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WordPress×AIでできること|サイト構築から記事作成まで

WordPressでAIを使うと、サイト構築・デザイン・コーディング・記事作成・運用の5領域で活用できます。AIサイトビルダーでの作り方や記事の下書き作成でできること、AIが間違えやすい注意点、自分に合う使い方の選び方を、実在ツールの例と出典つきで整理した実践ガイドです。

目次(29)

「WordPressでAIを使う」と一口に言っても、実際にできることは一つではありません。作りたいサイトを文章で説明すればページを生成してくれるものから、テーマやプラグインのコードをAIに書かせる使い方、そして記事やコンテンツの下書きをAIに任せる使い方まで、目的によって向き不向きが大きく変わります。

WordPressは全Webサイトの約40%(コンテンツ管理システムが判明しているサイトでは約58%)で使われており(W3Techs(外部サイト・新しいタブで開きます) 2026年10月時点)、AIの進化はこの巨大な基盤の上で、サイト構築から記事作成・運用まで一気に広がっています。だからこそ、どこにAIを使い、どこで人が手を入れるのかを整理しておくと、遠回りをせずに済みます。

この記事の立場はシンプルです。AIに丸投げするのではなく、AIが下書きやたたき台を速く作り、最後は人が読んで公開を判断します。その前提で、WordPress×AIの全体像、具体的な使い方、つまずきやすい注意点、そして自分に合う選び方までを順に見ていきます。サイトを作りたい方、記事を増やしたい方、コードを書きたい方で読むべき場所が変わるので、まずは全体の地図から確認してください。

なお、「AIですごいサイトが一瞬で完成する」といった誇張は、この記事では扱いません。AIは確かに作業を速くしますが、得意なことと苦手なことがはっきり分かれています。たとえばサイトの骨組みは数分で生成できても、載せる情報が正しいかはAIには分かりません。期待しすぎて失敗するのも、警戒しすぎて使わないのも、どちらももったいないので、実際にできることの範囲を一つずつ具体的に見ていきましょう。

WordPress×AIでできること ― 5つの使い方を1枚で整理

WordPressでAIが使えるのは、サイト構築・デザイン・コーディング・記事作成・運用自動化の5領域です。それぞれ「AIが得意なこと」と「人が確認すべきこと」が異なるため、まずは1枚の地図で全体像をつかんでおくと、自分の目的に合う領域から読み進められます。

WordPressでAIを活用できる5つの領域の全体像

サイト構築(AIサイトビルダー)

作りたいサイトの内容を文章で説明すると、AIがページ・レイアウト・画像・文章をまとめて生成し、コードを書かずに公開まで進められる領域です。代表例がWordPress.com の AI Website Builder(外部サイト・新しいタブで開きます)で、ほかにもWordPress向けのAIサイトビルダーが複数あり、選択肢になります。骨組みを数分で用意するのはAIが得意ですが、細かいレイアウト調整やブランドに合わせた文言は人の手が要ります。

デザイン・テーマ

配色やセクション構成、見出しのトーンといったデザイン面の案出しにAIを使う領域です。AIは候補を幅広く出すのが得意な一方、実際にテーマへ反映する段階では、後述するブロックテーマとクラシックテーマの違いなど、WordPress特有の作法を人が見極める必要があります。デザインの方向性を素早く試作するところまでがAIの出番だと考えると扱いやすくなります。「このサイトに合う配色を3案出して」「トップページのセクション構成を提案して」といった使い方なら、AIはたたき台を素早くくれます。ただし、それを実際のテーマで実現できるか、既存のデザインと破綻しないかは、別の問題として確認が要ります。

