SEOライティングの書き方|初心者向けの手順とコツを例文で解説
SEOライティングの書き方を、初心者が自分のブログで実践できる形で解説します。書く前の準備から、タイトル・説明文・導入文・見出し・本文の書き方を悪い例と良い例で比べ、Googleが重要ではないとしている文字数やキーワード回数の誤解、公開後の書き直しまで、公式の情報を根拠にまとめました。

目次(21)
SEOライティングとは、検索した人の疑問に、検索結果とページの最初の画面で答えられるように書く方法です。キーワードを何回入れるか、何文字書くかといったテクニックの話だと思われがちですが、Googleはそうした数字そのものに意味はないと公式に説明しています。大事なのは、検索した人が「このページを開けば答えがある」と分かり、開いたあとに迷わず答えにたどり着けることです。この記事では、初めて自分のブログ記事を書く方に向けて、書く前の準備から、タイトル・説明文・導入文・見出し・本文の書き方を、悪い例と良い例を並べて解説します。笠原 元輝は、コンテンツチームを統括して数千記事のSEOコンテンツ制作に携わり、つむぎで自社4サイトのSEO記事を運用しています。その現場で、順位が上がった記事と上がらなかった記事を見比べてきた経験をもとに、根拠となるGoogleの公式情報とあわせてお伝えします。
SEOライティングとは、検索した人の疑問に最短で答える書き方
SEOライティングとは、検索エンジンで調べた人が知りたいことに、過不足なく、すぐに答えられるように記事を書くことです。SEO(検索エンジン最適化)という名前がついていますが、書く相手は検索エンジンではなく、検索した人です。Googleも、検索エンジンのためではなく人のために作られたコンテンツを評価すると、有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(外部サイト・新しいタブで開きます)で説明しています。
ふつうの文章との違いは、読者が「検索という行動」から来ている点にあります。検索した人は、すでに具体的な疑問を持っています。「外壁塗装 時期」と調べた人なら、知りたいのは塗装の歴史ではなく「うちはいつ塗り替えればいいのか」です。その疑問に答えるまでの道のりが短く、途中で迷わない記事ほど、読まれ、評価されます。
よく似た言葉との違いも整理しておきます。
| 呼び方 | 主な目的 | 読者がどこから来るか |
|---|---|---|
| SEOライティング | 検索した人の疑問に答え、検索からの訪問を増やす | 検索結果 |
| Webライティング | Webで読みやすい文章を書く(SEOライティングを含む広い呼び方) | 検索・SNS・メールなど |
| セールスライティング | 読んだ人に購入や申し込みをしてもらう | 広告・LP・メールなど |
| コンテンツSEO | 役に立つ記事を増やし、サイト全体で検索からの訪問を増やす取り組み(SEOライティングはその中の「1本を書く技術」) | 検索結果 |
SEOライティングで成果を出すために必要なのは、文章のうまさよりも「誰の、どんな疑問に答える記事か」を書く前に決めることです。逆に言えば、文章に自信がなくても、この準備さえできていれば、検索で読まれる記事は書けます。
文字数もキーワードの回数も、Googleは重要ではないとしている
SEOライティングについて調べると、「3,000字以上書く」「キーワードを本文に5%入れる」といった数字のルールがよく出てきます。しかし、Googleの公式ドキュメントは、こうした数字そのものに意味はないと説明しています。書き始める前に、時間をかける場所を間違えないよう、ここを押さえておきましょう。
図の右側は、GoogleがSEOスターターガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)の中で、検索順位を上げる目的では重要ではないと挙げているもの、つまり順位を上げる効果がないものです。
- 文字数(最小・最大): 上位に表示させるという目的では、コンテンツの長さだけを調節しても意味がなく、魔法の文字数も、最小・最大の文字数もないと書かれています。有用なコンテンツのガイドでも、Googleが優先する文字数という設定は存在しないと明記されています。
