、業者を探している人、自分で塗れるか調べている人など、目的がばらばらです。1つの記事ですべてに答えるのは難しく、どの読者にとっても物足りない記事になりがちです。「外壁塗装 何年ごと」なら、知りたいのは塗り替えの間隔と、その判断のしかたです。答えるべき中身がはっきりしているので、読者が満足する記事を書きやすくなります。

GoogleのSEOスターターガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)も、そのトピックについてよく知っているユーザーは、よく知らないユーザーとは異なるキーワードで検索するかもしれない、と説明しています。読者の知識や状況ごとに使う言葉が違うからこそ、具体的な言葉ごとに、その人に合った答えを用意する意味があります。

3. 1本は小さくても、積み重ねると大きくなる

ロングテールの記事1本から来る人数は、多くありません。ただ、図のとおり、しっぽの言葉は数が非常に多く、記事を増やすたびに入口が増えていきます。また、ロングテールを狙って書いた記事が、狙った言葉以外の似た言葉でも表示されることはよくあります。具体的な悩みに答える記事を積み重ねることで、サイト全体としてのテーマのまとまりができ、やがてミドルキーワードでも表示されるようになる、という順番を目指すのが現実的です。

ロングテールを狙うときの注意点

ロングテールには、1本あたりの流入が少ない、成果が見えるまで時間がかかる、似た記事を作りすぎやすい、という注意点があります。

注意点起きること対策
1本あたりの流入が少ない記事を書いても、すぐには人が増えたと感じにくい1本ずつの数字ではなく、テーマ全体の表示回数の合計で見る
成果が見えるまで時間がかかる数本書いた段階で、やめてしまいやすい数か月単位で続ける前提で、書く本数と期間を決めておく
似た言葉ごとに記事を作りすぎる同じ目的の記事が複数でき、どれも中途半端になる目的が同じ言葉は1記事にまとめる(後述)
検索数の推計が粗い推計で0や10と出る言葉の実際の需要が分からないお客様の質問など、ほかの手がかりと合わせて判断する

特に気をつけたいのが、3つめの「似た記事の作りすぎ」です。「外壁塗装 時期」と「外壁塗装 時期 おすすめ」と「外壁塗装 季節」で3本の記事を書いても、どれも同じ疑問への答えなら、読者にとっては同じ記事が3本あるだけです。自分の記事どうしで読者を取り合ってしまい、どの記事も評価されにくくなります。言葉ごとに記事を作るのではなく、目的ごとに記事を作ると考えてください。

無料でできるロングテールキーワードの探し方

ロングテールキーワードは、検索窓の予測、検索結果の下の関連する言葉、Search Console、キーワードプランナー、無料で使えるキーワード調査ツール、お客様の質問の6つから探せます。費用をかけずに始められる順に紹介します。

探し方分かること向いている人
検索窓の予測(サジェスト)実際に検索されている言葉の組み合わせまだ記事がないサイトも含め、誰でも
検索結果の下の関連する言葉同じテーマで検索されている別の言い方誰でも
Search Console自分のサイトが実際に表示された言葉公開済みの記事があるサイト
キーワードプランナー言葉の候補と検索数の見積もり検索数の目安も知りたい人
無料で使えるキーワード調査ツールサジェストや関連する言葉の一覧、関心の移り変わり候補をまとめて集めたい人
お客様の質問・問い合わせ検索数のデータに出ない、生の悩み店舗や事業でお客様と接している人

検索窓の予測(サジェスト)を見る

Googleの検索窓に言葉を入れると、続きの候補が表示されます。「外壁塗装」と入れて空白を1つ打つと、「外壁塗装 費用」「外壁塗装 時期」などが並びます。Googleの予測入力の仕組み(外部サイト・新しいタブで開きます)のヘルプによると、予測入力の候補には、Googleでこれまでに行われた実際の検索が反映されます。ただし、単純に最もよく使われる検索を表示するわけではなく、言語や場所、関心事、その人の過去の検索なども考慮されます。候補は人によって違うことがあるので、気になる言葉は、後で説明する検索結果の確認とあわせて判断してください。

検索結果の下の関連する言葉を見る

検索結果の下のほうには、関連する検索の言葉が表示されることがあります。「他の人はこちらも質問」として質問の形で並ぶこともあります。どちらも、同じテーマで検索している人が、ほかにどんな言葉や疑問を持っているかの手がかりになります。表示される内容は検索のたびに変わることがあるので、見つけた言葉はメモに残しておきましょう。