コーディング・プラグイン

テーマのカスタマイズやプラグインのコードをAIに書かせる領域です。制作者の実務報告では、2026年時点でWordPress制作に使われているAIツールとして Claude、Claude Code、Cursor の3つが挙げられています(宮崎真一氏の実務ガイド(外部サイト・新しいタブで開きます))。いずれも制作の現場で実際に選ばれているツールで、どれを使うにせよ生成結果を人が確かめる前提は変わりません。コードは書けても、動作環境に合うかどうかの判断は人が担います。この領域は、ある程度コードを読み書きできる人向けの使い方です。コードがまったく分からない状態でAIにプラグインを書かせると、生成されたコードが正しいか判断できず、不具合が起きたときに対処できなくなるため、まずは詳しい人に見てもらえる体制を整えてから使うのが安全です。

記事・コンテンツ生成

WordPressに載せる記事やコンテンツの下書きをAIに作らせる領域で、この記事がもっとも深く扱うテーマです。人がアウトラインと調査で方向付けをし、AIが下書きを作り、人が読んで公開を判断する流れが現実的です。量を出すこと自体はAIが速い一方、事実確認や固有名詞のチェック、読者に合うトーンの最終判断は人の仕事になります。検索から集客したいサイトほど、この領域の使い方が成果に直結します。

運用の自動化

内部リンクの候補出しや記事の整理、公開の段取りといった運用作業の一部をAIに任せる領域です。繰り返しの多い作業ほどAIの支援が効きますが、何を公開し何を見送るかという判断は人が握ったままにしておくのが安全です。運用を自動化するほど、最後の確認を省かない設計が効いてきます。たとえば、既存記事のうちどれを書き直すべきか、どのキーワードを次に狙うべきかといった「次にやること」の提案はAIが得意です。一方で、その提案を実行に移すかどうかは、サイトの方針を知る人が判断する領域として残しておくとよいでしょう。

5領域を見比べると、AIの出番は「候補を出す・たたき台を作る」段階に、人の出番は「正しさを確かめる・公開を決める」段階に寄ります。この線引きはどの領域でも変わりません。次の早見表で、自分の状況にいちばん近い入口を選んでください。

どこから読むか ― 目的別の読み分け早見表

同じ「WordPress AI」でも、サイトをこれから作る方と、すでにあるサイトで記事を増やしたい方では、読むべき場所が変わります。この記事は全体像から選び方まで通して読めるように並べていますが、急いでいる方のために、自分の状況に近い行から該当セクションや関連記事へ直接進める早見表を用意しました。

当てはまる状況次に読むセクション・アクション
これからホームページを作りたい。コードは書きたくない「AIサイトビルダーでホームページを作る」を読み、作りたい内容を文章で整理する
すでにWordPressがあり、記事・コンテンツを増やしたい「AIで記事・コンテンツを作る」を読む。進め方はAIブログ作成の始め方も参考になる
記事の自動生成をもっと本格的に運用したいWordPressのAI自動生成|料金と自動化範囲で、自動化できる範囲を確認する
テーマやプラグインをAIで触りたい「AIがWordPressで間違えやすい点」を先に読み、確認すべき点を押さえる
どの使い方が自分向きか決めかねている「自分に合うのはどれ?」の比較表で用途ごとの違いを見比べる
AIに任せて大丈夫か不安がある「AIがWordPressで間違えやすい点」と「よくある質問」で、人が確認する前提を確認する

どの行から入っても、最後は「自分に合う使い方の選び方」に合流するように並べています。急いでいなければ、全体像をつかむために上から順に読むのが遠回りになりません。

AIサイトビルダーでホームページを作る ― コード不要でどこまでできるか

AIサイトビルダーは、作りたいサイトを文章で説明すると、ページや画像を自動生成してコード不要で公開できる仕組みです。まず全体の骨組みを用意し、そこから細部を詰めていく使い方が現実的で、「ゼロから作る負担を減らす道具」として捉えるとわかりやすくなります。