- 見出しの数や順序: 見出しを意味のある順番に並べるのは読み上げソフトを使う人には役立つものの、Google検索にとっては順番どおりでなくても問題がなく、理想的な見出しの数もないとされています。
- キーワードの詰め込み(逆効果): 同じ言葉を不自然に繰り返すことは、評価を上げるどころかスパムに関するポリシー(外部サイト・新しいタブで開きます)の「キーワードの乱用」にあたります。
- メタキーワード: ページの裏側(読者には見えない部分)に書いておくキーワード用の設定は、Google検索では使われていません。
一方、図の左側は、有用なコンテンツのガイドやSEOスターターガイドで、力を入れるよう勧められているものです。検索した人の疑問に答える中身、自分の経験や独自の情報、内容が分かるタイトルと説明文、リンク先が分かる内部リンクの4つです。文字数は「答えるべきことを答えた結果」として決まるもので、目標にするものではありません。3,000字で答えきれるテーマを6,000字に引き延ばすと、読者は答えにたどり着くまでに疲れてしまいます。
なお、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)もSEOの話題でよく出てきますが、同じSEOスターターガイドは、E-E-A-Tをランキング要因と考えるのは誤りだと説明しています。E-E-A-Tは、検索した人に信頼される記事の性質をまとめた考え方です。記事の中で「誰が、どんな経験をもとに書いたか」を示すことは、読者の信頼につながるので意味があります。
書く前に決める3つのこと
書き始める前に、狙うキーワード、検索した人の疑問、読み終えたあとにしてほしい行動の3つを決めます。この3つが決まらないまま書き始めると、話があちこちに広がり、誰の疑問にも答えきれない記事になります。
- 狙うキーワードを1つ決める: 1記事で狙うのは、中心となる言葉1つです。「外壁塗装」のように広すぎる言葉ではなく、「外壁塗装 時期」のように、疑問がはっきりした言葉を選びます。キーワードの探し方は個人事業主のSEO対策で詳しく解説しています。
- 検索した人の疑問を書き出す: 実際にそのキーワードで検索し、上位10件のタイトルと見出しを見ます。多くの記事に共通して出てくる問いが、検索した人の中心の疑問です。「外壁塗装 時期」なら、「何年ごとに塗り替えるか」「どの季節がよいか」「劣化のサインは何か」が並ぶはずです。
- 読み終えたあとの行動を決める: 読者に最後にしてほしいことを1つ決めます。「自宅の外壁を自分で点検してみる」「無料の現地調査を申し込む」などです。これが決まると、記事の最後に何を置くかも決まります。
2つめの「上位の記事を見る」は、真似をするためではありません。検索した人が何を知りたがっているかを確かめるためです。上位の記事にすでにある答えをなぞるだけでは、読者にとって新しい価値がありません。上位の記事に共通している問いには必ず答えたうえで、自分にしか書けない情報、たとえば地域の気候に合わせた塗装時期の判断や、実際の施工で見てきた劣化の写真などを足していきます。
検索した人の目的は、大きく「知りたい」「やり方を知りたい・何かをしたい」「特定のサイトに行きたい」「買いたい・申し込みたい」の4つに分けて考えるとつかみやすくなります。「外壁塗装 時期」は知りたい、「外壁塗装 見積もり」は申し込みたいに近い検索です。目的が違えば、記事に置くべき情報も、最後に案内する行動も変わります。この4つの分類の根拠や、検索結果の1ページ目から目的を読み取る具体的な手順は、検索意図とはで実例とあわせて解説しています。
キーワードと疑問を調べるときは、無料で使える次の道具が役立ちます。
- Googleの検索結果そのもの: 上位の記事のほか、「他の人はこちらも質問」や、検索結果の下に出る関連する検索に、検索した人の疑問が並びます。
- Search Console: 自分のサイトが、すでにどんな言葉で検索結果に表示されているかを確認できます。自分のサイトであることを確認すれば、無料で使えます。