Search Consoleで、実際に表示された言葉を見る

公開済みの記事がある場合、最も確実なのが、Googleの無料ツールSearch Consoleです。検索パフォーマンスの「クエリ」には、自分のサイトが検索結果に表示されたときの言葉が並びます。狙っていなかったのに表示されている具体的な言葉は、読者が実際に持っている悩みそのものです。

Search Consoleでは、正規表現(文字の並びのパターン)を使って、特定の形の言葉だけを絞り込むこともできます。Googleの正規表現フィルタの紹介記事(外部サイト・新しいタブで開きます)では、質問の語句を含むクエリを what|how|when|why のようなフィルタで絞り込み、FAQなどで答えられる疑問を見つける例が紹介されています(縦線は「または」の意味です)。日本語のサイトなら、たとえば「とは|方法|やり方|いつ|何年」のように、疑問を表す言葉で絞り込むと、ロングテールの候補が見つけやすくなります。

キーワードプランナーで検索数の目安を見る

Google広告のキーワードプランナー(外部サイト・新しいタブで開きます)を使うと、商品やサービスに関連するキーワードの候補と、1か月の検索数の見積もりを確認できます。Google広告のアカウントが必要です。表示される検索数は見積もりなので、細かな数字の差よりも「多いか少ないか」の目安として使ってください。

無料で使えるキーワード調査ツールでまとめて集める

検索窓の予測を1つずつ見るのは手間がかかります。候補をまとめて集めたいときは、無料から使えるツールが便利です。金額や無料で使える範囲は変わることがあるので、各ツールの公式サイトで確認してください。

ツール主な用途
ラッコキーワード(外部サイト・新しいタブで開きます)1つの言葉から、サジェストや関連キーワードをまとめて一覧にする。無料から始められる
Google トレンド(外部サイト・新しいタブで開きます)言葉への関心が時期や地域でどう変わるかを見る。季節で需要が動く言葉の判断に使う
キーワードプランナー(外部サイト・新しいタブで開きます)言葉の候補と検索数の見積もりを見る(前の項目のとおり)

Google トレンドのヘルプ(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、Google トレンドは、Googleに寄せられた実際の検索のサンプルを匿名化・分類・集約したデータで、関心の動向を把握するためのものです。検索数そのものではなく、関心の高さの移り変わりを見る道具だと考えてください。たとえば「外壁塗装 雨の日」のように時期で関心が変わりそうな言葉は、トレンドで山の時期を確かめてから、その少し前に記事を公開すると、需要の山に間に合いやすくなります。

ツールで集めた一覧は、あくまで候補です。一覧の言葉をそのまま全部記事にするのではなく、この後の「狙うかどうかを決める4つの確認」で絞り込んでください。

お客様の質問・問い合わせから拾う

データには出てこないロングテールを見つけるいちばんの方法は、お客様の質問です。電話や問い合わせ、店頭で何度も聞かれる質問は、検索されている可能性が高い悩みです。「雨の日でも工事はできるのか」「工事中は窓を開けられるのか」といった質問を、お客様が使った言葉のままメモしておくと、記事の題材になります。自分の事業でしか拾えない言葉なので、ほかのサイトと差がつきやすいのも利点です。

狙うかどうかを決める4つの確認

見つけた言葉をすべて記事にする必要はありません。次の4つを確かめて、狙う言葉を選びます。

1. 自分の事業で答えられる言葉か

まず、その言葉で検索する人の疑問に、自分の知識や経験で答えられるかを確かめます。答えられない言葉で記事を書いても、ほかのサイトの寄せ集めになり、読者の役に立ちません。外壁塗装店なら、塗り替えの時期や塗料の違いには詳しく答えられても、屋根の雨漏りの修理方法は専門外かもしれません。

2. 実際の検索結果の1ページ目を見る

狙う前に、必ずその言葉で実際に検索し、1ページ目を見てください。数字だけでは分からないことが、検索結果を見ると分かります。

  • どんな種類のページが並んでいるか。 解説記事が並んでいれば記事で狙えます。業者の一覧や通販ページばかりなら、記事より別の形のページが求められています。
  • 大手のサイトばかりか。 質問掲示板や個人のブログ、小さな会社のページが上位に混ざっていれば、小さなサイトにも入る余地があります。
  • 上位のページは疑問に答えきれているか。 情報が古い、答えが一般論で終わっている、といった不足があれば、そこを埋める記事で勝負できます。