代表例のWordPress.com の AI Website Builder は、作りたいサイトのアイデアを文章(プロンプト)で入力すると、その内容に沿ってページ・レイアウト・画像・文章を生成し、仕上がりを確認してワンクリックで公開できると案内しています。ホスティングの設定もあらかじめ整っており、コードは不要だと説明されています。WordPress.com はWordPressと同じソフトウェア上で動いており、WordPress本体で作るサイトと地続きである点も押さえておくとよいでしょう。生成した後も、AIに指示して手を加え続けることも、自分で細かく作り込むことも選べる、という作りになっています。

AIサイトビルダーにはいくつかの選択肢があり、WordPress向けのAIサイトビルダーを掲げるサービスも複数登場しています。どれを選ぶにせよ、基本的な仕組みは「作りたいものを言葉で伝える→AIが土台を作る→人が仕上げる」で共通しています。細かな機能や対応範囲はサービスごとに異なるため、実際に試して自分の作りたいサイトに合うかを確かめるのが確実です。

AIサイトビルダーでできること

できることは、おおまかに次のとおりです。

  • 作りたいサイトの目的や業種を文章で伝えると、ページ構成の案を自動で用意します
  • 見出しや本文のたたき台、セクションごとの文章案を生成します
  • テーマやレイアウト、画像の候補をまとめて提示します
  • 設定の多くが自動で整った状態で、公開まで進められます

手を動かす前の「とりあえず形にする」部分を一気に短縮できるのが最大の利点です。サイトの方向性が頭の中にある方なら、数分で叩き台が立ち上がります。従来は、テーマ選び、デザイン調整、文章の執筆、画像の用意といった工程を一つずつ進める必要がありました。AIサイトビルダーは、この最初のハードルを下げ、空白のページを前に手が止まる状況を減らしてくれます。

使い方のコツは、最初のプロンプトをできるだけ具体的に書くことです。業種、サイトの目的、来てほしい人、載せたいページの種類まで伝えると、生成される骨組みが自分のイメージに近づきます。逆に「かっこいいサイトを作って」のような曖昧な指示では、一般的で当たり障りのない仕上がりになりやすく、結局あとから大きく直すことになります。

AIサイトビルダーで人の手が要ること

一方で、自動生成だけでは仕上がらない部分もあります。

  • ブランドや商品に合わせた細かい文言・トーンの調整
  • 独自のレイアウト要件や、他ツールとの連携など固有の要件
  • 掲載する情報が正しいか(価格・連絡先・固有名詞)の確認
  • 公開後に中身(記事やお知らせ)を継続して更新していく運用

つまりAIサイトビルダーは「立ち上げ」に強く、「育てる」段階では人の運用が中心になります。ホームページを作ったあとに記事やコンテンツを増やしていきたいなら、次の記事・コンテンツ生成の考え方が必要です。多くのサイトは、公開した瞬間がゴールではなく、そこからが始まりです。検索から人に見つけてもらうには、継続して役立つ記事を積み上げていく必要があり、その部分はAIサイトビルダーだけではまかなえません。立ち上げと運用は別の作業だと切り分けておくと、ツール選びで迷いにくくなります。なお、サイト全体をAIで自動生成するツールの比較に関心があれば、Webサイト自動生成ツールの記事も参考になります。

料金の条件は提供元ごとに違います。たとえばWordPress.comのAIサイトビルダーは、有料プランに登録して使う前提です。使う前に各サービスの公式ページで最新の条件を確認してください。

AIで記事・コンテンツを作る ― 下書きはAI、公開判断は人

AIで記事を作る現実的な方法は、人が構成と調査を用意し、AIが下書きを作り、人が読んで公開を判断する流れです。この順番を守ると、AIの速さを生かしながら、内容の質と信頼性を落とさずに記事を増やしていけます。

記事づくりでやってしまいがちなのが、テーマだけ渡して「あとはよろしく」とAIに丸投げすることです。これだと方向性が定まらず、当たり障りのない文章や、事実関係が怪しい記述が混ざりやすくなります。初心者ガイドを公開するWPBeginnerも、経験則として「AIツールを使用する前に、コンテンツの簡単なアウトラインを作成し、いくつかの調査を行うのが最善です」と述べています(WPBeginner(外部サイト・新しいタブで開きます))。人が先に方向性を決めておくほど、AIはその枠の中で速く的確に書いてくれます。