- Googleキーワードプランナー: キーワードのおおよその検索回数を調べられます。ツール自体は無料ですが、使うにはGoogle広告のアカウントを作り、支払い情報を登録する必要があります。設定の途中で作った広告が配信されて費用がかからないよう、注意しましょう。
疑問を書き出すときは、検索した言葉にそのまま表れている疑問と、その奥にある疑問を分けて考えると、記事に厚みが出ます。「外壁塗装 時期」と検索した人の表の疑問は「いつ塗り替えるか」ですが、その奥には「費用はいくらかかるのか」「悪い業者に当たらないか」「工事中は家にいられるのか」といった不安があります。表の疑問には記事の前半ではっきり答え、奥の疑問には後半で触れるか、関連する記事へのリンクで案内します。上位の記事が表の疑問にしか答えていないなら、奥の疑問に先回りして答えることが、そのまま上位の記事との差になります。
SEOライティングのやり方|記事ができるまでの手順
準備ができたら、次の順番で記事を書き上げます。慣れないうちは、この順番を崩さないほうが、途中で書き直す手間が減ります。
- 見出しを先に並べる: 書き出した疑問を、読者が知りたい順に並べ、それぞれを記事の大きな見出し(H2)にします。いちばん知りたいこと(「何年ごとに塗り替えるか」)を前に置きます。
- タイトルと説明文を決める: 見出しがそろった段階で、記事全体が何に答えるかを1行で言い表し、タイトルにします。検索結果に出る説明文(メタディスクリプション)も、ここで書いておきます。
- 導入文を書く: 記事の冒頭で、疑問への結論と、この記事で分かることを先に伝えます。
- 本文を見出しごとに書く: 各見出しの最初の1〜2文で、その見出しの問いに答えます。続けて理由、具体例、根拠を書きます。
- 表・箇条書き・画像を足す: 比べる情報は表に、並列の情報は箇条書きにします。図や写真には、内容が分かる説明(alt)をつけます。
- 関連する記事へのリンクを入れる: 読者が次に知りたくなりそうな自分の記事へ、内容が分かる言葉でリンクします。
- 公開前に読み直す: 事実や数字の裏づけ、誤字、言い回しの重複を確認し、声に出して読んで引っかかる箇所を直します。
7つめの読み直しの観点は、AI文章チェックのやり方のチェックリストがそのまま使えます。AIで下書きした場合に限らず、自分で書いた記事の確認にも役立ちます。公開したあとの手直しについては、このあとの「公開後の書き直しで順位を上げる」で説明します。
検索した人は、タイトル・冒頭・見出し・本文の順に目を通す
書き方のコツを部分ごとに見る前に、検索した人がページのどこを、どの順番で見るかを押さえておきます。下の図のとおり、読者はまず検索結果でタイトルと説明文を見て、開いたら冒頭の数行(導入文)を読み、見出しを拾い読みし、気になったところだけ本文をじっくり読みます。
この順番のどこかで「答えがなさそうだ」と思われると、読者は検索結果に戻ってしまい、その先の本文は読まれません。だからこそ、SEOライティングでは、本文の書き込みと同じくらい、手前にあるタイトル・導入文・見出しに力を入れます。次の章では、この順番に沿って、それぞれの書き方を例文で見ていきます。
パーツ別の書き方とコツ|悪い例と良い例で比べる
ここからは、塗装会社のブログで「外壁塗装 時期」を狙う記事を例に、各パーツの書き方を比べます。どの例も考え方を示すためのもので、そのまま使う文面ではありません。自分のテーマに置き換えて読んでください。
タイトルは「何が分かるか」を具体的に書く
タイトルは、検索結果で読者が最初に目にする部分です。Googleはタイトルリンクのガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)で、ページの内容を具体的かつ簡潔に表すこと、キーワードを詰め込まないこと、どのページにも同じような定型文を繰り返さないことを勧めています。
| タイトルの例 | |
|---|---|
| 悪い例 | 外壁塗装について|〇〇塗装店ブログ |
| 悪い例 | 外壁塗装 時期 外壁塗装 おすすめ 外壁塗装 費用 |
| 良い例 | 外壁塗装の時期は何年ごと?塗り替えのサインとおすすめの季節 |