3. 検索数が少なすぎないか

推計で月0回や10回と出る言葉も、実際に検索されていることはあります。ただ、記事を1本書く手間に見合うかは考えたいところです。検索数が非常に少ない言葉は、単独の記事にするより、近い目的の記事の中の1つの見出しとして答えるほうが効率的なこともあります。

4. 事業の成果につながるか

最後に、その言葉で来た読者が、問い合わせや購入といった次の行動につながりそうかを考えます。「外壁塗装 何年ごと」で調べている人は、そろそろ塗り替えを考えている可能性が高く、見積もりの相談につながりやすいと考えられます。一方、塗装と関係の薄い雑学的な言葉は、流入が増えても成果にはつながりにくくなります。

実例:外壁塗装店が最初に書く記事を選ぶ

ここまでの考え方を、外壁塗装店が最初の数本を選ぶ場面に当てはめてみます。冒頭の図の言葉を、4つの確認に沿って見ていきます。

  • 外壁塗装:検索数は最も多いものの、目的がばらばらで、上位10件のページも他サイトから平均7.7のサイトにリンクされています。立ち上げたばかりのサイトが最初に狙う言葉ではありません。
  • 外壁塗装 助成金:検索数は多く、リンクの数もそれほど多くありません。ただ、住宅リフォームの支援制度は地方公共団体ごとに実施されていて(住宅リフォーム推進協議会の支援制度検索サイト(外部サイト・新しいタブで開きます)で、都道府県・市区町村別に探せます)、正確に答えるには地域の制度を調べる必要があります。自分の地域の制度に絞って書けるなら候補になります。
  • 外壁塗装 費用:成果に直結する言葉ですが、上位10件のリンク元が平均9.9と、競争が激しい言葉です。最初の1本より、ほかの記事で実績を積んでからのほうが向いています。
  • 外壁塗装 何年ごと/外壁塗装 時期:目的がはっきりしていて、上位10件のリンク元も1未満です。塗装店が日々の仕事の知識で答えられ、塗り替えを考え始めた人が読むので、相談にもつながりやすい言葉です。最初に書く候補として有力です。
  • 外壁塗装 雨の日:お客様からもよく聞かれそうな具体的な疑問です。単独の記事にするか、工事中の注意点の記事の見出しにするかは、検索結果を見て決めます。
  • 外壁塗装 費用 30坪:検索数は月20回ほどと少ないものの、自分の家の広さでの費用を知りたいという目的ははっきりしています。費用の記事を書くときに、広さ別の見出しとして答えるのが効率的です。

この順で考えると、最初の数本は「何年ごと」と「時期」から書き、次に「雨の日」などお客様の質問に近い言葉、実績がたまってから「費用」のような競争の激しい言葉へ、という計画が立てられます。ここで使った数字は2026年10月時点の推計なので、実際に選ぶときは、自分の地域や時期で改めて検索結果を確かめてください。

1記事にまとめるか、分けるか

似たロングテールキーワードを1記事にまとめるか分けるかは、検索した人の目的が同じかどうかで決めます。目的が同じなら1記事、違うなら別の記事です。

迷ったときは、2つの言葉でそれぞれ検索して、検索結果の上位に同じページが多く並ぶかを見るのが確実です。同じページが多く並ぶなら、Googleも同じ目的の検索だと見ていると考えられるので、1記事で両方に答えます。違うページが並ぶなら、目的が違う可能性が高いので、記事を分けます。

外壁塗装の例で考えると、次のように整理できます。

言葉検索した人の目的記事の分け方の例
外壁塗装 何年ごと塗り替えの間隔を知りたい「塗り替えの目安」の記事にまとめる
外壁塗装 時期塗り替えのタイミングや、工事に向いた季節を知りたい間隔の話が中心なら同じ記事、季節の話が中心なら別の記事。検索結果を見て決める
外壁塗装 雨の日雨の日に工事ができるか、雨で仕上がりがどうなるか知りたい工事中の注意点の記事、または季節の記事の見出しの1つ
外壁塗装 費用 30坪自分の家の広さでの費用を知りたい「費用」の記事の中で、広さ別の見出しとして答える

「外壁塗装 時期」のように、目的が2つにまたがりそうな言葉は、実際の検索結果を見て判断します。この言葉の上位を実際に読んで記事の形を決めた例は、検索意図とはの実演で紹介しています。上位の記事が「何年ごとか」を中心に書いていれば間隔の記事に、「春と秋のどちらがよいか」を中心に書いていれば季節の記事に含めます。