この考え方は、検索からの集客を狙う記事でとくに重要になります。検索でもAI検索でも、読者の疑問に正面から答え、信頼できる情報源に基づいて書かれた記事が評価されやすいからです。AIに任せきりで作った記事は、どこかで見たような一般論の寄せ集めになりがちで、他サイトと差がつきません。人が「この読者のこの疑問に、この根拠で答える」と設計してからAIに書かせることで、はじめて独自性のある記事に仕上がります。

AI記事作成がうまくいく手順

実務で回しやすい手順は、次の流れです。

ステップ1 読者とゴールを決める

誰に向けた記事で、読み終えた人にどうなってほしいのかを先に言葉にします。ここが曖昧だと、以降の工程すべてがぶれます。たとえば「WordPress初心者が、AIで記事を作る手順を理解して、まず1本書いてみる」のように、読者とゴールをひとことで言い切れる状態にしておくと、AIに渡す指示もぶれにくくなります。

ステップ2 人がアウトラインと調査を用意する

見出しの骨格と、根拠になる情報・数字・固有名詞を人が集めておきます。AIに渡す前にこの土台を作るのが、仕上がりを左右する一番のポイントです。読者が実際に検索する疑問を洗い出し、それぞれにどの見出しで答えるかを決め、答えの裏づけになる一次情報を手元にそろえておきます。この工程を丁寧にやるほど、AIの下書きは手直しが少なくて済みます。

ステップ3 AIに下書きを作らせる

用意した枠組みに沿ってAIに本文を書かせます。業種や読者、使ってほしくない言葉まで前提を伝えられると、手直しの量が減ります。前提を省いて書かせると、どの業界でも通用するような一般論になりがちで、あとで自分の読者向けに書き直す手間が増えます。最初に前提を厚く渡すほど、仕上がりが自分のサイトに合ったものに近づき、結果的に時間を節約できます。

ステップ4 人が読んで確認する

事実関係、固有名詞、トーン、重複や不自然な言い回しを人がチェックします。ここは省けません。後述の注意点セクションで、何を見るべきかを具体的に挙げます。特に、AIが挙げた統計や引用は、必ず元の情報源まで遡って正しいかを確かめてください。もっともらしく書かれていても、出典が存在しない、あるいは数字が違う、ということがあります。この一手間を惜しむと、記事全体の信頼性が崩れます。

ステップ5 WordPressなどへ書き出して公開を判断する

確認を終えた記事をWordPressへ書き出し、公開するかどうかを最後に人が決めます。公開の主導権を人が握る設計にしておくと、AIを使っても安心して記事を増やせます。書き出した後も、WordPress側で見出しや画像、内部リンクを整えてから公開すれば、読者にとって読みやすい形に仕上がります。この一連の流れをテンプレート化しておくと、2本目以降は同じ手順を回すだけで、記事づくりのスピードが安定してきます。

AIに任せていい所、人が決める所

役割を分けると迷いません。下書きの生成、文章の言い換え、構成案の提示はAIが速く、量をこなせます。一方、事実の裏取り、固有名詞や数字の正しさ、読者に合う表現、そして「これを公開していいか」の最終判断は人の領域です。この境界をはっきりさせておくと、AIを使っても記事の信頼性が守られます。

とくに注意したいのが、AIは「それらしい文章」を作るのが得意なぶん、事実と異なる記述も自然な文体で混ぜてくることがある点です。統計の数字、製品名やサービス名、料金や日付といった、間違えると信頼を損なう情報ほど、人が一次情報に当たって確かめる必要があります。逆に、言い回しの調整や構成の並べ替えのような「正しさより読みやすさ」の作業は、AIに任せても大きな問題は起きにくい領域です。