1つめの悪い例は、何が分かる記事なのかが伝わりません。2つめはキーワードを並べただけで、読者にも検索エンジンにも不自然です。良い例は、検索した人の疑問(何年ごとか)をそのまま言葉にし、記事で分かること(サインと季節)を添えています。狙うキーワードはタイトルの前のほうに置くと、検索結果で目に入りやすくなります。
タイトルの長さについて、Googleは文字数の上限を示していません。ただし、長いタイトルは検索結果で途中から省略されることがあるので、いちばん伝えたい内容は前半に入れておきます。また、Googleはページの裏側に書くタイトル(titleタグ)だけでなく、ページに表示されている見出しなども使って、検索結果のタイトルを決めることがあります。記事の上に表示されるタイトルと、titleタグの内容をそろえておくと、意図しない書き換えを防ぎやすくなります。WordPressなどのブログサービスでは、記事のタイトル欄に入れた言葉が、ふつうはそのままtitleタグにも使われます。
業種別の悪い例と良い例や、検索結果でタイトルが書き換えられたときの直し方は、SEOタイトルの付け方で詳しく紹介しています。
説明文はページごとに、内容の要点を書く
説明文(メタディスクリプション)は、検索結果でタイトルの下に表示される2〜3行の文章です。スニペットのガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)によると、検索結果の説明文は主にページの本文から自動で作られ、ページの内容をより正確に表している場合に、書いた説明文が使われます。長さの制限もないとされていますが、表示しきれない部分は省略されます。
| 説明文の例 | |
|---|---|
| 悪い例 | 〇〇塗装店のブログです。外壁塗装に関する情報をお届けします。 |
| 良い例 | 外壁塗装の塗り替え時期の目安と、自分で確かめられる劣化のサイン5つ、工事に向いた季節を、地元で施工してきた塗装店が写真つきで解説します。 |
悪い例は、どの記事にも使える文章で、この記事を開く理由になりません。Googleも、全ページで同じ説明文を使うことは避けるよう勧めています。良い例は、記事で分かることを具体的に挙げ、誰が書いたかも伝えています。説明文は順位を直接上げるものではありませんが、検索結果でクリックされるかどうかを左右します。Googleが説明文を書き換える仕組みや、ページの種類別の例文はメタディスクリプションとはで詳しく解説しています。
導入文は、最初の数行で結論を言い切る
導入文は、ページを開いた読者が「この記事で合っている」と判断する場所です。前置きが長いと、読者は答えを探して画面を下に流し、見つからなければ戻ってしまいます。
悪い例
外壁塗装は、住まいを長持ちさせるためにとても大切です。しかし、いつ塗り替えればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、外壁塗装の時期について詳しく解説していきたいと思います。
良い例
外壁塗装の塗り替えは、使われている塗料によって目安の年数が変わります。ただし年数より確実なのは、手で触ると白い粉がつく、ひび割れがある、といった劣化のサインです。この記事では、塗料ごとの目安年数、自分で確かめられる5つのサイン、工事に向いた季節を順に解説します。
悪い例は3文を使っても、答えが1つも出てきません。良い例は、最初の1文で結論を出し、続けて「年数より確実な判断方法」という読者に役立つ情報を足し、最後にこの記事で分かることを伝えています。導入文で、記事の要点と、書き手が誰かを短く伝えておくと、読者は安心して読み進められます。
見出しは、それだけ読んでも答えが追えるように書く
多くの読者は、本文を読む前に見出しだけを拾い読みして、記事の全体像をつかみます。見出しが「概要」「ポイント」「まとめ」のような言葉だけだと、拾い読みしても何も分かりません。
| 見出しの例 | |
|---|---|
| 悪い例 | 外壁塗装の時期とは/ポイント/注意点/まとめ |
| 良い例 | 塗り替えの目安は塗料で変わる/触ると白い粉がつくのは劣化のサイン/工事に向いているのは春と秋/梅雨と真冬に工事をするときの注意点 |