まとめた記事と分けた記事は、内部リンクでつないでおくと、読者が関連する答えにたどり着けます。テーマの全体像を案内する「まとめ記事」と、具体的な疑問に答える個別記事をつなぐ形については、内部リンクとはで解説しています。

新しい記事にするか、今ある記事に足すか

見つけたロングテールキーワードは、必ずしも新しい記事にする必要はありません。今ある記事に見出しや段落を足して答えたほうがよい場合も多くあります。次の順で判断すると迷いません。

確かめることこうなら新しい記事こうなら今ある記事に足す
Search Consoleで、その言葉で表示されている自分の記事があるか表示されている記事がないすでにある記事が、その言葉で表示されている
検索した人の目的が、今ある記事の目的と同じか目的が違う(別の疑問に答える必要がある)同じ疑問の一部、または次に知りたくなる疑問
答えるのに必要な分量見出しを複数立てて、しっかり説明する必要がある1つの見出しや数段落で答えきれる
検索結果の上位に並ぶページの種類その言葉だけを詳しく扱ったページが並んでいる大きなテーマの記事の一部として答えているページが並んでいる

1つめの確認がいちばん手軽で確実です。Search Consoleの検索パフォーマンスで「クエリ」にその言葉を入れて絞り込み、「ページ」を見ると、どの記事がその言葉で表示されているかが分かります。すでに表示されている記事があるなら、その記事にその言葉への答えを足すのが近道です。表示されている記事がなく、目的も今ある記事と違うなら、新しい記事を書きます。

たとえば外壁塗装店のサイトに「塗り替えの目安」の記事がすでにあり、Search Consoleで「外壁塗装 雨の日」でもその記事が表示されているなら、まずは「雨の日の工事について」という見出しを足して答えます。足した後も表示回数が伸び続け、雨の日の工事について知りたいことが多いと分かってきたら、その時点で独立した記事に分けることを考えます。分けた場合は、元の記事から新しい記事へ内部リンクを張っておきます。

ロングテールキーワードで記事を書くときのポイント

ロングテールの記事は、検索した人の具体的な疑問に、最初の数行で答えることが何より大切です。目的がはっきりしている読者は、答えがすぐに見つからなければ、検索結果に戻ってしまいます。

  • タイトルに、狙う言葉と答えの方向を入れる。 「外壁塗装は何年ごと?塗料別の目安と、早めに塗り替えるべきサイン」のように、何が分かる記事かを具体的に示します。
  • 冒頭で答えを言い切る。 前置きを長くせず、最初の段落で目安を示し、その後に理由や例外を書きます。
  • 読者の次の疑問にも答える。 「何年ごと」を調べた人は、次に「自分の家はもう塗り替えるべきか」「費用はいくらか」を知りたくなります。記事の中で答えるか、答えている記事へリンクします。
  • 自分の事業ならではの情報を入れる。 実際の施工で見てきた劣化の例、お客様によく聞かれる質問など、ほかのサイトにない情報が、上位に入るための差になります。

書き方の基本はSEOライティングの書き方で、検索結果に表示される説明文の書き方はメタディスクリプションとはで解説しています。

効果の確かめ方

ロングテールの記事の効果は、1本ずつのクリック数よりも、記事がどんな言葉で表示されるようになったかと、テーマ全体の表示回数の合計で見ます。

Search Consoleの検索パフォーマンスで記事のページを選び、「クエリ」を見ると、その記事が表示された言葉が並びます。狙った言葉で表示されているか、狙っていなかった似た言葉でも表示されているかを確かめてください。狙っていない言葉で多く表示されている場合は、その言葉の疑問にも答える段落を足すと、さらに読者に合った記事になります。

1本あたりのクリック数は小さくても、同じテーマの記事を数本書いた後で、テーマ全体の表示回数がどう増えたかを見ると、積み重ねの効果が分かります。公開直後は数字が安定しないため、少なくとも数週間から数か月は様子を見てから判断してください。表示回数があるのに順位が伸びない記事は、書き直しの候補です。直す記事の選び方はSEOリライトのやり方で解説しています。

キーワード探しを仕組みに任せる方法

ロングテールキーワードは数が多いぶん、探して、検索結果を確かめて、記事に割り当てる作業に時間がかかります。続けられる体制を先に決めておくと、途中で止まりにくくなります。