WordPressへ書き出して公開する

下書きができたら、WordPressへ書き出して公開の準備に進みます。ここで意識したいのは、書き出し=公開ではないということです。書き出した段階ではまだ下書きや非公開の状態にしておき、WordPressの編集画面で見出しの体裁、画像の配置、内部リンクの貼り先などを整えてから、最後に自分の意思で公開します。この一手間を挟むだけで、AI由来の細かなミスを公開前に拾えます。

記事を継続して増やしていく場合は、1本ずつの質に加えて、サイト全体での重複や共食いにも気を配ると効果的です。似たテーマの記事を何本も作ると、どれも中途半端になりがちなので、1つのテーマは1本にまとめ、関連する記事どうしを内部リンクでつなぐ運用が、検索でも読者にとっても分かりやすくなります。

自動公開しない設計にする意味

AIで記事を量産できるようになると、つい「公開まで全部自動にしたい」と考えがちです。しかし、ここまで見てきたとおり、AIは事実を取り違えたり、WordPress特有の作法を外したりすることがあります。公開の一歩手前に必ず人のチェックを置く設計にしておけば、こうした誤りがそのまま読者の目に触れるのを防げます。速さと安心を両立させる鍵は、「作るのはAI、出すのは人」という線引きを崩さないことにあります。

全自動で公開した記事に誤りがあれば、気づいたときには多くの読者に届いた後かもしれません。とりわけ、医療・法律・お金のように、間違いが読者に実害を与えかねないテーマでは、人の承認を必須にする前提で運用するのが望ましいといえます。自動化で楽をしたい気持ちと、信頼を守りたい気持ちの折り合いをつけるのが、公開手前の人のチェックです。

実際、私たちのチームでもこの流れで複数サイトのSEO記事を運用しています。AIに下書きを任せても、公開前に人が読む工程だけは外していません。より深い自動生成の運用や、どこまでを自動化できるのかを知りたい方は、次の記事で範囲と考え方を確認してください。

AIがWordPressで間違えやすい点と、人が確認すべきこと

AIはWordPressで非推奨の書き方やテーマの混同、プラグインの競合を起こしやすく、公開前に人の確認が欠かせません。AIは優秀でも、あなたのサイトの事情までは知らないからです。ここでは代表的な4つのつまずきを、制作者向けの話を運用者にもわかる言葉にして整理します。

古い・非推奨の書き方を提案する

WordPressには20年以上の歴史があり、ネット上には古い時代の情報が大量に残っています。AIはそれらも学習しているため、すでに非推奨になった関数や、10年前の書き方を提案してくることがあります。宮崎真一氏の実務ガイドは、こうしたコードは「動いてしまうので気づきにくいのが厄介です」と指摘しています。動くからこそ問題に気づかず、WordPress本体のアップデートで突然エラーになる、といった形で後から表面化しがちです。独立した裏づけとして、プラグイン開発を手がけるLIVECASTも、AIは学習データの時期によっては非推奨の関数やフックを使うコードを生成することがあり、変更された機能は最新の公式リファレンスと照合する必要があると述べています。具体例として wp_ajax_* から REST API への移行には注意が要るとしています(LIVECAST(外部サイト・新しいタブで開きます))。コードに詳しくない運用者でも、「AIの提案が古い作法に基づいていないか、詳しい人に一度見てもらう」という確認の習慣を持っておくと安全です。

ブロックテーマとクラシックテーマの混同

いまのWordPressにはブロックテーマとクラシックテーマという2つの流儀があり、書き方がまったく違います。宮崎氏によれば、AIはこの2つを混ぜた提案をすることがあり、theme.json(ブロックテーマの設定ファイル)で指定すべきことをCSSで書いてきたり、その逆だったりするといいます。見た目は動いていても作法が崩れている状態になりやすいため、どちらの流儀で作っているかを人が把握したうえで、提案を取捨選択する必要があります。運用者の立場では、「自分のサイトがブロックテーマとクラシックテーマのどちらで作られているか」を把握しておき、AIに相談するときもその前提を最初に伝えると、流儀の混ざった提案を受け取りにくくなります。