良い例は、見出しそのものが答えになっています。目次を見ただけで、記事の結論の大部分が伝わります。前の章で見たとおり、Googleは見出しの数や順序を評価に使っていませんが、見出しは読者が記事の中で迷わないための道しるべです。大きな話題をH2、その中の小さな話題をH3にし、内容のまとまりと見出しの階層をそろえておくと、読み上げソフトを使う人にも伝わりやすくなります。
本文は、結論から書いて理由と例で支える
本文は、見出しごとに「結論→理由→具体例→もう一度結論」の順で書くと、読者が迷いません。この書き方は、頭文字をとってPREP法とも呼ばれます。
悪い例
塗料にはいろいろな種類があり、それぞれに特徴があります。価格も違えば、耐久性も違います。どれを選ぶかによって、次の塗り替えまでの期間も変わってきます。
良い例
次の塗り替えまでの期間は、前回使った塗料でおおよそ決まります。塗料の種類によって、紫外線や雨に耐えられる年数が違うためです。たとえば当店で施工したお宅では、価格をおさえた塗料を選んだ場合、より耐久性の高い塗料を選んだお宅よりも早く、色あせが目立ち始める傾向がありました。まずは前回の見積書で塗料の種類を確認し、その塗料の目安年数と、いまの外壁の状態をあわせて判断しましょう。
悪い例は正しいことを言っていますが、読者の「で、うちはいつ?」という疑問に答えていません。良い例は、最初の1文で答えを出し、理由を述べ、自社で見てきた具体例を挙げ、最後に読者が次にすることを示しています。具体例には、自分の店の施工経験のように、ほかの記事にはない情報を入れると、記事の価値が上がります。
本文を読みやすくするために、次の点も意識します。
- 一文を短くする: 1つの文で伝えることは1つにします。読点(、)が3つを超えたら、文を分けられないか見直します。
- 言葉をそろえる: 同じものを「塗料」「ペンキ」「塗装材」と言い換えると、読者は別のものかと迷います。記事の中では呼び方を1つに決めます。
- 専門用語には説明を添える: 「チョーキング(手で触ると白い粉がつく現象)」のように、初めて出てくる専門用語は言い換えを添えます。
キーワードは、自然な文章の中で使う
狙うキーワードは、タイトル、導入文、いくつかの見出しに自然な形で入っていれば十分です。何回入れるかを数える必要はありません。SEOスターターガイドでも、同じ言葉を繰り返すより、言葉にバリエーションを持たせた自然な書き方が勧められています。
| 本文の例 | |
|---|---|
| 悪い例 | 外壁塗装の時期を知りたい方へ、外壁塗装の時期について、外壁塗装の時期の専門家が解説します。 |
| 良い例 | 塗り替えの時期を知りたい方へ、地元で外壁の施工を続けてきた塗装店が、目安の年数と判断のしかたを解説します。 |
「共起語(そのキーワードと一緒によく使われる言葉)を入れるべき」という説明もよく見かけます。しかし、Googleの公式ドキュメントに、共起語を一定数入れると評価が上がるという記述はありません。検索した人の疑問にきちんと答えていれば、関係する言葉は自然と文章に出てきます。共起語を調べるツールは、書き漏らした論点がないかを確かめる手がかり程度に使い、言葉を数えて足すことはしなくて大丈夫です。
検索した人が使う言葉と、記事の中の言葉がずれていないかは確認しておきましょう。たとえば読者が「塗り替え」と検索しているのに、記事が「再塗装」という言葉だけで書かれていると、読者は自分の疑問の答えだと気づきにくくなります。
表・箇条書き・画像で、比べやすく見やすくする
文章で長く説明するより、表や箇条書きのほうが伝わる情報があります。
- 表にするとよい情報: 塗料ごとの目安年数と価格帯のように、複数の項目を同じ観点で比べる情報
- 箇条書きにするとよい情報: 劣化のサインのように、並列で順番に意味のない情報
- 番号つきの箇条書きにするとよい情報: 点検のしかたのように、順番どおりに進める手順
写真や図を入れるときは、画像の代わりに読み上げられる説明(alt属性)をつけます。SEOスターターガイドでは、altは画像とコンテンツの関係を簡潔に説明するものとされています。「画像1」ではなく「外壁を手でこすると白い粉がつく、チョーキングの様子」のように、何が写っているかを書きます。写真の種類ごとの良い例と悪い例や、空にしてよい画像の見分け方はalt属性とはで詳しく解説しています。