進め方向いている人気をつけたいこと
すべて自分で探す記事数が少なく、検索結果を見る時間を取れる人言葉が増えると、管理と記事の割り当てが追いつかなくなる
有料のキーワード調査ツールを使う検索数や競合の数字を細かく見たい人ツールの使い方を覚える手間と費用がかかる
記事作成の仕組み(ツール)に任せる時間が限られ、判断だけ自分でしたい人どの言葉で書くかの最終判断と、記事の事実確認は人が行う

キーワード調査ツールの選び方は、SEOキーワード自動生成ツール比較で詳しく比べています。

つむぎは、3つめの「仕組みに任せる」ための道具です。キーワードページの「Google サジェストから探す」を使うと、登録済みのキーワード(まだなければサイト名)を種にして、Googleの検索補完から実際に検索されている言葉を最大30件まで集めます。Googleとの接続がなくても使えるので、作ったばかりでアクセスがないサイトでも始められます。Search Consoleと接続すると、サイトが実際に表示された言葉を候補として取り込み、表示回数や順位、クリック率から計算した優先度の順に、新規で書くかリライトするかなどを提案します。詳しくはヘルプ「未流入キーワードを探索する」とヘルプ「検索データからキーワードを取り込む」で確認できます。

できあがった記事は「要確認」の状態で届き、公開するかどうかはあなたが決めます。新規記事の作成は1本あたり約4クレジットで、登録時の初回8クレジットで2本まで無料で試せます。クレジットカードの登録は不要です。一方、扱うテーマが1つで、記事もまだ数本という段階なら、この記事の方法で自分で探してみるほうが、読者の言葉への感覚が身につきます。

よくある質問

ロングテールキーワードは月に何回くらいの検索数を指しますか?
公式の基準はありません。解説記事では月1,000回未満を目安とすることが多いですが、業種やサイトの規模で感覚は変わります。地域のお店なら月100回でも十分な需要です。数字だけでなく、検索した人の目的が1つに絞れるかもあわせて判断してください。
3語以上の言葉ならロングテールキーワードですか?
語数だけでは決まりません。たとえば外壁塗装 助成金は2語ですが月12,100回と検索数が多く、外壁塗装 雨の日は2語で月210回です。語数はあくまで目安で、検索数の少なさと目的のはっきりさで判断するのが確実です。
検索数が0と表示される言葉は狙う意味がありますか?
ツールの推計で0や10と出る言葉も、実際には検索されていることがあります。ただ、1本の記事にするかは慎重に考えたいところです。近い目的の記事の中の1つの見出しとして答えるか、お客様からよく聞かれる質問なら記事にする、というように使い分けてください。
ロングテールの記事だけで集客できますか?
1本あたりの流入は少ないため、数本では大きな変化を感じにくいでしょう。ただ、具体的な悩みに答える記事を同じテーマで積み重ねると、テーマ全体の表示回数が増え、やがて意味の広い言葉でも表示されることを目指せます。数か月単位で続ける前提で取り組んでください。
似たロングテールキーワードごとに記事を分けるべきですか?
検索した人の目的が同じなら、1記事にまとめます。2つの言葉で検索して、上位に同じページが多く並ぶなら同じ目的と考えられます。目的が同じ記事を言葉ごとに分けると、自分の記事どうしで読者を取り合い、どれも評価されにくくなります。
ロングテールキーワードはどこで探すのが一番確実ですか?
公開済みの記事があるなら、Search Consoleのクエリが最も確実です。自分のサイトが実際に表示された言葉が分かります。記事がまだない場合は、検索窓の予測や検索結果の下の関連する言葉、お客様からよく聞かれる質問から探すのがおすすめです。

キーワードを選ぶときのチェックリスト

記事にする言葉を1つ決めるたびに、上から順に確認してください。

  • 検索した人の目的が、1つに絞れる。
  • その疑問に、自分の知識や経験で答えられる。
  • 実際に検索し、1ページ目に並ぶページの種類と顔ぶれを確かめた。
  • 上位のページに、自分の記事で埋められる不足がある。
  • 検索数が少なすぎる場合は、ほかの記事の見出しにできないか考えた。
  • 同じ目的の記事が、自分のサイトにすでにないか確かめた。
  • Search Consoleで、その言葉で表示されている記事がないか確かめ、新しく書くか今ある記事に足すかを決めた。
  • その言葉で来た読者が、問い合わせなどの次の行動につながりそうか考えた。
  • 公開後に、記事が表示された言葉をSearch Consoleで確かめる予定を立てた。

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出典

  • #ロングテールキーワード
  • #SEO
  • #キーワード選定
  • #ブログ集客

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