プラグインとの競合

AIは、あなたのサイトにどのプラグインが入っているかを知りません。宮崎氏は、キャッシュ系プラグインとの相性や、セキュリティ系プラグインによるブロックなどは、実際に動かしてみるまで分からないと述べています。AIの提案がそのまま自分の環境で動くとは限らない、という前提を持っておくことが大切です。WordPressはプラグインの組み合わせでサイトごとに環境が大きく異なるため、他のサイトでうまくいったコードが自分のサイトでは不具合を起こす、ということも珍しくありません。だからこそ、AIの提案を鵜呑みにせず、自分の環境で動くかを確かめる工程が欠かせません。

いきなり本番で試さない

以上をまとめると、AIが書いたコードは「優秀だが経験の浅い開発者が書いたもの」として扱うのが安全です。LIVECASTも、AIコーディングアシスタントは基本的なコードは書けてWordPressのAPIも知っているが、重要な判断は経験を積んだ人が行う必要がある、と整理しています。だからこそ、AIの提案はいきなり公開中のサイトで試さず、本番とは別の場所(検証用の環境)でまず動かし、問題がないことを人が確かめてから反映するのが鉄則です。

記事の文章についても考え方は同じです。AIが書いた文章に不自然な言い回しや重複がないか、同じ主張を言い換えただけの段落が続いていないかを確認する流れは、AI文章チェックのやり方も参考にしてください。文章の場合、コードのように「エラーで止まる」わけではないため、読み手が違和感を覚えるかどうかを人が判断するしかありません。AIが生成したものは、コードも文章も、まず疑ってかかるくらいの姿勢がちょうどよいといえます。

自分に合うのはどれ? AIの使い方・アプローチを比較する

用途ごとにAIが担う範囲と人が要る範囲は異なり、サイト構築は自動化しやすく、記事運用は人の判断が中心になります。どれか一つが正解というより、目的に合わせて使い分けるのが現実的です。ここまで説明してきた使い方を、代表的な3つのアプローチに整理して並べ、どんな目的に向くか、コードが要るか、人が何を確認すべきかを見比べてみましょう。

AIの使い方・アプローチ向いている目的コードの要否人が確認すべき点
AIサイトビルダー(WordPress.com AI Website Builder など)ホームページをゼロから素早く立ち上げたい不要。文章で説明すれば生成される文言やレイアウトの微調整、掲載情報の正しさ、公開後の更新運用
AIコーディング(Claude・Claude Code・Cursor など)テーマやプラグインを自分でカスタマイズしたい必要。コードを読み書きできる前提非推奨の書き方、ブロック/クラシックの整合、プラグイン競合を検証環境で確認
AIで記事・コンテンツ生成(つむぎ など)既存サイトの記事・コンテンツを継続して増やしたい不要。文章の下書きが中心事実と固有名詞の裏取り、トーン、公開してよいかの最終判断

表の各行には共通した考え方があります。立ち上げ(サイト構築)はAIの自動化がもっとも効き、その後の運用(記事・コンテンツ)になるほど人の判断の比重が増えるという流れです。コーディングはその中間で、AIが速く書ける一方、WordPress特有の作法を人が見極める必要があります。

もう一つの見方として、「どこで間違いが致命的になるか」で選ぶ考え方もあります。デザインの案出しなら、気に入らなければ作り直せばよく、失敗のコストは小さく済みます。一方、コードの不具合はサイト全体を止めかねず、事実が誤った記事は読者の信頼を損ないます。間違いの影響が大きい領域ほど、人の確認を厚くします。この基準で考えると、どの使い方でどれだけ人が関わるべきかが整理しやすくなります。