内部リンクは、リンク先が分かる言葉でつなぐ
内部リンクとは、自分のサイトの別の記事へのリンクです。読者が次に知りたくなる記事へ案内すると、サイトの中を回遊してもらえます。リンクの文字(アンカーテキスト)は、「こちら」ではなく、リンク先の内容が分かる言葉にします。
| 内部リンクの例 | |
|---|---|
| 悪い例 | 費用について詳しくは、こちらをご覧ください。 |
| 良い例 | 費用の内訳は、外壁塗装の費用相場と見積書の見方で詳しく解説しています。 |
SEOスターターガイドでも、適切なアンカーテキストがあれば、ユーザーと検索エンジンはリンク先にアクセスする前にその内容を把握できると説明されています。サイト全体のつなぎ方や、今のリンクを見直す手順は内部リンクとはでまとめています。
やってはいけない書き方
ここまでのコツと反対に、検索での評価を落としかねない書き方があります。Googleのスパムに関するポリシーや、有用なコンテンツのガイドで、はっきり避けるよう書かれているものです。
- キーワードを不自然に詰め込む: 同じ言葉を不自然に繰り返す、地域名を意味なく並べるといった書き方は、スパムポリシーの「キーワードの乱用」にあたります。
- ほかのサイトの文章を写す、言い換えるだけ: 他サイトの内容を、独自の価値を加えずに転載したり、言葉を置き換えて載せたりすることは、スパムポリシーの「スクレイピング」にあたります。上位の記事を要約しただけの記事も、読者にとって新しい価値がありません。
- 中身の薄い記事を大量に作る: 読者の役に立つことより検索順位を目的に、AIなどで価値を加えないまま大量の記事を作ることは、「大量生成されたコンテンツの不正使用」にあたります。
- 内容を変えずに日付だけ新しくする: 有用なコンテンツのガイドは、実質的な変更をしていないのにページの日付を変えることを、検索エンジン向けのコンテンツの特徴として挙げています。
どれも、検索した人の役に立つことより、検索順位を操作することを目的にした書き方です。「この書き方は、読者のためになっているか」と自分に問いかければ、たいていは避けられます。
公開後の書き直しで順位を上げる
SEOライティングは、公開したら終わりではありません。検索での結果を見て書き直す(リライトする)ことで、記事は育っていきます。結果を見るには、Googleの無料ツールであるSearch Consoleの検索パフォーマンスレポート(外部サイト・新しいタブで開きます)を使います。記事ごとに、検索結果に表示された回数(インプレッション数)、クリック数、クリック率(CTR)、平均掲載順位を確認できます。
数字の組み合わせを見ると、どこを書き直せばよいかの見当がつきます。
| 見えている状態 | 考えられる原因 | 書き直す場所 |
|---|---|---|
| インプレッション数はあるが、クリック率が低い | 検索結果で開く理由が伝わっていない | タイトルと説明文 |
| 掲載順位が11〜20位あたりで止まっている | 上位の記事に比べて、答えが足りない・浅い | 見出しの追加、本文の具体例と根拠 |
| 狙っていない言葉で表示されている | 記事の主題が読者の疑問とずれている | 導入文と見出しを、実際の検索語に合わせる |
| インプレッション数がほとんどない | 検索結果に出ていない、または需要のないテーマ | 書き直しより先に原因の切り分け |
最後の行のように、そもそも表示されていない場合は、書き方以外に原因があることが多いです。検索結果に出るまでの原因の切り分けは、ブログで集客できない原因と直し方で、発見・表示・クリック・回遊の4つの層に分けて解説しています。
書き直しの効果は、すぐには出ません。順位やクリック率の変化を判断するには、少なくとも数週間はデータがたまるのを待ちましょう。そのうえで、書き直す前と後の数字を比べて、次の書き直しに活かします。
どの記事から、いつ書き直すか、効果をどう確かめるかは、SEOリライトのやり方で手順を詳しく解説しています。新しい記事を書く時間と、書き直す時間の配分に迷ったら、ブログの更新頻度の決め方も参考にしてください。
AIを使ったSEOライティングで、人が担うこと
AIを使えば、見出しの案や下書きは短時間で作れます。GoogleもAI生成コンテンツに関するガイダンス(外部サイト・新しいタブで開きます)で、評価の対象は作り方ではなく内容であり、問題になるのは検索順位の操作を主な目的としてAIなどの自動化で記事を作ることだと説明しています。AIに任せやすい作業と、人が担うべき作業を分けておくと、SEOライティングの手間を大きく減らせます。
| 作業 | AIに任せやすいか | 人が担うこと |
|---|---|---|
| 見出しの案、下書き | 任せやすい | 検索した人の疑問に答えているかの確認 |
| 言い回しの整え、誤字の確認 | 任せやすい | 最終的な読み直し |
| 事実や数字、料金 | 任せきれない | 公式の情報との照合 |
| 自分の経験、施工事例、写真 | 任せられない | 自分の言葉で書き足す |
| 公開するかどうかの判断 | 任せられない | 内容に責任を持って決める |
AIで下書きを作る進め方は、AIブログ作成の始め方で、準備から公開までの手順として解説しています。
ブログを本業の合間に続けるなら、キーワード選びから下書き、公開前の確認までを仕組みにする方法もあります。つむぎは、Googleの検索データをもとに狙うキーワードを提案し、選んだキーワードで記事の下書きを作ります。できあがった記事は品質チェックを通り、指摘のうち直すべき点が残っている間は承認できません。勝手に公開することはなく、内容を読んで承認するかどうかはあなたが決めます。公開済みの記事についても、検索順位が下がってきた記事や伸び悩んでいる記事をリライトの候補として示し、書き直し案を作れます。
無料プランでは、契約しなくても初回に付与される8クレジットで記事作成を試せます(標準的な記事1本で約4クレジット)。月額のプランは料金プランで確認できます。
AI検索の時代も、書き方の基本は変わらない
Googleの検索結果には、AIが答えをまとめる「AIによる概要」も表示されるようになりました。これに合わせて特別な書き方が必要なのでは、と心配する方もいます。GoogleはAI機能とウェブサイトに関するガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)で、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないと説明しています。これまでどおり、検索した人の疑問に答える中身を、読み取りやすい文章で書くことが基本です。
あわせて、記事の信頼を支える情報も整えておきましょう。
- 誰が書いたかを示す: 書き手の名前と、その分野での経験(例: 地元で20年塗装をしてきた職人)を記事の最初か最後に書きます。Googleも有用なコンテンツのガイドで、誰が作ったかが読者に分かるようにすることを勧めています。書き手の経歴を紹介するページを用意して、記事からリンクしておくとさらによいでしょう。
- 公開日と更新日を示す: 料金や制度のように変わる情報を扱う記事は、いつの情報かが分かるようにします。内容を見直したときだけ更新日を変え、中身を変えずに日付だけ新しくすることはしません。
SEOライティングを身につける練習のしかた
SEOライティングは、本を読むだけではなかなか身につきません。書いて、検索での結果を見て、直すことを繰り返すうちに、自分の中に判断の基準ができていきます。本業の合間でも続けやすい練習を3つ紹介します。
- 上位の記事の見出しを書き写して比べる: 狙いたいキーワードで検索し、上位3記事の見出しだけを書き出して並べます。3記事に共通する見出しは、検索した人が必ず知りたいことです。1記事にしかない見出しは、その記事ならではの工夫です。これを続けると、見出しを並べた段階で記事の良し悪しが見えるようになります。
- 本文を書く前に、見出しとタイトルだけで人に見せる: 家族や同僚に、タイトルと見出しの一覧だけを見せて「この記事を読みたいか」「何が分かりそうか」を聞きます。伝わらなければ、本文を書く前に見出しを直します。本文を書いてから構成を直すより、ずっと手間が少なく済みます。