選び方の目安は次のとおりです。まだサイトが無く、とにかく形にしたいならAIサイトビルダーが近道です。すでにサイトがあって中身を増やしたいなら、記事・コンテンツ生成に重心を置くのが効率的です。見た目や機能を細かく作り込みたい技術者なら、AIコーディングを検証環境と組み合わせて使うのが向いています。

多くのサイト運営では、これらを段階的に組み合わせることになります。はじめはAIサイトビルダーで土台を作り、公開後は記事・コンテンツ生成で中身を増やし、必要に応じてコーディングで細部を調整する、という流れです。最初から全部を抱え込もうとせず、いま自分がどの段階にいるのかを基準に、その段階でいちばん効く使い方を選ぶのが現実的です。どの段階でも共通するのは、AIが作ったものを人が確認してから公開する、という一点に尽きます。記事を書くツールそのものをもっと詳しく比べたい場合は、記事作成AIのおすすめ比較で各ツールの違いを確認してください。

記事づくりを続けるなら ― つむぎで下書きから公開判断まで

継続的に記事を増やしたい方にAIの下書きは向き、単発サイトや全自動公開を求める方にはまだ早い段階です。ここでは「AIが下書き→人が公開判断」という、この記事で一貫して示してきた流れをそのまま形にした、つむぎという選択肢を紹介します。

つむぎは、あなたの業種・商材・読者・文体・使ってほしくない言葉をふまえて、SEOとAI検索を意識した記事の下書きを作るサービスです。できあがった下書きは、記事ファイル(テキスト)・WordPress・note の形で書き出せます。重要なのは、直接投稿や自動公開はしないという設計です。公開されるのは、あなたが読んで承認した記事だけで、品質チェックに通らない記事や、使ってほしくない言葉・不自然な文字列は自動で検知します。

つむぎは記事量産ツールではありません。テーマだけ渡して大量に書き出すのではなく、どのキーワードで新しく書くか、どの記事を書き直すか、どこに内部リンクを足すかといった提案に理由を添えて示し、人が判断して記事にしていきます。注意点のセクションで挙げた「AIに任せきりの危うさ」に対して、公開の手前に必ず人のチェックを置く、という答えになっています。

つむぎが向いているのは、WordPressで記事・コンテンツを継続的に増やしたい方、下書きは速くしたいが公開の判断は自分でしたい方、作った記事をWordPressやnoteにそのまま書き出して使いたい方です。逆に、ホームページを一度作れば十分で記事を増やす予定がない方や、人のチェックを挟まず公開まで全自動で任せたい方には、まだ早い段階です。

始め方は、サイトを登録してビジネスと集めたい顧客を伝え、提案された企画から記事の下書きを作り、読んで判断するだけ、という流れです。SEOの専門知識がなくても、画面の案内に沿って進められます。できあがった下書きを読んで、納得したものだけを承認して書き出す。手を動かす部分の多くをAIが肩代わりし、あなたは判断に集中できます。

費用の考え方はシンプルです。Freeは登録時に付与される初回8クレジットだけで使え、月ごとの付与はありません。記事の下書きは1,000字あたり1クレジットなので、標準的な約4,000字の記事なら約4クレジット、初回8クレジットで下書き約2本ほど試せる計算です。クレジットカードの登録は不要で、登録しない限り課金されることはありません。続けて記事を増やすなら、月ごとにクレジットが付くプランに切り替えます。初心者向けのLiteは月16クレジット(記事の下書き月4本ほど)、本格運用のStarterは月40クレジット(同10本ほど)、大規模運用のProは月160クレジット(同40本ほど)が目安で、必要な記事本数に合わせて選べます。どのプランでも、何にいくつクレジットを使ったかは履歴で確認できます。書き出した記事の著作権とデータはあなたのものなので、解約後もそのまま使い続けられます。

この記事を執筆・監修した笠原元輝は、コンテンツチームを統括して数千記事のSEO制作に携わり、つむぎを使って自社4サイトのSEO記事を運用しています。「AIが下書きを作り、人が公開を判断する」という流れは、実際に自分たちの運用で回している考え方そのものです。AIで記事づくりの速さは確かに変わりましたが、公開前に人が読む工程を省いたことは一度もありません。速さと信頼性を両立させるには、この順番を崩さないことが欠かせないと考えています。生成AIとSEOの関係をもう少し広く知りたい方は、生成AI×SEOの考え方もあわせてどうぞ。

まずは費用をかけずに試したい方は、下のリンクから始められます。

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よくある質問

WordPressは無料でどこまで使えますか?
WordPress本体のソフトウェア自体は無料で使えますが、独自ドメインやレンタルサーバーなど別途の費用がかかる場合があります。AIサイトビルダーは有料プランが前提のものもあり(WordPress.comのAIサイトビルダーは有料プランへの登録が必要)、条件は提供元ごとに違うため、利用するサービスの公式ページで最新の内容を確認してください。
AIを使ってホームページを作る方法は?
AIサイトビルダーに、作りたいサイトの内容を文章で説明します。するとページ・レイアウト・画像・文章が自動生成され、仕上がりを確認して公開できます。コードは不要です。立ち上げ後は、文言の調整や記事の更新を人が続けていく運用になります。
WordPressの記事をAIで自動生成しても大丈夫ですか?
下書きの作成をAIに任せるのは有効ですが、丸投げは避けてください。まず人が構成と下調べで狙いを決め、その指示に沿ってAIにたたき台を書かせ、仕上げに事実や固有名詞を人が点検してから公開を決める、という分担が安全です。公開するかどうかの判断まで自動化すると、誤りを見落としやすくなります。
AIが書いたコードやテーマのカスタマイズは初心者でもできますか?
AIは基本的なコードを書けますが、非推奨の書き方やブロック/クラシックテーマの混同、プラグイン競合を起こすことがあります。提案はいきなり公開中のサイトで試さず、別の検証環境で動かして人が確認してから反映するのが安全です。
全部AIに任せて大丈夫ですか?
サイトの立ち上げや下書きの作成はAIが得意ですが、事実確認や公開してよいかの最終判断は人が担う必要があります。AIは優秀でも経験の浅い開発者のようなもので、あなたのサイトの事情までは知りません。最後の確認を人が行う前提で使ってください。
つむぎは無料でどこまで試せますか?
登録時の初回クレジットで下書きを2本ほど試せ、クレジットカードの登録なしで始められます。月ごとの付与はないので、続けて記事を増やしたくなったら、月々クレジットが付くプランに切り替える形です。書き出した記事はそのまま自分のものとして使えます。
WordPress以外でも記事を書き出せますか?
はい。つむぎで作った記事の下書きは、WordPressのほか、記事ファイル(テキスト)やnoteの形でも書き出せます。使っている場所に合わせて出力できるので、WordPress以外で運用している方でも活用できます。

公開前に確認したいチェックリスト

AIで作ったサイトや記事を公開する前に、次の項目を人の目で確認してください。どれも、これまでのセクションで挙げたつまずきを実際の行動に落とし込んだものです。

  • 非推奨の関数や古い書き方になっていないか(コードを触った場合、公式リファレンスと照合する)
  • ブロックテーマとクラシックテーマの作法が混ざっていないか
  • 導入済みのプラグインと競合していないか、検証環境で動かして確かめたか
  • 公開中のサイトでいきなり試さず、本番とは別の場所で先に確認したか
  • 記事の事実関係・数字・固有名詞に誤りがないか裏取りしたか
  • 不自然な言い回しや重複、使ってほしくない表現が残っていないか
  • 掲載する情報(価格・連絡先など)が最新で正しいか
  • 最後に自分で全体を読み通し、公開してよいと判断できたか

このチェックを一つずつ満たしてから公開すれば、AIの速さを生かしつつ、品質と信頼性を守りながらWordPressの運用を続けていけます。

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