- 書き直した記録を残す: 記事を書き直したら、いつ、どこを、なぜ直したかと、その前後のクリック率や掲載順位をメモしておきます。数か月たつと「タイトルを具体的にすると、この程度クリック率が変わる」といった、自分のサイトでの手ごたえが分かってきます。
学ぶ材料としては、この記事でも何度も引用したGoogleのSEOスターターガイド(外部サイト・新しいタブで開きます)が、無料で読める一次情報としていちばん確かです。SEOに関する民間の検定や講座もありますが、SEOライティングを仕事にするのに資格は必須ではありません。自分のブログで書いて、直して、結果を見る経験のほうが、確実に力になります。
公開前に使えるチェックリスト
最後に、この記事の内容を公開前の確認用にまとめます。記事を書き終えたら、上から順に確かめてください。
- 狙うキーワードを1つに決め、検索した人の中心の疑問を書き出した
- 上位の記事に共通する問いに答え、自分にしか書けない情報を足した
- タイトルで、記事で何が分かるかを具体的に伝えている
- 説明文を、この記事だけの内容で書いている
- 導入文の最初の数行で、疑問への結論を伝えている
- 見出しだけを読んでも、記事の答えが追える
- 各見出しの最初の1〜2文で、その見出しの問いに答えている
- キーワードを不自然に繰り返していない
- 事実・数字・料金を、公式の情報で確かめた
- 画像に、内容が分かる説明(alt)をつけた
- 内部リンクの文字を、リンク先の内容が分かる言葉にした
- 声に出して読み、引っかかる箇所を直した
よくある質問
- SEOライティングに文字数の目安はありますか?
- ありません。Googleは、上位に表示させる目的でコンテンツの長さだけを調節しても意味がなく、最小・最大の文字数も存在しないと説明しています。検索した人の疑問に答えきるのに必要な分量が、その記事の適切な長さです。上位の記事が長いのは、多くの疑問に答えた結果であって、長さが評価されたからではありません。
- キーワードは本文に何回入れればよいですか?
- 回数の決まりはありません。タイトル、導入文、いくつかの見出しに自然な形で入っていれば十分です。同じ言葉を不自然に繰り返すと、Googleのスパムポリシーの「キーワードの乱用」にあたるおそれがあります。読者が使う言葉と、記事の言葉がずれていないかのほうが大切です。
- SEOライティングとWebライティングの違いは何ですか?
- Webライティングは、Webで読みやすい文章を書くこと全般を指す広い呼び方です。SEOライティングはその一部で、検索した人の疑問に答え、検索からの訪問を増やすことを目的にした書き方です。読者が検索結果から来るという前提で、タイトル・導入文・見出しの書き方に特に力を入れる点が特徴です。
- 初心者でもSEOライティングはできますか?
- できます。文章のうまさより、書く前に「誰の、どんな疑問に答える記事か」を決めることのほうが大切だからです。この記事の手順どおりに、キーワードを1つ決め、検索結果の上位を見て疑問を書き出し、見出しを先に並べてから書くと、初めてでも迷わずに書けます。
- AIで書いた記事でもSEOで評価されますか?
- AIを使ったこと自体で不利になることはありません。Googleは作り方ではなく内容を評価するとしており、評価されるかどうかは内容しだいです。問題になるのは、検索順位を操作することを主な目的にAIで記事を作ることです。AIの下書きに、事実の確認と自分の経験や事例を足し、読者の疑問に答えているかを人が確かめてから公開しましょう。
- 記事を公開してから順位がつくまで、どのくらいかかりますか?
- 決まった期間はありません。サイトの状態やテーマの競合の多さによって大きく変わります。まずはSearch Consoleで、記事が検索結果に表示されているか(インプレッション数)を確認しましょう。表示されていれば、順位やクリック率の変化を数週間単位で見て、必要に応じて書き直します。
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